第41作目です。
尾州不二見原(びしゅうふじみがはら)
愛知県名古屋市中区富士見町
解説は、「葛飾北斎 富嶽三十六景 解説付き」から引用しました。
大樽の輪の中に小さな三角形の富士が見えます。
樽職人は富士に背を向け一心不乱に樽づくりをしています。
ここ不二見原は現在の名古屋市中区富士見町のあたりです。
高台にありますが、視界を阻まれて実際には富士は見えません。
丸い桶をフレームとして田畑の向こうに遠くの富士をのぞんでいます。
真ん丸と三角形の対比の面白さを描いています。
なお、富士見原は、遊郭や武家の別宅が存在する名勝地として知られて
いました。
原画です。
奇抜なアイデア一杯の絵ですね。
大樽が自重で真円にならないのがいいところかも。