非系列玉と系列玉に差があるのも当然です。
2者店との間に卸格差があるのも当然です。
その価格差が10円前後(最大で18円になったこともある)という、大き過ぎる格差が不満問題だと書いてきました。
そして仕入れ値に格差があることや業転玉と系列玉の違いも何も消費者が知らないことから起こる誤解、
その誤解による消費者の言動。
それが何より嫌でした。
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1月29日ぜんせきより
東京ガソリン卸(25日)
系列94円・業転86円 依然大幅な格差
(※数字は“平均”です)
2015年SS倒産は36件
負債総額は93億4300万円
コストコなどを不当廉売で申告 愛知石商
昨年末、公取委から「警告」処分が出されているが、その後も不当な廉売が続いているとして申告に踏み切った。
ぜんせきweb1月アンケート
コストコに強い憤り
masumiさんは「不当廉売の申告は意味がない。差別対価を追及するしか手はない」と同意見です。
でもそれはコストコという異業種参入があったからー、ではありません。
当市では異業種参入以前に、いいえ、セルフ解禁以前に、2者店や広域大手等のそれまでの同業者によって、
“自店の仕入れ値価格”での安値販売が始まっていました。
今更コストコの安値販売に“憤り”なんて感じません。
安値販売に憤りなんていう“出来事”は、遠い昔に経験しています。
多くの地場3者店がそうだと思います。
でも、それでも、
コストコとユニーオイル+イオンのような安値競争は市況を乱し、本当の意味での燃料油の供給を担っている地場業者を廃業に至らせることになるので、「差別対価を追及するしか手はない」となるのです。
極論で言えば、
差別対価が解消されたとして仕入れ値が同じになったとしても、個人商店は資本力のある相手との価格競争には、何れ負けます。
代を繋いでいくことはできないのです。
「業転玉は一時凌ぎにしかならない」
>元売の優越的地位が強まるため公正取引員会は優越的地位の濫用に対する指導を強化するとともに、
公取委の目は、元売→特約店(2者店)までしか届かないのではないでしょうか。
特約店(2者店)→3者店、この間に存在する「中間マージン」、この部分への“指導”はなされるのでしょうか。
>資源エネルギー庁は事後調整などで仕切り格差が不透明となっている問題の改善を進める
仕切り格差が不透明→仕切り格差が透明、で終わる可能性もアリ?
いずれにしても、
元売2強時代になって、卸格差が縮小されたとしても2者店と3者店の間には「中間マージン」という“差”が存在します。
格差が縮小されたとしても系列玉と業転玉の価格差はあります。
地場3者店は、今現在も、そしてこれからも、それらを世間に知って貰うしかないのではないでしょうか。
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2016年02月01日 燃料油脂新聞より
>近い将来を予測するのは難しいが、存続を決めた小さい販売業者が報われるよう好転してほしい。