6月10日 燃料油脂新聞 より
※青字がmasumiさんのコトバです。
平成22年度石油製品供給不安地域調査事業における報告書について
http://www.meti.go.jp/report/data/g110609aj.html
全国の市町村の1割が、SS不足で生活や産業に支障をきたしている。
供給確保のためには、“地域ぐるみ”が必要。
しかーし!
基盤が揺らぐ地域密着経営
「どのような状況でも強い」とされてきた家族経営者は、
これまでマージン圧縮などの厳しい環境下でも耐え忍んできた。
しかし最近の需要の冷え込みによる減販が、経営に重くのしかかりだした。
もう一つが、老朽化した地下タンク問題の処遇。
撤去や補修をするには補助金を活用しても一定の費用が掛かるため、
その捻出にも頭を痛めている。
カメラ車両番号認識システム
来店車両のナンバープレートをコンピューターが認識し、データーベースと照合。
「初めてのお客様です」
スタッフが装着したインカムへ音声が伝える。
スタッフは次回来店につなげるための対応ができる。
他にも、
「車検3ヶ月前です」
「クレジットカードの勧誘をしないこと」
など、車両顧客に合わせた接客対応をすることにより、
顧客の安心感も増し、スタッフのモチベーションもアップする
のだそうです。。。
困難増す次世代継承
マージン低下・経年地下タンク問題で「事業拡大望めない」
需要減少で厳しさ増し、歴史のあるセルフも閉鎖
安値競争が要因
官公需向け灯油、A重油 安値落札相次ぐ
大手業者が69-71円台
不満強める中小零細
「当社ではとても出せない価格だ」
「別の仕切り体系があるのか」
と系列仕切りに不信感を強めている。
官公も、落札システムで安くというのも分かるけど、
大震災の教訓を何も学んでいない。
高値しか出せない地元業者は落札できない。
広域大手は震災時、本社の指示で閉店
官公は普段見向きもしない地元業者に頼った。
緊急車両優先にせざるを得なかった地元業者は、結果、それまでの既存客を失った。
地元の販売店は、「もう官公に良いように使われるのはまっぴらだ」と思っているんじゃないかな?
元売戦略は“虐待”
子会社SSの超廉売を批判
PB業者が品確法改正求める
系列店でもガソリン130円台
PB業者の言い分は、
そんな値段で売れるわけがない
その値段で売れるのは業転を入れているからじゃないのか?!
だったら、年に一度の品質検査の軽減を受けるのはおかしいじゃないか!
我々のように10日に1度品質検査を義務付けるべきだ!!
「10日に1度の品質検査は、
ガソリンの流通経路が明確ではない元売系列以外の玉に対して法で義務付けられているもの。
系列店でも業転を仕入れているなら、当然、品質検査が必要になるはず。
この実態がわかっていながら放置するなら、品確法の目的は瓦解する」
>この実態がわかっていながら放置するなら、品確法の目的は瓦解する」
PB業者の言い分はもっともです。
でも、性悪説をもとに全ての系列店に10日に1度の品質検査を要求されるのは困ります。
品質に自信が無いからと違いますよ!
こっちは真面目に系列100%でやっているからです。
系列販売店は系列玉100%、それが大前提であるべきです。
こんなふざけた状態を放置している元売と国に責任がある。
それと、言わせてもらえば、
今はPBでも、以前は元売のマークを掲げていたのではないですか?
最初からPBで立ち上げたところも例外的にあるかも知れない(?)けど、
・・・滅多に、殆ど、それは無いはず。
文句を言ってるPBも、最初は“浮気組み”だったんでしょ?
その時、真面目に自ら進んで10日に1度の品質検査を受けたのですか?
受けていないでしょ。
だから、
業界のことをアレコレと胸を張って批判して良いのは、
系列100%でやっている私たちだけだと思います。
・・・
このブログの「ガソリンスタンド」の記事に、共感してくれる系列販売店経営者は多いと思います。
でも、そんな方でも、諸手を挙げて「そうだ、そうだ!」とは言えないのだと思います。
生き残るために、
仕方無しに、
業転に手を出しているから。
後ろめたい気持ちがどこかに少しはあるはずだから。
私は、系列100%でやらなければならない立場からすれば、
浮気組みさんを糾弾しなければなりません。
でも、本当に業転を取らないとやっていけない苦しい経営状況が容易に想像できるから・・・
辛いのです。
本来なら真面目にコツコツ働くタイプの経営者が、真っ当で居られない業界、
こんな業界にしてしまった元売の戦略や政府の愚策が本当に憎い。
消費者に誤解を与えたままにしておく、力の無い組合や石油連盟にも腹が立つ。
だけど、このままの状態が続くわけが無い。
全国的にガソリンスタンドの数が減って、しかもセルフやPBばかりになったとき
初めて消費者も気付くでしょう。
こうちゃんに「早く店を畳もうよ」と言ってる私が、
自分でも不思議なんだけど、この業界について記事にするとき熱くなってしまう。
やっぱり、悔しいんだと思う。
このままにしてちゃいけないんだと思う。
私には、こうしてブログに書くことしか出来ないけど・・・
皆が気持ちよく商売を行えて、それぞれの立場を尊重し合える。
そんな業界、そんな世の中になったら良いな。