象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

プーチンを高く吊るせ!〜狂人とバカが上に立つとロクな事はない

2022年04月12日 04時24分16秒 | 戦争・歴史ドキュメント

 ”プーチンよ、今すぐ地獄に落ちろ”
 これは、ウクライナのデニス・モナスティルスキー内相の言葉である。

 世界中の10人の9人は、同じ事を思ってるだろうか?(多分)
 勿論、こうした言葉は当然プーチンの耳にも届いてる筈だ。
 しかし、この狂った”プロ殺し屋”は、定規で計った様に、寸分の狂いもなく計画通りに無抵抗な隣人たちを弄ぶが如く殺し続ける。
 停戦を匂わせて劇場をドン。退却を匂わせて、大量の無抵抗な市民を銃殺し、焼き殺し、あえて路上に並べる。
 まるで、冷酷無比な(出来過ぎの)殺人アルゴリズムでも用意されてるかの様だ。


ワイドショーはペンよりも劣る

 それでも専門家は(プーチンが)
 ”精神的に追い詰められている
 ”誤算が生じている”
 ”病気だ。雲隠している”
など当てずっぽな予想を並べたてたが、どーやら全てが外れたらしい(多分)。
 つまりプーチンは狂ってるが、”プロの殺し屋”としては至極順調なのだろうか。

 「イラストは剣よりも強し」に寄せられたコメントに、”ワイドショーはペンより劣る”とあった。
 確かに、専門家達はエアコンの効いた心地よいスタジオの中で、そこそこのギャラを貰い、流暢で聞こえのイイ建前ばかりホザいている。その間にも、(それらをあざ笑うかの様に)プーチンの残虐行為は狂人の領域を超え、ウクライナ各都市の路上には無数の惨殺死体が並ぶ。
 プーチンがやってる事は、かつてナチスが行った様な”令和版のホロコースト”であり、重犯罪の極致である。
 但し、過去を振り返れば、ナチスだけでなくアメリカの原爆投下や無差別都市爆撃も、旧日本陸軍の中国侵略も、同じ類の残虐行為であった。
 朝鮮戦争もベトナム戦争も2度の湾岸戦争も、明らかに大量破壊という名の戦争犯罪であった。

 あるブログには”アメリカよNATOよ、そろそろ出てこいや!”とあった。
 ウクライナの各都市は、広島や長崎の原爆投下の直後みたいな焼け野原になってる。
 これをどうやって復興しろってのか?
 その上、マリウポリの住人は6千人以上がサハリンへ強制連行され、ブチャ市では400人以上の住民が殺害されている。
 爆撃で街の全てが破壊され、多くが死滅し、(運良く)生き残った無抵抗の住人らは銃で殺害された。それ以外にも病気と飢えとストレスで、多くの住民は死に絶え、寒さで凍え死ぬ。
 こういう惨状を知り尽くしてるのに、プーチンは攻撃の手を緩めない。それどころか、自らがやってる残虐行為をごく当り前の事だと思い込んでる節がある。
 

プーチンに全面賠償させろ!

 プーチンは、(最低でも)無傷のクリミアとドネスクだけかすめ取り、停戦に合意し、知らんぷりするだろう。
 つまり戦争責任や賠償責任なんて、これっぽちも狂人の頭の中にはない。あるのは残虐と破壊だけである。
 もし、プーチンにキューバ危機(1962)のフルシチョフみたいな賢さと分別が少しでもあったなら、ウクライナ侵攻はなかったかもしれない。
 世界はロシアの視点でウクライナ危機を捉え、プーチンは過去のアメリカの暴走を国際世論に訴える。それだけで、ロシアは無血で勝利できただろうか。
 ウクライナは中立化し、旧ソ連時代の東欧諸国はNATOから離れ、新たな文化圏を構築できたであろうか。 
 (楽観的過ぎるが)全ては外交と話し合いで決着がついたかもしれない。
 バカと狂人が上に立つと解決できそうな議題も解決できない。つまり、今のプーチンは高く吊るし上げないと、引き返しのつかない所まで迫って来ている。

 一方で、今回のウクライナ危機では(ワイドショーで)専門家らが語ってる事が、如何に平和ボケしてる事がよーく理解できた事だろう。的外れの論点はコロナの専門家だけではなかったのだ。
 ゼレンスキーの国連での演説みたいに、”悪いものは悪い”とはっきり主張しないと国民の声にすら届かない。
 彼が平時において理想的な大統領かは疑問だが、少なくとも(非常事態時の大統領としては)思った事をはっきりと言葉に出来る雄弁さは高く評価できる。
 それに比べると、軍事力では圧倒的に優るプーチンだが、論説や主張を含めた情報戦ではゼレンスキーに明らかに遅れを取っている。

 単に、知識の集積だけならGoogle辞書で十分だし、そこに思考とか発想とか独創性が存在しない限り、模索も解決すらもない。
 しかし、ウクライナの民衆は専門家みたいにバカで平和じゃない。
 一方で、プーチンは(最悪は)領土的野心を放棄し、逃げ道を模索してるかもしれない。無傷の親露派地域だけをまんまと掠め取り、停戦合意に結びつけ、戦争責任も賠償責任からも背中を向け、黒海沿岸の別荘に逃げ去るつもりかもしれない。


プーチンを高く吊るせ

 しかし、そうはさせるか!
 ゼレンスキーも国連で吠えた。
 ”ロシアは、国連安保理の拒否権を使い、人々を殺しています。平和を保障する目的で設立された国連なのに、平和はどこにあるのか。
 拒否権が死の権利になってる今、国連の改革が急務となっている”

 つまり世界は、(ロシアが拒否権を持つ)明らかに矛盾した安保理に代わるギロチン制裁でプーチンの首を切り落とし、プーチンとその側近の富豪らから賠償金を支払わせるべきだ。
 しかし、今の国連にはその力も正義すらもない。あるのはロシアと中国の矛盾した拒否権だけである。それに、戦勝国だけで固めた国連なんて、最初からペテンに過ぎなかった。
 これがある限り、ゼレンスキーが”第2次大戦以降で最も恐ろしい戦争犯罪”とNYで訴えても、プーチンは吊るせないし、戦犯として裁く事も出来ない。
 つまり、大量虐殺という重犯罪が平気で行われ、それを裁く法律も組織も事実上存在しないのだ。 
 多分、プーチンが核を行使し、地球を破滅させたとしても、誰も彼を裁く事は出来ないだろう。国際法でプーチンを裁けないのなら、今すぐ国連は(ルールを変え)何らかの明確な直接的な行動を起こすべきだ。

 一方でプーチンは、国際法という矛盾はなくならないし、国連が動けない事も判っている。つまり安保理が存在する限り、ナンボでも民間人を殺害し、街を破壊出来る事も・・・
 その上ロシア側は、(大量虐殺は)西側が作ったフェイクだと開き直るが、これを信じるロシア国民は少なからず存在する。
 悲しいかな、プーチンによる大量殺戮はロシア国内の支持率80%を稼ぎ出した。

 国連が役立たずで機能しないのなら、何度NYで会議を開いても、旅費の無駄である。 
 アメリカよNATOよ、そして世界の国々よ!もうそろそろ立ち上がれ!
 ロシア軍なんて、プーチンのポチに過ぎん。それも白い肌をした大きな北朝鮮に過ぎない。
 一挙にクレムリンまで攻め込み、虐殺者プーチンを高く吊るせ!
 それが出来ない限りは、ウクライナの悲劇は延々と続き、民間人の大量虐殺も終息する事はない。
 殺し合いは、プーチンが最も得意とする所だが、いつかは踏み込む時が来る。そして、プーチンの暴走をいつかは止める時が来る。
 終わりは必ずやってくる。
 今がその時期だと思う。いや、そう思いたい。


最後に〜白い肌をした北朝鮮

 一方でプーチンは、”俺には核があるから大丈夫”とでも思ってるかもしれないが、”オイラには鍬がある”と、黒船に立ち向かう江戸時代のドン百姓と同じである。
 現代の戦争の主役は核ではなく、情報とシステムにある。システムで完全制御された核はそのシステムで無効になる筈だ。
 チェルノブイリ原発ですら制圧・管理できなかったロシア軍に、核ミサイルを制御できる筈もない。

 核で脅す者は、核の脅しに屈服する。
 もし、プーチンが真の意味で脅しに強いなら、ウクライナ侵攻はなかった筈だ(と思う)。
 頭で勝負出来ない人種は暴力に頼りがちだ。暴力に頼る人種は戦争をしたがる。
 思考を止めたリーダー達はやがて無差別殺戮に移行し、戦争は破壊そのものに変異する。故に、国を守る為の戦争が国を破壊する。
 今やプーチンの頭の中には核と破壊の2つしかない。つまり、この狂人の脳の中で核融合が起き、この21世紀最悪の暴君は、裁かれる事なく生き延びるかもしれない。

 今回のウクライナ危機は我々に何を教えてくれたのか?
 平和は意外にも脆く、戦争は破滅そのものだった。ウクライナ国民の必死の徹底抗戦も、ロシア軍の虐殺の前には霞んで見えた。
 SNSの世界の声もメディアの報道も、著名人の訴えも専門家の知識も、狂った独裁者には全く通じなかった。
 結局は、プーチンの独り舞台だった様な気がしないでもない。僅か独りの狂人に振り回された世界。
 我らが思ってるほど世界は利口じゃないし、強くないのだろうか。

 キューバ危機の時は知将フルシチョフのお陰で、アメリカと並ぶ世界の強国となったソ連だった。が、今や狂人プーチンのお陰で、創世記のロシア時代の3等国家である”白い肌をした大きな北朝鮮”に成り下がった。
 全く狂ったバカが上に立つと、ロクな事はない。今こそロシア国民は、2022年のプーチンではなく、1962年のフルシチョフに多くを学ぶべきだろう。



6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
paulさん (象が転んだ)
2022-04-14 05:39:17
このままで行けば
ウクライナ東部と南部はロシア軍がまんまと占領するでしょうね。
ウクライナの捕虜はロシアに連れて行かれ、アウシュビッツのような事にならないとも限りません。
本来ならもっと早い時点でアメリカやNATOや国連軍が動くべきですが、殆ど軍需品や物資の提供だけで、これと言った有効打は見当たらないです。

既に戦争の領域を超えた大量虐殺ですが、ここに来て専門家も全く用無しになったようにも思えます。
何がプーチンを追い込むのか?
それすらもわからなくなってきました。
返信する
プーチンの策謀 (paulkuroneko)
2022-04-14 00:07:41
中国とインドが制裁に加わらない限り、ロシアは孤立しない。
これこそがプーチンが強気のままでいられるの根拠なんですよね。
この事は世界が欧米中心ではなく、多様化し多極化している事を示しています。
従来なら、欧米を敵に回した国は国際社会での孤立と壊滅的な敗北を強いられました。
しかしプーチン政権は欧米や国際世論を敵に回しても、全然平気なようにも思えます。

プーチンは独ソ戦勝記念日の5/9までに何とか決着をつけたい考えですが、これは明らかに無理がありますね。
それにプーチンにとって停戦交渉の先にあるのは、民間人への無差別殺戮の継続です。
一方で、ロシア軍はウクライナ東部を制圧目標に切り替え、その要衝マリウポリを包囲し、ウクライナ軍兵士1000人以上が投降したと主張しています。

核に怯えないプーチンと、プーチンの核に怯え続ける欧米の対照的な駆け引きは、今までもこれからも不透明なままで推移するのでしょうか。
返信する
tokoさん (象が転んだ)
2022-04-12 20:47:18
そのマウリポリでは死者が2万人を超えるみたいです。
本格的な総攻撃が始まるとも噂されます。
一方で、アメリカやEU諸国は軍需品や物資の支援だけで、未だに腰が引けてます。
一昔前なら、多国籍軍がウクライナ東部に乗り込む筈なんですが。

プーチンは死なず、ただ消えるのみなんでしょうが、この殺人狂はなかなか思ったように消えてはくれないですね。
返信する
プーチンの殺人狂時代 (toko)
2022-04-12 10:38:39
チャップリンの黄金狂時代って映画ありましたね。
黄金に狂った人間の強欲を描いたコメディですが、最後は金の鉱脈を探し出し、一躍百万長者となり、めでたくハッピーエンドとなりました。
しかしプーチンの殺人狂は明らかにバッドエンドで終わりそうで

マリウポリでは、ドローンを使い有毒物質をバラ撒いたとの噂ですが、ロシア軍も金がないから、追い詰められたナチスみたいな事を平気でするんですよ。
返信する
水仙さんへ (象が転んだ)
2022-04-12 09:21:07
お久しぶりです。
思い切り、ブログから離れるという事もアリですかね。

私も最近はプーチンネタばかりで、書いてて気が狂いそうで、まるでプーチンの黄金狂時代に振り回されてばかりです。
進化という点では、人類はネットのお陰で退化し、狂ってしまったのかも・・・
返信する
Unknown (水仙)
2022-04-12 06:06:43
現在のプーチンは完全に狂人ですね。

進化したはずの現代に過去のホロコーストが再現されています。たった一人の狂人のために…。

ウクライナのことは日本にとっても対岸の火事でないと思います。いつ北海道が攻めてこられるかという危機意識を持っていたほうがいいかも。

そのとき日本にゼレンスキーのように言える政治家がいるかどうか。喜劇役者であったと言われるゼレンスキーは少なくとも現在の日本の平和ボケした政治家達より頼りになると思います。

テレビで毎日勝手なことをほざいているコメンテーター達はさっさと消え失せろと言いたいです。
返信する

コメントを投稿