象が転んだ

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天才とバカはホントに紙一重か?(2020/3/12更新)〜スマホは天才を助長し、バカを駆逐する〜

2019年06月27日 03時48分23秒 | 独り言&愚痴

 ”バカと天才は紙一重”って諺がある。

 天才にとっては嘆きたくなる言葉だが、一方バカにとっては、これ程有り難い言葉もない。

 私の幼馴染には天才が一人いた。彼は喧嘩も強くて、頭も良くて、勉強も出来た。その上ハンサムで性格も良かった。しかし彼は小学校に上がるとすぐに死んだ。私が幼稚園の頃だった。私は彼に憧れ、色んな事を教わった。勿論、彼みたいになる事はなかった。
 つまり、彼は正真正銘の天才だったのだ。ガロアやアーベルみたいな、早熟で早死の超の付く大天才の話を聞くと、すぐに彼の事を思い出す。


バカと天才は紙一重?

 故に、”バカと天才は紙一重”という言葉を容易く発する人間を見ると、無性に腹が立つ。そういう奴らは、本当の天才を知らないだけなのだ。
 つまり、バカと天才を同じ次元で同じ尺度で計ると、こういった初歩的な誤解を生む。

 勿論、”天才と狂人は紙一重”という少し柔らかな言い方もあるが、それも100%間違ってる。天才と狂人は全くの別モノである。
 社会に功績を残せば天才と呼ばれ、何も残さなければ狂人というのも間違ってる。”狂気の天才”ってウケはいいが、狂気は狂気であり、天才とは程遠い。

 特定の事に興味を持つと、異常なほど拘り、極める傾向がある為、天才にはアスペルガー症候群がしばし見られるが。それは単なる”自閉症”で、天才とは全くの別モンだ。 
 
 ”天才とは結果論だ”とする声もあるが、天才は過程であり結果ではない。偉業を成し得なかった天才は、幾らでもいる。天才は天才として生まれ、天才として死んでいく。ただそれだけなのだ。 
 ”バカと天才は殆ど差がない”意味ではなく、天才は時にバカみたいな奇行を行うだけなのだ。人が気にも留めない様な事に異常なまでに関心を寄せ、極限にまで追究する傾向にあるだけだ。

 
正真正銘のバカとは

 ただここまで喧しく言っても、中々理解して貰えそうにもないが。正真正銘のバカを知ってれば、”バカと天才には無限の差がある事が解るだろう。

 私はあるド田舎の世界的大手のゴム工場で働いてた時、正真正銘のバカがいた。そいつはバカの次元が全く違った。

 私はヘビを見てもミミズを見ても、バカだとは思わない。彼らは彼らなりに乏しすぎる程の小さな脳を、精一杯に最大限に駆使して生き延びてる。
 確かに、ヘビやミミズには天才は存在しない。偶に奇行やバカはするかもしれないが、バカじゃないし天才でもない。ただサピエンスに比べ、脳の容量が小さく、知能がやや低いだけだ。しかしバカじゃない。

 私が働いてたド田舎の工場は、バカが沢山いた。99%は馬鹿だったろうし、勿論上司もバカだった。お陰で外国人労働者すら寄り付かなかった。”手取り”は日本の工員に準ずる位でもだ。そんなレベルの叩き上げタイプの”脊髄反射系バカ”が沢山いた。

 しかし、それら不特定多数のバカに混じり、正真正銘のバカがいた。多分、地球上に存在する生命体の中でも類を見ないレベルの馬鹿だったろうか。
 勿論、日本語は喋れるし、日常生活に支障をきたす程の知的障害でもない。人は良いし、計算は出来るし、仕事もスマホも最低限出来る。
 しかし、バカの次元が違った。そう彼は”バカのぬるま湯”にどっぷりと浸かり、40年以上を温々と生き伸びてきたのだ。

 
真性バカとの出会いと理解

 そういう私は知的障害児や知恵遅れとも一緒に仕事をした事がある。
 しかし彼らはバカじゃなかった。知能は遅れてたがバカじゃなかった。頑張り屋だし、普通に仕事は出来たし、要領も良かった。逆に色々と教えてくれもした。
 故に、私はようやく”真性バカ”を理解した。真性バカの存在を受け入れた。

 よく今の学生は学力が低いとか、お勉強が出来ないとか言われる。私も勉強は出来なかったし、学力も低かった。しかし、バカにだけはなりたくないという強い自負があった。今でもそれは変わらない。 
 そんな真性バカと出会い、”天才とバカは紙一重”という諺の虚構と仕組みを知った。

 我らサピエンスが集団で繁殖するには、バカでもいけないし、天才でも困るのだ。バカでもないし天才でもない位のお利口さんが、繁殖には丁度いい。これもウイルスと同じだろうか?
 故に、バカと天才を徹底して駆除する事が最重要課題となる。故に、我らサピエンスにとって”天才とバカは紙一重”ではなく、”天才とバカは必要ない”のだ。
 
 我ら”手頃な”知能を携えたサピエンスが地球上に大繁殖した今も、バカと天才は存在する。天才は文明や文化の元となるものを創造&発明し、バカはそれらを食い潰す。

 正真正銘のバカと出会って、そういう事を考えた。天才の中にも次元の違う天才が存在する様に、バカの中にも次元の異なるバカが存在する。
 言い換えれば、バカにも程度と濃度と深度が存在する。バカにも地場があり、重力が強すぎると歪んでしまう。歪んだバカは手がつけられない様に、歪んだ天才も特異な奇行に走るのだろう。 


マイケル•ジョーダンとバカは紙一重か?

 プロスポーツ界にも天才は沢山いる。ペレ、マラドーナ、ベーブルース、モハマドアリ、Mジョーダン、Tウッズ、などなど数え上げればキリがない。勿論彼らの奇行癖は有名だ。
 それでも彼らは、バカと紙一重ではないのは誰が見ても明らかだ。

 ウッズがどんなに女に狂っても、バカとは次元が違う。お金があれば誰だってブロンド女に狂う。しかしバカは女に狂う事はない。それ以前に、女はバカを毛嫌いする生き物だ。
 イチローは、どんなに落ちぶれてもイチローのままだ。”世界のイチロー”がバカと紙一重の筈がない。イチローが生きた世界は、バカが生きた世界とは次元が違うのだ。

 それでも天才になれない大衆は、”天才はバカと紙一重”と言い、哀れな安っぽい自己満足に浸る。無能な自分と同じ土俵で天才というものを眺めている。この諺は、天才にとっては至極哀れな事だが、無能な民にとっては生きる勇気を与えてくれる。

 20世紀最大の天才といわれたフォン•ノイマンも奇行が多い事で有名だ。出会った人の顔を覚えられず、何度も同じ人に”初めまして”と言った。
 ”放浪の天才数学者”ポール•エルデシュは生涯の殆どを旅して過ごし、約1500篇の論文を発表した。これ以上の論文を発表した数学者は、18世紀のレオンハルト•オイラーのみである。
 その彼も、ライフスタイルが奇妙な事で知られてるが、それは単に長期間大量に服用したアンフェタミンのせいだと言われてる。

 
数学者には狂人が多い?

 でも悲しいかな、天才で狂人と呼ばれる者は数学者に多い様な気がする。まそれだけ数学という学問は、まだまだ庶民にはハードルが高いんですね。
 神が創った学問とされる数学は、天才を狂気に駆り立てる。今やその数学こそがネットワークを生み出し、支え、情報化社会の基盤を成してるのだが。バカが理解できる筈もない。

 天才数学者とバカが紙一重だったとしたら、ここまで地球の隅々をネットが覆い尽くす事はなかった。数学者が生み出したコンピュータとネットワークは、今や我がサピエンスの頭脳であり、心臓部であり、手足であり、血や肉となっているのだから。

 一方、バカはネットワーク程には繁殖してない。みんなスマホで色んな事を勉強し、あらゆる情報を共有し交換し、新しい奇抜な情報に一喜一憂する。
 情報が脳を刺激し、バカを遠ざける。バカにとってスマホは敵なんでしょうか。
 ”スマホは人を馬鹿にする”というテーマのブログを書いたが。案外、”スマホはバカを駆逐する”かもですね。
 天才を助長させ、進化させる為にも、天才の思考の負担を軽減させる為にも、スマホは必要なのかもです。


最後に

 天才は最悪のケース、狂人に成り果てるかもしれないし、ある日突然凡人に成り下がるかもしれない。それでも万が一にも馬鹿になる事はない。しかしバカは、バカ以外にはなり得ないし、バカで一生を終える事しか出来ない。
 つまり、バカはバカの空間で次元でしか生きれない。バカは、こういったバカの真の恐怖を全く理解してないのだ。バカが怖い生き物とはこういう事だ。

 WHO事務局長のテドロスなど、世界中に知れ渡る国際機関の役員たちを見てると、彼らも賄賂を掴んだまま手離さないバカのままで一生を終えるのかなと哀れみを感じてしまう。
 そう、バカはウイルスよりもずっと怖い細菌兵器なのかも知れない。

 現実に疲れ果てた不満足な狂人と、私腹を肥やした満足したバカと、貴方はどっちを選ぶ?



10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バカが61回も (HooRoo)
2019-06-27 13:50:26
お久しぶりい〜

転んだサンもバカが大好きなのね。多分、バカに振られたとか?

当たってたらゴメンナサイ(*_*)
でも読んでて楽しかったよ。

ではバイバイ👋
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天才と気違い (びこ)
2019-06-27 21:28:38
私は天才と気違いは頷けます。

天才になるような人は気違いであることが多いからです。

私の畏友、村形明子さんも、ある意味、気違いでした。私は、気違いの彼女を愛していました。彼女が常識人であったなら、私は彼女のことを好きにはならなかったと思います。

一方、私は、天才ではないですが、気違いです。

天才とは、神様に愛された気違いだと思います。
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Hoo嬢へ (lemonwater2017)
2019-06-28 04:43:50
そうなんです。
私はバカに縁があり過ぎるんですよ。
もうバカにイジメられっ放し。世界中のバカを集めて、戦場に送りたいほどなんです。

でも情報化社会の時代、バカも情報だけは集めてるから、そこそこの知識はあるんです。だから怖いんですが。

バカが脅威になる日がすぐそこまで来てますよ。Hoo嬢もお気を付けて!
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ビコさんへ (lemonwater2017)
2019-06-28 04:45:43
私の大学の代数学の教授は焼身自殺しましたが。実際に話してみると、とても純粋な人でした。数学者に変人や狂人が多いのも、純粋過ぎるからでしょうか。

特に数学者は思考の柔軟性や知能の横拡がりがないと、真っ先に廃人になりそうなです。

村形さんも純粋でロマンチストな人だったのでは。単に気違いで括るには、とても勿体無い気がします。

でも、ビコさんはごくごく普通の快活なご婦人ですよ。ご安心を(笑)。
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天才と超天才の違い (paulkuroneko)
2019-06-28 05:23:21
リーマンは関数を全て一度に統一された形態(ゲシュタルト)と見たんです。チェスをゲームとして見なすようにです。

リーマンは常に大局を見て、事物を大きく見る傾向にあったんです。一方で全ての数学を解析学に還元しようとしました。

リーマンは数学の先に見える事を常にイメージしてたんです。故に、狂人や奇人とは無縁だったんでしょうか。

真の天才とはこういう人を言うんでしょうか。
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paulさんへ (lemonwater2017)
2019-06-28 07:25:04
リーマンが関数を形態として見てたとは驚きです。
流石に超天才が考える事は、天才のずっと先を行ってるんすね。

そのリーマンでさえも、先輩のディリクレを”次元の違う数学者”と脱帽してたみたいです。あの時代の天才って、今の時代の天才とは全く次元が違ったんですよ。

今は少しでも結果を残せば天才とか、神とか言われるけど、昔は天才が沢山いたんですね。

やはり、奇人や狂人と天才とは区別して見るべきですかね。
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バカと狂気とトランプ (#114)
2020-01-06 13:13:21
バカって自覚症状がないんだよ
天才も自分が天才っていう自覚がない

でも天才がしばし奇行に走るように
追い詰められたバカも狂気に走る

追い詰められたトランプと
狂気に走る老いぼれ

結局アメリカには
悪い事やってるという
自覚症状が全くないんだな
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#114さん2 (象が転んだ)
2020-01-06 13:47:24
追い詰められ
狂気に走る
老いぼれたハゲ親父のやる事です。
今回ばかりはイランに分がある様ですが
これから一体どうなることやら。
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Unknown (Unknown)
2020-03-12 16:39:38
日本の政治家に聞かせたい
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Unknownさん (象が転んだ)
2020-03-13 06:15:20
安倍に読ませたいです
でも読んでくれないか。
コメントどうもです。
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