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『プルシャ』Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-16

2011-03-04 | Yoga

Yoga Sutoras of PatanJali Chapter1-16)

【訳】その(前節のヴァイラーギヤ)最高のものは、プルシャを知覚した者の、グナへの欲望へも離れたものである。

【解説】

・ヴァイラーギヤ:離欲

・プルシャ:至高の存在 最高の精神 男性 など

・グナ:根本的原素(プラクリティー)の三要素(ラジャス:激質・タマス:暗質・サットヴァ:純質)

グナとは、この世(物質・時間)の根本であるプラクリティーがもつ3つの性質。
このバランスで、万物は変化し、さまざまに展開してゆきます。
プルシャと言う、至高の「観察者」存在を知り、目の前で様々に変化する事象への欲望すらなくなることが、最高の『離欲』だと。

ここで、『プルシャ』と『プラクリティー』と言う言葉が出て来ました。
アーユルヴェーダでも出て来る言葉です。

これらの言葉は、『サンキヤ哲学』に出て来ます。
『プルシャ』と『プラクリティー』と言う二つの原理を立てることから『二元論』とも呼ばれます。

このように、ヨーガスートラに代表される古典ヨーガは、基本的には二元論で展開されます。


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Shudhananda Yogi@MAYURA