先日もブログに書いたグレタ•トゥーンベリさんですが、なんとノーベル平和賞の最右翼と見なされてます(結局ダメでしたが)。
しかし、このノーベル平和賞ってあってもなくても”どうでもエエで賞”みたいに感じてる人は多いと思う。
そこで今日は、このノーベル平和賞のペテンと、その黒い背景についてです。
平和賞か?それとも戦争賞か?
事実、過去の受賞者の一覧を見ても、明らかに政治的色彩が強い、いや強すぎる。
医学•物理•化学の科学3賞は、業績に応じ、客観的な評価と期間を経て、厳密に選考決定される。
しかし平和賞は、現在進行形の怪しい人物も受賞対象になる。故に、選考に向け、ロビー活動や政治行動が多く起こる為、世界中で度々論議が起こる。
元々、賞そのものに対し批判のあるノーベル経済学賞と比べても、政治色が濃くなりがちだ。その上、平和賞受賞者が、その後に世界の失望を招くケースも多々あり、事実、受賞者の一部が戦争を助長したと思われる行動を取った事もあり、”ノーベル戦争賞”と揶揄された。
元々ノーベル平和賞とは、スウェーデンとノルウェー両国の和解と平和を祈念しての”平和賞”であり、この平和賞のみノルウェー政府が授与の主体となる。
故に、ノルウェー外交による政治アピールの側面もあるとの見方もある。因みに、肝心の賞金額は800万クローナ(約1億円)。
ノーベル平和賞のと評価と論争
「ディ•ヴェルト」誌は、”ノーベル平和賞における誤った決定”との見出しで、”どう見ても怪しい”ノーベル平和賞受賞者を列挙した。
まず、オシエツキー(独、1935年)やサハロフ(1975年、旧ソ)、アウン•サン•スーチー(1991年、ミャンマー)、劉暁波(2010年、中国)などの様に、母国では政治犯とされている人物への授賞は、当事国政府からは強い反発を引き起こしてる。
一方、受賞者が政治犯として当事国に拘束され、出国が認められない場合、本人が授賞式に出席できないケースもある。
サハロフとワレサ(1983年)の場合は妻が、スーチーの場合は国外在住の夫と息子が代理出席した。
オシエツキーの場合、代理出席した弁護士が賞金のみを受け取り横領した。劉の場合は妻の出国を政府当局が認めなかった為、家族の代理出席すら出来なかった。
”非核三原則”を提唱した佐藤栄作(1974)は、後に(有事の際)、在日米軍の”核兵器持ち込み”に関する密約が、日米間で結ばれてた事が2010年に明るみに出た。
因みにこのバカは、あのカーチス•ルメイに勲章(勲一等旭日大綬章)を与えてます。全く類は類を呼ぶもんですな💢
2000年に、史上初の南北首脳会談を実現させたとして受賞した金大中(韓国)も、受賞の為に組織的工作を行っていた事や、北朝鮮に5億ドルを不法に送金してた事が、後年に暴露され、”カネで買った平和賞”との批判が巻き起こった。
以上が、受賞当時には知られていなかった事実が明るみに出た事で、平和賞受賞者に相応しかったのか?という疑惑のケースである。
絶対に怪しい平和賞受賞者列伝
1973年には、ベトナム戦争のパリ協定調印を理由に、キッシンジャー(米)とレ•ドゥク•ト(北ベトナム)が共同受賞したが。キッシンジャーへの授与に対して、選考委員会でも激しい議論が巻き起こり、反対した2人の委員が辞任した。
故にノルウェー政府は、激しい世論の批判に晒され、当時の国王オラフ5世が、首都オスロの路上で雪玉を投げ付けられる事件まで起きた。またレ•ドゥク•トはベトナムに平和が訪れていない事を理由に平和賞の受賞を辞退した。その後、ベトナム民主共和国(北ベトナム)はパリ和平協定を破り、南ベトナムへの攻撃を再開し、1975年4月にはサイゴン陥落させ、ベトナム全土を武力統一し、1976年にベトナム社会主義共和国(現ベトナム)を樹立させた。
全くアララのラ〜ですな。
1994年は、パレスチナ和平合意を理由に、イスラエルのイツハク•ラビン首相とシモン•ペレス外相、パレスチナ解放機構(PLO)のアラファト議長の3人が共同受賞したが、パレスチナの平和は続かず、やがて武力紛争が再開された。
2005年に受賞したエジプトのエルバラダイは、イラク戦争を契機に、アメリカに対し批判的態度を採った事で、J•W•ブッシュ政権への批判が受賞理由とされた。
2009年には、バラク•オバマ元米大統領が、”核なき世界”の演説を理由に受賞したが、”演説だけで受賞”と揶揄された。
2012年は、欧州の平和と和解への長年の貢献を評価したとして欧州連合が受賞。しかし、”平和賞の名声損なった” ”悲劇的な過ち" "政治的に利用される為の道具”など政治的との批判も挙がった。
2014年のマララ•ユスフザイの史上初の未成年者の受賞については、”若過ぎではないのか?”とか”イスラム国家を敵に回した”などの声も挙がった。
2017年の核兵器廃絶国際キャンペーンの受賞については、アメリカやロシアなど主要核保有国が、駐在特命全権大使の授賞式出席をボイコットした。
上述した、ミャンマー民主化運動の指導者として、平和賞(1991)に輝いたアウン•サン•スーチー(写真)は、2016年の総選挙では率いる国民民主連盟が大勝し、最高指導者に就任した。
しかし、民族浄化の疑いがあるとして、平和賞の取消しを求める運動がネット上で行われ、36万を超える署名が寄せられた。これに対し選考委員会は、取消し条項が存在しない事を理由に、”受賞の剥奪は行わない”との声明を出した。
このクソ婆のカタカナばかりの派手な経歴が、そもそもペテン過ぎたんですかな。
因みに、マハトマ•ガンジーはノーベル平和賞を受賞しなかった。ガンディーは1937年から1948年にかけ、5回ノーベル平和賞にノミネートされていたのだが。選考委員会がイギリスの反発を恐れたという噂もある。
以上、ウィキを長々と参照でした。寄付メールがウザいので、300円だけ寄付しましたよ。
2016年の疑惑付きの受賞
さてと、2016年のノーベル平和賞。誰が受賞したのかご存じだろうか。答えは、コロンビアのサントス大統領。名前を聞いてもピンとこないだろうが、そもそもなぜ?彼が賞を取れたのか?疑問の声が多い。 以下、”世界を読み解くニュース”から一部抜粋です。
2016年のノーベル賞が大きな騒動になったのは記憶に新しい。文学賞に選ばれた歌手のボブ•ディランが、受賞から音信不通になり、その動向に注目が集まったのだ。
結局、彼は2週間ほどして沈黙を破り、感謝の意を述べた。”私はここにいるんだけどねえ〜”と、まるで電話が届いていなかったかの様な答えだ。これなんか、アーチスト特有の安直なカッコつけですな。と言ったらファンに怒られるか?
因みに井上陽水が人気絶頂の頃、TV出演を拒み続けた。晩年、彼はその理由を明らかにした。”ただ目立ちたかっただけさ”と。
そのボブ•ディランよりもずっと注目を集めたのが、サントス大統領だった。”この人がなぜノーベル平和賞を取れたのか?分からない”との指摘が続出した。
時事通信は、”コロンビア政府とゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)は、内戦終結を目指す新たな和平案で合意した”と報じた。
つまりサントスは、このニュースに至る経緯だけで平和賞に選ばれたのだ。
因みにコロンビアでは、1964年からFARCと政府の内戦が半世紀以上に渡り続き、22万人が殺害された。
そんな血で血を洗う内戦は、2016年の夏に転換点を迎えた。何年にもわたる交渉の末にコロンビア政府とFARCが和平協定に署名し、争いに終止符が打たれた。このFARCとの交渉には、”仲介外交”で知られるノルウェー政府も大きな役割を果たしたという。
一方でノルウェーは、FARCが武器を置く決意をしたのは、この和平協定に至るまでの”西欧諸国による徹底した取組み”の結果だったとした。
但しこの和平協定は、コロンビアの住民投票を行い、国民の承認を得る必要があった。しかし住民投票が実施された結果、和平協定に反対する国民が僅差で勝利したのだ。
つまり、サントスの”和平”は国民から拒絶されてしまったが、その理由が和平の条件がFARCに都合のいい、いい加減なものだったからだ。
この和平の条件として、FARCの指導者たちの戦争犯罪については禁固刑など実刑に処する事はせず、さらにFARCは今後8年にわたってコロンビア議会の上院で5議席、下院で5議席を与えられる。その上、7000人ほどの戦闘員には社会復帰の為に数年間給料を支払う事にもなってた。
これでは、紛争に巻き込まれた多くの被害者や遺族などが到底受け入れられる話ではない。国民から拒否されるのは当然でもある。つまり国民は、FARCに禁固刑などで罪を償わせたいのだ。
ノーベル賞が政治交渉に使われた?
結局、平和協定は完全に頓挫してしまった。にもかかわらず、住民投票の5日後、何とサントスにノーベル平和賞を与える事を決めたのだ。サントスの交渉が失敗だっとの批判も出ていたのにだ。
選考委員会は、”この受賞により、全ての関係者が平和に向けて引き続き取り組んでいくよう促すものになる事を願う”と述べた。
今回の平和賞が、“偉業”に対する賞ではなく、今後交渉を頑張ってほしいという“応援”の意味があるという事らしい。つまり、ノーベル平和賞が政治交渉に使われた唯一のパターンであった。
勿論、交渉は1人ではできない。今回の平和交渉を評価するなら、FARC側にも平和賞を与えるべきなのだが。
そもそもノーベル平和賞というもの自体がよく分からない。
他のノーベル賞(物理学、化学、生理学•医学、文学、そして物議を醸している経済学)と比べ、異質だと言える。
基本的にノーベル賞受賞者は、スウェーデンのノーベル委員会によって決められるが、平和賞だけは違う。
平和賞はノルウェー•ノーベル委員会が決めるのだ。このメンバーは、ノルウェーの議会により任命される。現委員長は、ノルウェー人女性で、保守党に属する政治家である。
コロンビア政府とFARCの交渉に、ノルウェーが深く関与していたのも、サントスの受賞と無関係ではあるまい。
つまり、ノーベル平和賞はノルウェー平和賞なのだ。
コロンビアとFARCに話を戻すが、住民投票で拒絶された和平協定は、時事通信が報じた通り、その後の再交渉により、11/13に修正された協定で合意に至っている。
しかし、修正後もFARCメンバーは禁固刑に処される事はない。そして修正した協定は、再び住民投票に掛けられるかどうかは不明で、この先どうなるのかは未知数だ。
故に、ノーベル平和賞を受けたプレッシャーで修正を無理に取り付け、その修正版が国民の意思を反映していないとすれば、新たな争いに発展する可能性もある。
もし、ノーベル平和賞が紛争を招く原因になったりしたら、これこそ笑うに笑えない。
長年言われてる事だが、ノーベル平和賞はもういらないのではないか。
以上、長々とIT Mediaからでした。
最後に〜ノルウェー平和賞?
だったら、ノーベル平和賞じゃなく”ノルウェー平和賞”にして、規模を小さくすべきだ。
元々、”死の商人”とのあだ名がついた、ダイナマイトの発明者ノーベルが、遺言の中で提唱した賞であるが故に、その歴史を見ても様々な不正や疑惑が、平和賞のみならず繰り返されてきた。
多分、トゥーンベリちゃんはノーベル平和賞を受賞するだろうか(実際は受賞を逃した)。
熱に浮かれた小娘は、一躍時の人となり世界中を巡り、地球温暖化をを怒鳴り叫ぶのは目に見えてる。そして、彼女の様な自閉症系危ない人種が、デモという暴動を起こす事も。
選考委員会は、この小娘が叫んだ事をきちんと調べたんだろうか?
スウェーデン出身という単純な理由で、いやトランプ大統領の強烈な対抗馬として、彼女を持ち上げただけなのか?
”トランプのハゲに受賞させるくらいなら、精神がイカれた小娘に捧げた方がマシだ”という政治的判断なのか?
続けるとすれば、「ノーベル平和有害賞」?
特にフィールズ賞は歴史も古く、40歳以下という年齢制限と4年に一度という希少価値で、国際数学者会議(ICM)で決定されます。それに共同受賞のケースもないために、近年では競争も激化し、受賞レースとしての意味合いも色濃くなってきてます。数学のノーベル賞というよりも数学オリンピックという感じですかね。
これと同時に与えられる賞では、ネバンリンナ賞やガウス賞、チャーン賞らがあります。規模や質としてもノーベル賞を上回る勢いです。
一方ノーベル賞はといえば、昔ほどには希少価値もなく、衰退と腐敗の一途を辿ってるように思えます。
個人的には極論を言えば、物理•化学の科学2賞だけでいいと思います。医学も文学も経済も平和もノーベルの管轄外ですものね。それに毎年選ぶのも大変でしょうし、曖昧な部分も多くなる。
ノーベル賞が受賞幅を広げすぎた事で、逆にマイナーな存在になりつつあります。一方、フィールズ賞やアーベル賞は受賞幅を狭める事で非常にメジャーな賞になりました。勿論その弊害もありますが。
少し論点がズレたようですが。やはり学問の王としての数学は賞も非常に充実してますね。
それに、受賞範囲を広げ過ぎたお陰で、腐敗と汚職が進み過ぎちゃって、科学3賞以外は廃止した方が、ノーベルの名誉の為だとは思いますが。
個人的には、リーマン賞とかガロア賞とかチェビシェフ賞とか期待します。でも、玉石混淆となり空中分解するかもですが。