老朽地下タンク規制に不安 (補助金予算 全体の2割程度?)
6/30「燃料油脂新聞」より
【山口】
今年2月に施行された「地下タンク漏洩防止規制強化」に対する不安感が高まっている。
なかでも資金的に余裕がない中小業者間では5月度の補助金申請分で今年度の補助金(予算額)を超えたことで、来年度以降のSS商売継続を不安視するところが増えている。
来年度は予算そのものの有無をはじめ補助金額など不透明な部分が多く、たとえ今年度並みの補助金が確保されても、今年以上の補助金申請件数になるのが確実と見られ、規制対象業者の不安感を一層高めている。
地下タンク補助金関係予算のうち同漏洩防止規制対応推進事業の予算額は22億円だったが、規制対象になるSSをまかなうには少ない。
補助金額(率)はタンクの埋設年数やFRP内面ライニングや電気防食、精密油面計設置など施工内容によって異なるが
「内面ライニング1本あたり100万ー150万円(施工費)程度かかることから1SS当たり最低でも100万円、平均すれば200万円弱の補助金が必要」と山口市内の販売店ではみている。
22億円の補助金も1SS当たり200万円とすれば1100SS分にしかならない。
先月約2000件の申請があり、抽選で50%の確率とされていることからも1SS200万円の申請とみるのが妥当とみられる。
SS数4万ヶ所弱のうち、かりに30%が規制対象のSSとすれば約1,200ヶ所となる。
来年度、同額の予算がついても
「補助金を利用できるのは2年間トータルで2,000件、20%にしか過ぎない」と同販売店。
「残りは自力で行うか、閉めるしかないが、
少なくとも国として積極的にSSを維持・存続させようとの気はないことは明らか」
>国として積極的にSSを維持・存続させようとの気はないことは明らか
それならそれで、ハッキリそうと言ってくれればいいのにね(苦笑)