「酒で煮ると超伝導」に酸化鉄系化合物
2年前の、2010年7月、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)の研究チームが、鉄を含むある化合物を赤ワイン、ビールなどの酒で煮込んでから、極低温に冷やすと、電気抵抗がゼロになる超伝導状態になることを、突き止めた。しかし、この原因が何なのか当時はわからなかった。
今回、この不思議な現象の謎が解明された。物質・材料研究機構(茨城県つくば市)と慶応大先端生命科学研究所(山形県鶴岡市)が7月16日発表した。
詳細な分析で、酒に含まれるクエン酸やリンゴ酸などが化合物に作用し、余分な鉄イオンが酒の中に溶け出すことで、超伝導物質になることが分かった。この発見は鉄系の物質が超伝導になる仕組みを解明する手掛かりとなり、超伝導になるマイナス約220度以下の温度を引き上げて電磁石などにした場合の冷却コストを安くするのに役立つと期待される。(時事通信 7月16日)
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参考HP Wikipedia:超伝導 マイナビニュース:酒で煮れば超伝導ができる? アイラブサイエンス:なぜ?赤ワインにつけると超伝導化
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