masumiノート

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背に腹は代えられない

2016年02月27日 | ガソリンスタンド2


2月25日 燃料油脂新聞「社説」より

信用失墜 不正ガソリン発覚(※灯油を混ぜたレギュラーで車が故障した事件です)

(一)
脱税目的の不正軽油は取り締まりの強化にもかかわらず、なかなか根絶に至らない。
軽油引取税は地方税のため税収減少を懸念する自治体は「脱税厳罰」とばかりに不正軽油防止の対策を強め、強化月間を設定し防止に取り組む。
もちろん不正軽油の出回りは石油業界にとっても社会的な信用失墜を招き、業界全体に疑いの目をかけられる恐れもある。
コンプライアンスが企業活動の優先事項に定められている以上、販売業者も例外ではなくあらためて法令再徹底を肝に銘じたい。

(二)
不正軽油が発覚するたびにメディアは大きく報道し大半の販売業者はモラル低下を嘆き、石油人として矜持はどこへいったと悲憤慷慨する。
先頃、不正軽油にとどまらず灯油を混合した不正ガソリンを製造・販売していた三重県の販売業者が罰金400万円と無申告課税を含めて1100万円を追徴課税された。
2014年2月から11月にかけて180キロリットルの不正ガソリンを製造、販売したもので手口はミニローリーに灯油をくみ上げ、ガソリンタンクに混入した。


(三)
不正ガソリンに手を染めた背景は果てしない過当競争の結果、利益を確保できず廃業に追い込まれるとの危機感から背に腹は代えられないとするものだったろう。
想像に難くないが、社会に対し不正ガソリンの存在を明らかにしたことは許されるものではない。
あまりにも身勝手な振る舞いと言わざるを得ない。
販売業界が被ったマイナスイメージは計り知れず、業界人としての消費者への責任や使命を見出すことは到底できない。
モラルがこれ以上低下しないことを祈るばかりだ。

****(以下masumi)*****


3者店からしてみれば、「利は元に在り」といわれる“仕入れ”の時点で、“高値”というハンデを背負わされての過当競争。

「背に腹は代えられない」と業転玉に手を出す販売店が増え、
“ぜんせき”に「我々には業転以外 生き残る術はないのか」という記事が掲載されたのは2011年3月のことでした。

それから2年後の2013年2月、
全石連会長がエネ庁長官に「現卸格差は中小SS生存不能、系列でも業転5割許容を」と訴えたのです。


*****


「背に腹は代えられない」と、
品確法を悪用して、4%未満に収まるように灯油を混合して不正ガソリンを製造・販売している販売店は、他にはもうないでしょうか?



そのうち“ぜんせき”に「我々には不正ガソリン以外 生き残る術はないのか」という記事が掲載されたり・・・
なんてことは流石にないと思いますが、



レギュラーに灯油を混ぜる行為も、
系列玉に業転玉を混ぜる行為も、

片方は絶対にしてはならないことで、
片方は時と場合によっては許容されるべきものーという違いはあるとしても、

本来は、
どちらも、「してはならないこと」だと思います。


地球温暖化対策税の増税目前。

2016年02月27日 | ガソリンスタンド2

※燃料店さんからコメントを頂きましたので、書き直しました。(オレンジ色の文字部分)



2月22日 ぜんせき (※青系文字がmasumi)

ガソリン粗利 精販で明暗

※だって...
元売を助けるための、系列制度ですから。↓


http://st31.com/bbs/index.phpより


ふつう、製造業者が作り過ぎて売れ残った“損”は、その製造業者が被るものだと思うんですけど・・・

この国の石油業界では、
元売は売れ残った油は保管場所に困ることもあってか、バナナの叩き売りのようにして商社などへ横流しする。
元売は売れ残ったガソリンを割安で商社などへ販売する。
またPB-SSなどに卸す商社などへ販売する分は、売れ残りではなく計画的に生産されている。
余剰品ではない業転玉と余剰品としての業転玉と


5月11日 読売新聞  元売り大手GS、量販店の「安売り攻勢」に悲鳴 
ガソリン(石油)の流れと値段(価格差)、そしてガソリンスタンド。

しかし、系列店にはしっかりコストとブランド料を乗せて卸す。

が、しかし、
販社や資本提携しているような大手とか量販店には、数量インセンティブという名目で、特価や値引き、戻しといった事後調整が行われている。

だから同じマークを掲げた系列店であっても、彼らは非系列のPB-SSと同じ  “安値販売”が出来る。


高値の仕切りを強いられている中小特約店や販売店は、(時には私財を投入しながら)
元売や、安値販売を行っている販社や大手を、助けてあげている存在なのです(笑)
 
いや!
笑い事じゃあないのです。


その高値仕入れを強いられているが故に、高値販売をしなければならない販売店を利用している消費者。

その消費者が、
元売や安値販売をしている店、即ち、その安値店を利用している消費者を、
助けてあげているってことになりはしませんか?






「論説」0.26円の完全転嫁をより

1リットル当たり2.04円の石油石炭税に「地球温暖化対策のための課税の特例」として0.76円を上乗せする法案が2012年3月末に成立。
化石燃料を大量に使用する産業界などへの影響に配慮して、12年10月1日に0.25円、14年4月1日に0.25円、そして今年4月1日に0.26円と、足掛け5年をかけて3段階で引き上げて来たもの。

きりがいいからと1円値上げすると便乗値上げと言われるから

*****

来年4月には消費税が10%になる・・・
ガソリンはタックスオンタックスです。


てか、
江戸時代じゃないんですよ、今は。
この世の中に銭単位の通貨なんてありません。







追記

>もちろん声を上げない会社や、市況の良い地域は調整は少なめになります。
>やはり声を大にすることが大事です、特約店もサブも同じです。


一理ありますが、私はこの考え方には賛成できません。

大きな声に靡く元売?特約店?

かっちょわる~(嗤)、なのであります。


そうではなく、
元売や特約店には、「サプライチェーンとしての販売店を守る」という気概を持って頂きたいです。


石油は単なる消耗品ではなく、ライフラインですから。






おまけ

高値と知りながら系列玉を仕入れる理由。
↑ 読んで貰えば分かります。




「赤信号皆で渡れば~」で業転に手を出した方たちが、全量系列仕入れの販売店の事を「従順」だとか「(元売の)言いなり」と表現されるのですが、意味が分かりません。