伊勢神宮の式年遷宮。
20年に一度、神宮の建物等を新調するもので、1300年にも渡って続けられてるものです。
ピラミッドなど、石造りの立派なみやどの建築物は一度建てると数千年?は立て替えなくて良いものの、立て替える際の技術の伝承が出来なくなります。
しかし、伊勢神宮のように20年に一度新調する場合、技術がずっと伝承されます。
また、20年に一度の立て替えに必要な材木も育ててゆかなくてはならず、山を守る事も必要になります。
『式年遷宮』と言う、一見、無駄なようなものですが、実は、技術の伝承と山林の保護と言う、非常に大きなテーマが与えられているものなのです。
日本ではこのように2千年間にも渡って、天皇家を筆頭に、日本文化が見事に伝承されているわけですが、僕が勉強しているインド文化は、途中で途絶えてしまったり、変化してしまったりしたものも多々あります。
日本の知恵と文化は、環境と歴史を後世に連綿と伝えて行く上で、非常に手の込んだも素晴らしい伝承方法まで考えられたものだと思うのです。
yama@mayura