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第39回ノーベル生理学・医学賞 命を救う赤い染料、「プロントジル」に抗菌効果発見!

2013年05月11日 | ノーベル賞

 赤色プロントジル
 1939年のノーベル生理学・医学賞は、ドイツの生化学者、ゲルハルト・ドーマクが発見した薬剤「プロントジル」の抗菌効果の発見に対して贈られた。

 「プロントジル」というのは、赤色アゾ染料の一種。1932年ドーマクが、赤色プロントジルを調べたところ、レンサ球菌に感染したマウスを治療できた。レンサ球菌による感染症は重篤なものも多く、ヒトに対して効果があれば貴重な薬品となる。

 このとき、偶然ドーマクの娘がレンサ球菌感染症に感染し、他の治療がすべて効果を発揮しない段階に至って、赤色プロントジルを投与したところ完治し、確証を得た。

 プロントジルの効果は抜群であった。ドーマクの愛娘を皮切りに、有名、無名をとわず、数多くの人の命を次々と救う。イギリスの首相ウィンストン・チャーチルの命も、その一つであった。もし、プロントジルがなければ、1942年にチャーチルは死亡、第二次世界大戦は違ったものになっていたかもしれない。

 後に、染料が重要なのではなく、この化合物から分解して生じるスルファニルアミドが効力の本質であることがわかり、スルホンアミド (-S(=O)2-NR2) 部位を持つ合成抗菌剤・化学療法薬(サルファ剤という)が数多くつくられた。サルファ剤は、生物由来ではないので、抗生物質とは違う化学療法剤である。

 サルファ剤は、どういう仕組みで働くのだろうか?

続きはこちら → http://blog.livedoor.jp/liberty7japan/ 

参考HP HONZ:歴史を変えた魔法の弾丸 Wikipedia:ゲルハルト・ドーマク サルファ薬

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第39回ノーベル化学賞 性ホルモンの研究・ポリメチレン類およびテルペン類の研究

2013年05月11日 | テクノロジー

 尿から分離に成功した「性ホルモン」
 1939年のノーベル化学賞は、ひとことで言うと「性ホルモンについての研究」に対して贈られた。受賞したのはドイツの生化学者、アドルフ・ブーテナントと、クロアチアの有機化学者レオポルト・ルジチカ。

 ブーテバントは女性ホルモンである「エストロゲン」や、男性ホルモンである「アンドロステロン」を世界で初めて分離した。ブーテバントはこれらをヒトの尿から分離・結晶化し、F・プレーグルの開発した微量分析法により、その構造式を定めることができた。

 ルジチカは、有機化合物の分析・合成に業績があり、複雑な性ホルモンである「アンドロゲン」や、「テストステロン」を世界で初めて人工合成した。彼はその他にも、ポリメチレン類およびテルペン類といった複雑な有機化合物を多数、構造解明し、合成にも成功している。

 有機化合物については、「6個以上の原子環は不安定で存在しない」という、アドルフ・バイヤー(1905年ノーベル化学賞)の説が有力であったが、彼の発見したポリメチレン(脂環状化合物)は、これを覆すものとなった。

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参考HP Wikipedia:エストロゲン アンドロゲン 参考書籍:ノーベル賞受賞者業績辞典(日外アソシエーツ)

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