象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

アメリカ解体?のシナリオ”その1”(更新)〜夢が本当だとしたら

2019年12月15日 06時23分04秒 | 戦争・歴史ドキュメント

 5月に書いた「真夜中の訪問者18」でも述べたが、日本がアメリカに戦争で勝つ夢を見た。日本とイタリアが軍事同盟を組み、日本というよりイタリアの精鋭空軍が一方的にアメリカを打ちのめしたのだが。

 勿論、ナンセンスな夢に過ぎないが。日が経つにつれ、冗談にも思えなくなった。
 でも何故?イタリアなのか?そこら辺も微妙に気になった。
 ここに来て、アメリカ解体が現実のものとなってきそうな気配がする。「11の国のアメリカ」でも書いた様に、分裂する要素はいくらでもある。いや、今のアメリカなら分裂しない方がおかしい。
 今日の記事は半年ほど前に書いたもので、あまりに現実とはかけ離れてた為に、お蔵入りにしていたのだが・・・今になって思うとお蔵入りするには早すぎる。


アメリカは明らかに分裂する?

 「11の国のアメリカ史」を読んでそれを確信した。勿論、以前にも”アメリカ分裂”を予想する書物やコラムがあったが、少し極論すぎる様に思えた。
 2011年の本で少し古いが、”なるほど”と思わせる内容の連続だった。真相を暴露する記事や未来をダイレクトに予言する書物は大体において敬遠される。この本もその一つかもしれない。
 出版当時は話題にすらならなかったが、2016年大統領選のドナルド•トランプの予想外の台頭で、世界中の大きな関心を誘った。

 つまり結論から言えば、アメリカ分裂は”今そこにあり過ぎる危機”なのだ。いや、慢性化し過ぎた危機と言ってもいい。それに世界の先進国の中で唯一戦場になってないのは、何を隠そうアメリカだけだ。
 故に、少しでも弱体化&分断化したら、一気にアメリカを潰してやろうと、企んでる国々は沢山あるだろう。もしかしてその筆頭国は夢に出てきた様にイランや北朝鮮ではなく、日本やイタリアなのかもしれない。
 表向き、日本とアメリカは同盟関係で強く結ばれてはいるが、太平洋戦争の敗北と原爆投下の遺恨は、未だ完全に脱ぎ捨て去られてるとはお世辞にも言えない。今になって次々と暴露される太平洋戦史を紐解くとそれは確信にも変わり得る。日本人が平和の仮面を被ってるだけだとしたら?今の韓国みたいに再び本性を顕に曝け出したとしたら?

 勿論、戦争がタブーである事は、日本人だけじゃなく、世界中の誰もが百もいや万も承知だ。それでも長年の恨みは、デジタルデータみたいにすぐに消え失せるものでもない。


解体するアメリカ

 そこで夢に見た、”あり得ない”アメリカ解体のシナリオを追う。
 しかし、夢に出てきた正義の剣はイタリアだったのか?せめて、中国かロシアかイランだろう?
 そこで私が見た奇妙な夢を元に、アメリカ解体のシナリオを描いてみる。主観と妄想のごった煮なので、気楽に眺めてください。

 中国との貿易摩擦とイラン核合意の一方的な破棄による、強引な外交で失態を演じたトランプが支配するアメリカ。
 ウクライナ疑惑で揺れるトランプは、クリスマスプレゼントとして、まずは北朝鮮を一瞬で破壊し、最後の土壇場で強硬派議員の信頼を回復させ、九死に一生を得た。お陰で、何とか2020年の大統領再戦をも果たす。一応、アメリカ解体の為にはトランプ再選が必須なんですね。
 韓国にも日本にも少なからず犠牲が出た。アメリカの一方的で強引な武力攻撃は国際世論が受け入れる筈もなかった。
 アメリカは世界でも次第に孤立し、唯一の同盟国である日本にもやんわりと背を向けられる。つまり、アメリカは日本を守れなかったのだ。前年度の4倍の”思いやり予算”を組んだのにだ。

 一方、イギリスに続き、ドイツも離脱した混乱のEUでは、動乱の続くフランスに代わり、イタリアが覇権を握りつつあった。
 肝心の我らが日本は水面下で、米中貿易戦争に苦悩する中国の味方に付き、アメリカを暗に落胆させた。水面下での不透明な中国との経済協定は、アメリカを完全に怒らせた。
 しかし、動揺するアメリカを今度はイランが怒らせ、合意で相反してた両国は、とうとう戦火を交わす。イランと同盟関係を結んでたロシアは、顔に泥を塗られた形となり、プーチンはトランプの”ロシア疑惑”を堂々と仄めかす様になる。
 事実、2015年に結ばれたイラン核合意をトランプは一方的に破棄した。2018年5月、イランを敵視するイスラエルが、イランの軍事施設を70発以上のミサイルで攻撃し、アメリカを引きずり出そうとしたが、プーチンの顔を立て、トランプ政権は動かなかったのだ。


自信を深めるイランと

 益々自衛を固める対米強硬のイランは、何とか世界の世論を味方につけ、国連と共にアメリカに戦争資金を提供しないよう世界に呼びかけた。そしてロシア、中国、トルコ、カナダ、インド、EU諸国、オーストラリア、キューバ、メキシコがまずイランに賛同した。
 アメリカ国内でも猛烈な反発を受ける中、トランプ大統領は強固な筈の日米安保を掲げ、”友人”安倍に更なる軍事費を捻出させ様とするが。国会は混乱し、度重なる増税と国債で補おうとしたが為に、安倍政権はとうとう失脚する。

 ロシア疑惑で完全に土台がぶれ始めたトランプ政権と半孤立した混乱のアメリカは、とうとう国連を脱退する。
 お陰で、中立の英国や南米を除き、殆どがイラクについた。当の日本は国連と共に、アメリカとイランの仲裁を努めるふりをして、水面下ではイランをバックアップした。 
 アメリカに、湾岸戦争やイラク戦争に続く3匹目のドジョウは存在しなかった。北朝鮮が消滅した為に、中国が乗り込んできた。韓国をも支配下に収め、米中の対立は決定的となる。
 全く出口の見えないアメリカは、仕方なくイスラエルと組み、半ば強引にイランに攻め入った。
 トランプは狂った”老いぼれ”と化していた。米議会はトランプ大統領の弾劾を画策したが、過激な白人至上主義の大きな壁に遮られる。

 しかし、中国やトルコ、インドやロシア、オーストラリアらの大国の支援を受けたイランは屈強だった。反米アラブ諸国やエジプトの支援を受けたイタリアを中心とするEU解放軍は、あっという間にイスラエルを取り囲み、アメリカは完全に孤立した。 


アラビア海戦と反旗を翻す中東諸国

 密かにイランと軍事同盟を結んでいたイラクと反米アラブ諸国は、ここぞとばかり、アラビア海に展開するアメリカ海軍に鉄槌を加えた。米国寄りの中東諸国も、今回ばかりはとアメリカに反旗を翻す。サウジやクエートに展開する米軍が、かつての友好国から次々と裏切られ、破壊されていく。
 一方、中国の執拗なサイバーテロのお陰で、アメリカの作戦の半分は丸見えだった。お陰で、朝鮮半島に展開する中国軍は、太平洋に展開する米軍拠点の軍事システムを次々と潰していく。アメリカも必死に抵抗するが、戦況は泥沼化するばかりだ。まるでアメリカが枢軸国に成り下がった形となった。

 そこに地下に隠されてた北朝鮮の核ミサイルが、1ダース程アメリカへ向け発射された。半分ほどが撃墜され、残りの半分程は空中で暴発した。しかし僅か数発だが、アメリカ国内に着弾した。西海岸のシアトルとハリウッドがもろに犠牲となり、約20万の犠牲者が出た。
 アメリカもその報復として北朝鮮に核ミサイルを発射させ、朝鮮半島の北半分は核の傘の犠牲になった。広島長崎の50倍ほどもある威力で、一瞬にして北朝鮮は黒焦げと化した。
 早速、国連の仲介でアメリカとイランに停戦協定が結ばれた。全面核戦争に発展するのを防ぐ為だ。


混乱するアメリカ

 アメリカ国内は動揺し、混乱した。初めてアメリカが戦場となり、初めて核の犠牲になったのだ。ロシア疑惑が100%明るみになり、核戦争とイラク戦争の責任をとり、トランプは失脚した。
 アメリカに新政権が登場すると、まず米中貿易摩擦はすぐさま解除された。経済崩壊寸前の中国は九死に一生を得た。
 そこで日本は、中国と軍事同盟を結び、アメリカの極東での驚異がなくなったロシアから北方領土を取り返し、平和条約を結んだ。

 ここにて、ようやく日米安保は完全に破棄され、戦後とうとう米軍が日本列島からいなくなったのだ。アラビア海に展開してた在日米軍が、日本に戻ってくる事はなかった。
 安倍元総理は、一連の汚職と疑惑で一族や派閥と共に政界や財界を追放され、祖父の岸信介は過去に遡り、極刑を宣告された。お陰で靖国神社は焼却処分された。
 日本はすかさずアメリカに、日米安保の再考と東京裁判のやり直しを求めた。それに、湾岸戦争とイラク戦争でアメリカに捻出した900億円の支払いを求めた。かつてのアメリカの同盟国も同じ様に、軍事費の請求を申請する。

 それに、中東諸国からは湾岸戦争とイラク戦争の賠償金が国連の仲介の元、アメリカに請求された。いきなり財政難に陥ったアメリカは、分断し、内紛が起きる。
 特に北東部のヤンキーダムとそれを取り囲むミッドランドとの間で大きな紛争が起きた。”第二次南北戦争の勃発だ”と、世界中のメディアは騒いだ。 
 長くなりそうなので、今日はここでおしまい。書いててアホ臭い気もしますが、あり得ない最悪の展開を想定するのも、平和を維持する為の手段ですかね。
 あくまで素人の妄想によるフィクションです。楽しんで頂けたらです。



10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いよいよですか (hitman)
2019-12-15 12:17:00
イギリスのEU脱退とイラン危機と
北朝鮮への空爆とトランプのウクライナ疑惑が
まとめて一度に来るみたいな聖飢魔IIの展開ですね。

アメリカ分裂が本当だとしたら
アメリカが消滅することはないにせよ
バラバラに分散するか?真っ二つに分かれるか?
どうなるんでしょうかねぇ〜
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hitmanさんへ (象が転んだ)
2019-12-15 16:46:05
アメリカ解体というより、
アメリカの”富の解体”と言った方が合ってますかね。
富を分配する為には、アメリカが分断され且つこれまで独占してきた富を解体する事が必要です。
結局、アメリカという国から富をとったら何も残らないんですよ。故に、アメリカの富を消し去るための戦争ですかね。
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ヤンキーダムVSミッドランド (paulkuroneko)
2019-12-18 10:31:29
南北戦争はヤンキーダムとヴァージニア&デープサウスの一騎打ちみたいだったし、黒人とインディアンの代理戦争の様相を催したんです。

カルバン主義VSクエーカー教、イギリス移民VSドイツ移民、ユートピア精神VS寛容の精神の対照的な対立もユニークです。

ミッドランドの下に位置する大アパラチアは”ボーダーランダー”で反イギリスだから、ミッドランド寄りでしょうか。あとはメキシコを陣取るエルノルテがアメリカ分断戦争の鍵を握るみたいですね。
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paulさんへ2 (象が転んだ)
2019-12-18 11:55:04
アメリカ大陸でドイツとイギリスが戦争するんです。何だか夢の対決を見るようですが。
そう言えばメジャーも最初はアイリッシュ系と黒人が対立し、その後ドイツ系とイタリア系が躍進します。

エルノルテを中心としたラテン系がメジャーにて、現在大きく幅を利かせてるのも実によく似てますね。
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老いぼれの強がり (tomas)
2019-12-19 17:02:52
アメリカが真っ二つに別れました。
社会の格差と国家の分断。
内政が停滞すればトランプは
外交で圧力を掛けてくるんでしょうか?

盛り上がりに欠ける弾劾裁判になりそうですが、
老いぼれの強がりがどこまで持ち堪えれるのか?
そういうのも見ものです。
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tomasさんへ (象が転んだ)
2019-12-19 18:03:19
噂によると、共和党内でも”トランプ潰し”のシナリオが進んでるらしいです。
大金持ちの老いぼれの強がりをじっくりと見物しましょうか。
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狂ったシナリオ (hitman)
2020-01-05 14:29:42
狂った老いぼれのシナリオですかね〜
イランか北朝鮮かどちらかとは思ってましたが
いよいよアメリカも追い詰められてきました

これにより、まずイランがどう動くか?
アメリカとの全面戦争にでもなれば
今度こそアメリカは孤立し分裂しますよ

転んだサンのシナリオ通りになるんですかねぇ
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hitmanさんへ (象が転んだ)
2020-01-05 17:02:46
半分は当たって半分は外れましたかな。

でも今回は世界の世論はイランに味方するような気がします。
その時アメリカはどうする?
そして日本は世界はどう動く?
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笑っちゃいけないけど (tokotokoto)
2021-08-25 03:49:05
半分はあたってそうだ。
タリバンは復活し
イランや中国とロシアは大喜びしてそうだ。
トランプは惨敗し
バイデンは耄碌して使い物にならない。しかし北朝は話題にすらならなくなった。
イスラエルは何とかアメリカに説得されパレスチナと休戦を結んだが
勢いを増した反米イスラム勢力はイスラエルを射程内に捉えてるだろうね。

第二弾もお願いしま〜す
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tokoさん (象が転んだ)
2021-08-25 05:48:36
これは2年半ほど前に書いたんですよ。
夢に出てきたのを参考にいい加減な気持ちで書いたんですが、自分で言うんもなんですが結構当たってますね。
トランプ自滅にタリバン復権に、それにイタリアは今は嘘みたいにコロナパンデミックを乗り切りました。
三国同盟のうち日本だけがお先真っ暗な状態です。
実は第二弾も連チャンで書いてたんですが、第二次南北戦争の陳腐な流れで、記事にするのを躊躇してました。
すでに時効だから、期待に答えてといいたいですが・・・迷いますね。

という事で昔の記事にコメント有り難うです。
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