梅雨前線の活動が一段と活発になり、九州地方は3日から4日にかけて、広い範囲で記録的な大雨となり、土砂崩れや河川の氾濫などの大規模災害が発生する可能性が高まっている。降り始めからの総雨量は多い所で700〜900ミリに達し、広い範囲で地盤が緩んでいる。気象庁は重大な災害が迫る恐れがある場合に最大級の警戒を促す「大雨特別警報」を発表する可能性を示し、危機感を表した。事態が切迫する前に避難し、命を守る行動を取る必要がある。

 同庁は大雨特別警報を出す可能性がある地域として「熊本県と鹿児島県」「九州北部と西日本太平洋側」と言及。「特別警報が出た時点では既に災害が発生している可能性が高く、避難するには遅すぎる」として早めの避難を呼び掛けた。