Liu Xiang Tea Salon

「リュウシャンティーサロン」での中国茶・台湾茶のレッスンの様子、季節ごとのインテリアの設えなどを綴っています。

2016明前・茶の旅1~宜興

2016-04-04 | Tea Trip
留香茶芸の李自供宗師と共に行く、
中国太湖の周りを巡るお茶の旅のレポートです。
シンガポール、日本、中国、香港から総勢23名の茶友と共に、
まさにお茶尽くしのお茶の旅、4回に分けてレポートします。


○3月26日
我々香港からは空路で寧波に入り懐かしい面々と合流、
ここから急須の都、宜興へバスで移動します。

江蘇省太湖の西に位置する宜興は、
世界的に有名な紫砂急須を産出する中国の陶都です。

さすが宜興のホテルのロビーには、
有名な東坡壺の形をした巨大な急須が飾られていました。



○3月27日
宜興の急須の工房で、
「打身筒」という全て手作りの急須制作方法の実演を見学。
紫砂泥という土を叩いてのばし成型する、
ろくろを使わない宜興急須の特徴的な方法です。



急須のボディ作りまでを見せて頂き、
あとは蓋と取っ手と注ぎ口をつけて完成です。
この実演後、実際に紫砂泥を使って急須づくりを体験。
目で見るのと違い、
固い紫砂泥を均等に伸ばし形作るのは大変難しく、
長年の経験と勘が必要だということを実感しました。


急須制作を体験した後は、
宜興の紫砂泥を長年採掘したため、
池になってしまった紫砂の採掘地を見学。
紫砂泥は年々減少していて産出は少なくなっており、
採掘も制限されていて、
宜興の急須は益々貴重なものとなっています。



斜面に龍が這うように造られた「龍釜」も見学。
清代から続く釜とのこと。
今でも月に一度使用されているそうです。



次に訪れたのが中国宜興陶瓷博物館。
本で見ていた宜興の有名作家、
顧景舟、蒋蓉、何道洪などの作品が間近に見られて感動でした。



浙江省湖州市長興縣の顧渚紫筍茶につづく・・・




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