アミメニシキヘビ(写真)がついに発見された!
横浜市戸塚区のアパートから逃げ出した体長約3・5m、体重約13kgのアミメニシキヘビ捜索は22日、未捜索だったアパート全域の屋根裏の捜索を行った所、屋根の骨組みに巻き付いている姿で発見された。
管理会社や賃貸主が協議し、隣人の許可も得て実施され、大きく壁などを壊さない程度に、確認作業を行った。
近隣には目撃情報や痕跡すらない状況が続き、アパート内に潜伏してる可能性が残されていたが、捜索17日目にして”ヘビ騒動”が解決した。
今回のニシキヘビ騒動の経過として、6日の午後9時頃に飼い主が帰宅時、ヘビがケージにいないことを確認。カギが壊され、ベランダの網戸が10センチほど開いていた事から、逃げ出したと判断し警察に通報。
7日には、警察と消防を含めて捜索を本格開始。13日、新たな策として”おびき寄せ作戦”を実施。14日、警察や消防など100人態勢での捜索。16日、3日間でのべ300人の強化態勢を敷いたが、最終日の17日、アパート自室の屋根裏など捜索したが発見に至らず。21日の午後4時をもって捜索を打ち切っていた(日刊スポーツ)。
住人の命より金が大事?
運良く捕獲できたから良かったものの、最初から”屋根裏から音がする”と住人が訴えてたのに、アパートの管理会社は”お金がかかるから駄目”の一点張りで、屋根裏をひっぱがすのを渋っていた。
住人の命より金が大事なのか?
専門家も(ヘビが屋根の一部を壊して入った痕跡を見つけ)”屋根裏があやしい”と踏んでたのに、お金を優先した管理会社は、”確証が無いから”とか”費用が掛かる”とかしぶり続けたという。
勿論、飼い主にも責任はあるが、管理者の屋根裏の捜索を渋った責任も、騒動を大きく広げたという点ではそれ以上に大きい。
日本政府のコロナ対策ではないが、”国民の命よりもカネ”という強欲さが、ここに来ても悪い形で発揮された。
全く、オリンピックには3兆円近くもの大金を平気で散財するが、国民の命を守るとなると、極端に財布の紐がキツくなる。
”屋根裏から音がする”との住人の訴えが、結果的には第一通報となり、めでたく解決した訳だが、管理者がお金を優先してなかったら、ニシキヘビが逃げ出した翌日には捕獲できたであろう。
ニシキヘビは16日間の捕獲騒動を大人しく屋根裏で眺めてたんだろうか?
全く、ヘビの笑い声がここまで聞こえそうだ。
お金がないなら知恵を絞るべきだ
実は、ニシキヘビが逃げ出したケースはこれが初めてではない。
31年前にも市街地に脱走し、大騒動を起こしていた。1990年9月3日午前8時頃、青森県むつ市の百貨店が駐車場の特設会場で開催していた「世界のヘビ・大爬虫類展」で、展示してたアミメニシキヘビが飼育箱からいなくなってる事に飼育員が気づいた。すぐに地元警察と消防団員ら約100人と警察犬による大捜索が始まった。
脱走したのは、住宅が密集した市の中心部で、体長5m、体重40kgで世界最大級の大きさだった。
深夜まで懸命な捜索が続いたが、手がかりはない。発見されたのは脱走発覚から4日後の7日午後10時頃で、百貨店近くの川にかかる橋の下の砂地にいるのを、通りがかった市民が見つけた。
夜にも関らず、橋の下のヘビをなぜ発見できたのか?
実は同百貨店では第一発見者に20万円もの高額な謝礼を支払うと約束していた。故に、多くの市民が昼夜問わず、巨大ヘビの姿に目を光らせていたのだ。
一方でヘビの発見日時を予言した43歳の主婦にも感謝状が贈られた。高い予知能力で地元でも知られてた主婦は、”逃げた場所の近くで長くなっている。夜10時に見つかる”と予言して的中させた(日刊スポーツ)。
このケースは、責任者側が懸賞金を掛けた事で解決したものである。
31年前と言えば、まだ日本は裕福さが辛うじて残ってた時代だ。まだ、国民の命がお金の価値よりも上回ってた時代である。
今の日本は、戦前の貧乏国家に過ぎない。”経済大国”という過去の幻想は完全に捨てた方がいい。
お金がないなら知恵を絞るべきだが、今の日本政府にはその知恵すら持ち合わせてはいない。あるのは権力に縋る腐った金欲だけだ。
幾ら”1億総活躍時代”と叫んでも、金も知恵もなければ、今回のヘビ騒動みたいに、何も出来ずに時間と手間がダラダラと流れていくだけである。
最後に〜本当の驚異とは身近な所にある
ちょっとした事でも油断をすると、大惨事になる。今回のニシキヘビの捕獲騒動はその典型でもあった。
新型コロナの時もそうだった。
最初はただの風邪だと日本人の殆どは油断していた。感染が拡大しても、インフルより致死率は低いと相手にもしなかった。世界中がパンデミックに陥っても、日本は感染者が少ないから慌てる事はないと専門家でも言っていた。
そして今は変異株の感染爆発で、”国民の命か五輪開催か”と大騒ぎである。
ヘビの飼い主は”近隣の方に迷惑をお掛けした”と謝罪したが、3・5mで13kgのニシキヘビを飼う住人が住むアパートの隣人たちは生きた心地がしなかったろう。
そもそも、こんな大きなヘビを飼う事自体が、隣人には大きな迷惑ではあるが。
たまたまニシキヘビが美人?でお利口さんで、近くで大人しくしてくれたから良かったものの、本当の驚異とは身近な所にある事を教えられた気がする。
今回のニシキヘビ騒動の主役は、逃げ出したヘビではなく、大騒動するも策を渋った管理者なのかもしれない。
でも捕獲された黄色いニシキヘビ(写真)が、少なくとも日本の政治家よりも美しく賢く見えるのは、気のせいだろうか?
赤ん坊でも呑み込まれたらたいへんだと心配してました。
屋根裏で獲物を探し回るとか動き回ってたりとか・・・
昼間はじっとしてて、捜査が終わる夜中にゴゾゴゾっと動き出すんですよね。
最悪の事態にならなくて幸いでした。
ブログでも猫よりも爬虫類の方が希少価値があり人気もあります。でもヘビだけは勘弁ですよね。
特に狭いアパートなんかで3mものニシキヘビがじっとしてんですから、ストレスも相当なもんでしょう。
でもアパートの住人は16日間は寝れんかったでしょうね。
アパートもマンションも大きな爬虫類(特にヘビとトカゲ)は飼育禁止にすべきで、法改正をすべきです。