第19作目、武州千住(ぶしゅうせんじゅ)です。
東京都足立区千住桜木
宿場町・千住は、農村地帯でした。手前の水門は田んぼや畑へ水を引き入れ、
調節するためのものです。
水門の間から富士が見えます。
水門の間から富士が見えます。
千住のねぎを積んだ馬の頭は地面に近く、馬のひずめを保護する藁靴と農夫の
引く手綱を結んで逆三角形を作り、富士と対応させています。
農夫と左の釣り人は、笠に手をやり富士を仰いで います。
千住宿は、日光道中(奥州道中)と水戸・佐倉道の最初の宿駅で品川・板橋・内藤
新宿 とともに江戸四宿に数えら、商家や料亭が並んで、人馬の往来も途絶えなかった
といいます。
別角度からですが、富士は見えなくなりました(残念)。
原画です。
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
次作は、あの名画「神奈川沖浪裏」です。