女優でモデルの池田エライザ(24)が、Twitterを年内に止めるという。
とても懸命な判断だ。流石、夢に出て来てくれただけの事はある(”真夜中の訪問者37”参照)。
所詮、SNS上の褒め言葉なんてフェイクに過ぎず、彼女が下り坂に入った途端、ヘイトの嵐になるのは目に見えてる。
これも有名人のSNS誹謗中傷による自殺が、等身大の影響を及ぼしたのだろうか。
女子プロレスラーの木村花(22)がネット上で激しい誹謗中傷を受け、23日未明に自殺した事は、SNS上だけでなくメディアでも大きな反響を呼んだ。
”毎日100件近くの率直な意見で、傷ついたのは否定できなかったから。愛されたかった人生でした”と書き残してたという。
因みに、彼女が出演してた「テラハウス」はヤラセという噂が強い(デーブ•スペクター談)。一方で、”リアル系”番組では世界中で40人程の自殺者が出てるという(同)。
そういう事もあってか、自殺した本人や遺族には失礼な言い方だが、私には不思議と心を打つものがなかった。というのも、SNS上での誹謗中傷が原因で自殺するケースは、今に始まった事じゃないからだ。
今、ネット上での誹謗中傷をやめようよって声を揃えても、だったらもっと早くそういう声を揃えとくべきだったろう。
それに自殺は有名人だけの問題でもない。誰にでも存在する、今そこにある危機なのだから。
若者が死ぬという事
特に若者が死ぬというのは、それだけでも大きな損失だ。それ以上に、自殺する本人もそれ相当の勇気がいる事だろう。俺みたいな寂しくも侘しい中高年が死ぬのとは訳が違う。
しかしSNSは、若者を敢えて死に向かわせる媚薬なのだろうか?そう思わせる自殺ではあった。
故に、過剰になりすぎたSNS上の発言が沈静化すれば、自殺した人も多少は報われるのだろうか。それともこれを機に、過激な傾向にあるインスタやTwitterやFacebookを壊滅に追い込むべきか。
ここ数年で気付く事だが、日本語が非常に貧しく汚くなってると思う。
SNS全盛のせいか、人は言葉を書くから”打つ”時代に、何の抵抗もなくスムーズに移行した。その過程において、日本語はより毒々しく変異した様に思える。
ウイルスに喩えれば、最近の日本語は感染力が強く、致死率が高いと言ったら判りやすいか。
そんなド汚い言葉で、全くの他人に一気に責め込まれたら、傷つき易い年頃の女性の心はすぐに崩壊してしまう。
勿論、自殺した本人も番組中で汚い言葉を吐いたのも事実だろうが、リアル系番組とてもカウンセラーは必要だ。
「国家と品格」でも書いたが、今の日本人は老若男女を含めて、美しい日本語を優雅な人格を高度な教養を失ってしまった様に思える。
敗戦の影響もあってか、欧米に感化された事もあってか、いやネットの影響もあってか、日本人の思考が日本語と同様にとても低俗にガサツになった様に思える。
同じ様に、自殺の理由も非常に残酷になった様にも思える。
そこで今日は、死に急ぐ若者たちについてです。ブルーなテーマですが、悪しからず。
以下「SNSで“自殺の瞬間” を生配信。若者たちの”生きた証”の残し方に感じる闇」より一部抜粋です。
配信の理由は”死んだ証”を残したいから?
”自殺配信する理由は、死んだ証を残したいからです”
自殺前日、神奈川県に住む高校2年のA子さんは、自身のSNSにそう書き残した。
自殺へ至る過程をA子さんは自分のスマホで撮影し、SNSで生配信していた。駅のホームのベンチには、A子さんのスマホが動画撮影モードのまま残され、飛び込む瞬間も捉えられていた(全国紙記者)。
厚生労働省と警察庁は3月17日、2019年の自殺者が2万169人で、昨年より671人減ったと発表した。10年連続の減少の一方で、10代の自殺死亡者が増加。前年より60人多い659人が命を落とした。これは過去20年で最悪の数字だ。
その中に最期の様子を動画で残し、何かを訴えようとする若者たちもいた。18年には奈良県で女子高生が、北海道で20代のカップルが同じ様に動画配信をしながら自殺した。
自殺配信に詳しい渋井哲也氏は、”過去には伝説になりたいと残し、生配信中に自殺した少女や視聴者とやりとりをしながら自殺した北海道の男性もいた。配信する事で誰か自殺を止めてくれるかもという期待があるのではないか”と語る。
この北海道の男性は勤務先とネットの両方でいじめを受け、”死を最後まで迷ってる状況で、見ている人に自分の気持ちを伝え、拡散させてほしい”という気持ちがあった様にも思います(渋井)。
自殺する様子を動画で撮影し配信する、またSNS投稿に気持ちを残す事、それは死と生の両者の感情が残されてると。
”生きた証”つまり、遺書代りになってるのが「配信」かもしれない、と渋井氏は指摘する。
心理カウンセラーの前田昭典氏も「遺書代りの配信」と見立てた上でこう語る。
”中には復讐的な気持ちもあるのでは?自分を追い込んだのは世間•親•学校だなどと訴えているケースも考えられる”
事実、冒頭のA子さんも学校でいじめを受けていた事や、父親からの性的虐待を匂わせる投稿も残していた。
若者が考える生き辛さと自殺の引き金と
自殺の引き金になっているのかは人それぞれだが、”友人や恋人がいても、家族との仲がよくても、自殺のストッパーにはならない。それとは別次元の辛さを抱えてるからです”と、渋井氏は10代が抱える生きづらさを指摘する。
同様に、前田氏も分析する。
”思春期はホルモンバランスの関係もあり、ただでさえ不安定な時期。そこに虐待やいじめ等のトラウマが重なり、死ねば苦しみから解放されると思い込むと、自殺のストッパーはかからない”
一方で、次のような危惧もある。
”動画を見た人や自殺を撮影した第三者が精神的なダメージを受ける。拡散しないまでも、自分のスマホにその現場を保存する事で負い目を感じる。拡散された動画を見る事で、同じ境遇の人が死に引っ張られる危険もある”
臨床心理士の末木新准教授も、”死にたい人が自殺の方法を具体的に知る事で、その方法を取ってしまう可能性が高くなる「ウェルテル効果」がある。例えば、自殺報道やドラマや映画、芸能人の後追い自殺などがそれです”
対策として末木氏は、”一番は見ない事。そして拡散しない事。SNSで拡散する行為は拡散した本人も何らかの影響を受けるし、拡散された相手も影響を受ける”と訴える。
最後まで、誰かと繋がっていたい
死に急ぐ若者たちに死を思い留まらせる為には?
末木氏が2015年に実施したアンケートの結果に、そのヒントが隠されてる。
”対象は20代限定でしたが、Twitterで”死にたい”や”自殺したい”と発言してる人は、それを言わない人に比べると、自殺のリスクが高い事が判った。”死にたい”と適当に言ってる訳ではないのです”
”死ぬ選択をする前に、専門のカウンセリングを受けるべきだ”と、前田氏も強く訴える。適切な回復ルートに入れば、回復は必ずある。
10代の子ども達にとって、”家と学校が世界の全て”(前田氏)で、そのしがらみから逃れる手立てとして”死”という選択肢が浮上する。
親や先生というタテの繋り、友達というヨコの繋りが窮屈になったら、ナナメの関係をつくる。ネット上だけでなく、顔の見えるリアルな関係を学校や家の外に見つけ、親以外の大人の存在も必要だろう。
冒頭のA子さんは、SNSに”人生何とかならないかな?自殺しなくても何とかならないのかな?”という心の揺れも投稿していたのだ。
”最後まで誰かと繋がっていたい”という「自殺配信」の蔓延を防ぐ為には、自殺のベースになっている”心の孤立”を防ぐ事が肝心だ。
以上、週刊女性PRIMEからでした。
絶望は希望であり、生きる原動力である
このコラムに寄せられたコメントに、”怒りの感情が強い自殺は、世の中や自分を追い込んだ人間に対する復讐心が原因かな。
ここまでくると自殺が最良だと(脳が)判断してるから、どんな選択肢を与えようともう決めてる。ここまで来た時点で止めるのは難しい”とあった。
自殺未遂経験者の言葉だけに、カウンセラーの助言とは一味違う。
「自殺する脳」(要Click)でも書いたが、自殺を決めるのは本人ではなく、脳みそである。自殺を脳が判断し、指令した時点で自殺を止める事は出来ない。
絶望の先に死があるのならば、絶望の時点で止めるべきだ。つまり、絶望をそのままの視点でまっすぐに眺めれば、そのまま死に直結する。
しかし視点を少しずらせば、絶望は絶望でなくなり、全く違う世界がある事に気づく。言い換えれば、絶望は希望に変異する事がある。
だが若者には、それだけの知力と経験がない。若者は皆、目の前の全てをそのまま真っ直ぐに眺めている。だから見える筈のものも見えない。
本来、絶望とは生きる原動力になり得るのだが、そのまま受け入れると死に直結する。
その上、絶望に復讐とか恨みとか負の感情が混じり合うと、その絶望は毒性を増し、一気に人を破壊する。
最後に〜自殺を回避する為に
そういう私も自殺願望が強い方だが、自殺を配信しようと思った事もないし、勿論そんな事を思いついた事もなかった。
世の中を他人を恨んで死のうと思った事もないし、繋がりの中で死のうと思った事もない。もっと愛されたかったとか、傷ついたという理由で死のうとも思わなかった。
死ねば楽になるとか、そういう感傷もなかった。とにかく”死をひたすら待ち望む自分”が存在しただけだった。
しかし結局は、死ぬ勇気がなかっただけの事だ。たったそれだけの事だ。脳みそは死を命令してたと思う。しかし、身体が言う事を聞かなかった。ただそれだけである。
まだまだ、自殺に関しては解らない事が多い。しかし新型コロナ対策と同じで、対処は早いほど効果が出る。
緊急な手段ではあるが、即効性と毒性の強いインスタやTwitterやFacebookを、一時的に使用不可にするのも一つの手かもしれない。
また、心が落ち着く青色のライトで、駅の自殺が84%も減少したというデータもあるらしい(BBC)。
ただ、死に急ぐ若者たちの”自殺配信”の影には、”行きた証”というより、末恐ろしい復讐の闇が潜んでる様に思えてならない。
いろんな視点から思春期の自殺を描いてるわ
さっすが、ブログの超人👋
2012年の研究データ(東大)だけど日本の鉄道会社も一部で採用しました。でも昼間のデータがハッキリとしないんで難しい所かな。
基本的には、防護柵で物理的に食い止めるのが理想だが、本気で死のうと思えば人はどんな事でも考えるさ。
自殺を食い止めるには、光の色が与える影響も含めて、脳と自殺の仕組みを徹底的に調べ上げるしかないのかな。
お褒めいただいて有難うです。
でもブルーライト85%は少し迂闊だったです。これからも宜しくねぇ(^_^)/~
でも満更間違ってもないのでそのままにしときます。
ナッジ理論の典型なんですが、青い光に思考を集中する事で、自殺に向けられた負の思考を紛らわす事は可能ですね。
でも衝動自殺に関してブルーライトもお手上げでしょうか。
自殺願望も衝動自殺も脳を徹底的に調べないと解決にはほど遠いですかね。
絶望が暴動殺人に繋がるケースは、今回のアメリカの抗議デモとよく似てます。その上、オビオイド薬物を使用してる事もこの暴動に拍車をかけてます。
自殺も自分を殺すという殺人行為ですから、余程の事だとは思うんですが。色んな負の要素が一気に押し寄せるんでしょうね。
でも私から見れば、ビコさんはごく普通の少し傷つき易いナィーブな女性でしょうか。多分それだけの事だと思います。
”諦め”こそが肝心ですよね。
視点をずらすというのは、ある意味諦める事ですよ。
確かに、新興宗教なんかのフェイクの力を借りて、自殺をくい止める事も出来ますが、結局は集団自殺か集団他殺ですもんね。
貴重なヒント教えてくれて有難うです。
自殺もSNSで配信する時代になり
復讐が混在し、自殺が昇華しちゃった
ウイルスやSNSと同じように
自殺も無差別に感染する時代
感染という名の驚異は防ぎようがない
お陰で、ディープステート側のヤラセとか、クライシスアクターの演技だったとの噂も流れる始末です。
平和ボケした日本人が喜びそうなネタではありますが。それ程までに暴動が広範囲に大きくなってます。
こういった過激派の暴動も国家に向けられた自殺行為と言えるでしょうか。
警察の汚職や不祥事、人種差別にマイノイティの貧困白人、トランプ政権打破など色んな要素が混在してますが。派手に配信することでアメリカの”絶望の証”を世界に拡散させてるのかもしれません。