“月のうさぎ”は巨大隕石の跡
先日、「月は地球に巨大隕石が衝突してできた」ことを、このブログで紹介した。これは、アポロ(Apollo)計画で持ち帰られた月の土壌を質量分析計で精査した結果わかった。
月の土壌には比較的重い「亜鉛同位体」が、地球よりわずかに多く含まれており。蒸気雲の中で重い同位体が軽い同位体よりも急速に凝集したことが原因と考えられる。このわずかな、しかし決定的な差は同位体分別と呼ばれ、これによって、巨大隕石の衝突がわかった。
今回、同じ月の石の「低カルシウム輝石」を分析して、月の表面にある、うさぎの形をした直径3000キロにも及ぶ盆地(海)が、巨大な隕石の衝突によってできたことが証明されたことを、産業技術総合研究所が公表した。
これまでの仮説を裏付ける研究成果として注目されている。分析を行ったのは茨城県つくば市にある独立行政法人、産業技術総合研究所で鉱物資源の探査などを行っている中村良介グループ長の研究グループ。研究グループは、月に隕石などが衝突した際に熱が発生して地殻やマントルが溶け、冷え固まる過程で生成されたとみられる「低カルシウム輝石」と呼ばれる鉱物に注目した。
参考HP JAXA:月探査衛星「かぐや」が明らかにした、巨大隕石衝突 マイナビニュース:直径3000km超の巨大隕石衝突の証拠
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