宇宙で長生きだった線虫
宇宙での滞在は老化が遅れ、長生きできる可能性のあることが、東京都健康長寿医療センター研究所や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究チームによる線虫を使った実験で分かった。
線虫は体長1ミリメートルほどの細長い糸状の虫。研究チームは数百匹の線虫を、2004年4月打ち上げのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)に運び、実験棟で育ててもらった。宇宙空間での滞在は約11日間で、地上に持ち帰って調べると、加齢に伴って蓄積するタンパク質の量が通常よりも減っていた。
また、神経伝達や内分泌の働きに関係する11種類の遺伝子の作用が低下していた。このうち特に機能が低下していた7種類の遺伝子(cha-1、glr-1など)を、地上で飼育した線虫で働かないようにしたところ、通常1カ月ほどの線虫の寿命が10~30日ほど延びたという。
宇宙の微小重力環境がどのように遺伝子の働きに作用したのか、さらに他の宇宙環境の要因による影響など、いくつかの研究課題があるという。
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参考HP 遺伝学電子博物館:線虫 サイエンスポータル:宇宙では長寿になる? 東京大学:飯野研究室
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