「爆弾も、宅配便で届けられる時代らしい。こんな世の中に生まれてくる子どもは、可哀想だ」
「・・・」
「ごめん、つまらん愚痴だった。君の話は?」
「妊娠したの?」
「・・・妊娠?」
「二ヶ月よ」
「なぜ分かる?」
「(検査薬で)試したの。青に変わったから、病院に行ってきたの」
「でも俺たち、結婚もしてないぜ」
「気づいてた?」
「ひどいな」
「さっきの話、ほんとう?」
「なにが?」
「“こんな世の中に生まれてくる子どもは、可哀想だ”って」
「それは、あのときの話だ」
「あのときって、ほんの7秒半前の話よ」
「ねぇ、結婚しましょうよ」
「いやいやいや、そう焦るなって」
「プロポーズしてるのよ、応えて」
これは字幕に頼らない我流の翻訳であるが、米映画『ザ・ロック』(96…トップ画像)におけるプロポーズのシーンである。
(敬愛する批評家ピーター・トラバースは本作を「大袈裟な描写のオンパレード」と腐したが、監督がマイケル・ベイの「割には」筋がしっかりしていて、個人的にはけっこう好きだ。悪になりきれないエド・ハリスも素晴らしかったし、また、ヒロイン役のヴァネッサ・マーシルはこの映画でしか見ないが、えらくキュートだったし)
9月、10月、11月、12月と友人の結婚式が続く。
物入りでひぃひぃだが、葬式が続くよりかはいい。
こんな自分? でも結婚に関しては見返りを求めず、真に祝ってあげたい気持ちになる。
そのひとにとって人生の節目であることは確かだし、めでたい空気に「乗っかっち」まえば、自分もハッピーになれそうだし。
大金は包めない・・・代わりに、なにかちがった祝いかたをしようと心がけている。
そのまま、うまいこと? 夫婦生活を続けている場合は、呑み会などで「これ、奥さん(旦那さん)に」「これ、お子さんに」といったプレゼントも忘れない。
あまりにもマメなので相手が恐縮することが多いが、照れもあって「いや、ここで恩を売っておかないと、、、」と返すようにしている。
向こうも「それが礼儀」だと思って「すぐに」お礼を送ってくることが多いのだが、いやいや、だからここでプラスマイナスがゼロになっても困る、「ずっと先に」恩を返してくれよ、、、みたいな。
『ゴッドファーザー』(72)の冒頭や、この映画が参考にしたとされる『悪い奴ほどよく眠る』(60)のような、厳かに過ぎる結婚式は苦手だし、いや苦手というか出たことはなく、おそらく一生招待されることはないだろう、
それよか『ディア・ハンター』(78)の、切なくて温かい結婚式のほうが居心地がいいだろうし、自分が新郎になるときもああいう感じのをやりたい。
さて、10月と11月の結婚式に関して。
この二組は、ともにフェイスブック上で知り合い、結婚にまで繋げたカップルである。
時代だなぁ! と思うが、そういう自分だって現在のハニーとはネットで知り合ったんだっけか。
式で「ふたりの馴れ初め」を明かすとき、どう表現されるの? と彼ら彼女らに聞いてみたら、
「そのままっていうのは親の世代がよく思わないから、司会のひとに、うまいこと考えてもらう」とのことだった。
あぁそうかもしれない、自分の世代では抵抗感がないけれどね。
ただ、劇的、、、とまではいかなくとも、印象に残る馴れ初めというのは確かに憧れる。
うちのとーちゃんは、出勤途中、町の煙草屋さんでマイルドセブン一箱を購入するのが日課だった。
そこの看板娘をやっていたのがかーちゃんで、ふたりはそうやって出会ったという。
しかし、すぐにデートに誘わないのがいかにも昭和である。
とーちゃんは煙草屋の主人と話をつけ、それから口説きにかかったそうである。
ほっこりするエピソードじゃないか。
出会ってすぐにねんごろ、、、というのが理想? ではあるものの、馴れ初めのエピソードには出来ないからねぇ。
フェイスブックのカップルは既に「司会者に頼んでおいてある」というが、
おいおい、君らの知り合いには似非とはいえ、モノカキが居るのだから自分に頼めばいいのに・・・と、ちょっと寂しい気持ちになったのであった。
※「新郎の気持ちを代弁して、、、」といって、友人Kは元カノの披露宴にギターを抱え参上、この曲を歌ったそうである。
その結果、二次会で独身女性にモテモテ。
くそー、確かに格好いいだろうね。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『怒れる牡牛の物語』
「・・・」
「ごめん、つまらん愚痴だった。君の話は?」
「妊娠したの?」
「・・・妊娠?」
「二ヶ月よ」
「なぜ分かる?」
「(検査薬で)試したの。青に変わったから、病院に行ってきたの」
「でも俺たち、結婚もしてないぜ」
「気づいてた?」
「ひどいな」
「さっきの話、ほんとう?」
「なにが?」
「“こんな世の中に生まれてくる子どもは、可哀想だ”って」
「それは、あのときの話だ」
「あのときって、ほんの7秒半前の話よ」
「ねぇ、結婚しましょうよ」
「いやいやいや、そう焦るなって」
「プロポーズしてるのよ、応えて」
これは字幕に頼らない我流の翻訳であるが、米映画『ザ・ロック』(96…トップ画像)におけるプロポーズのシーンである。
(敬愛する批評家ピーター・トラバースは本作を「大袈裟な描写のオンパレード」と腐したが、監督がマイケル・ベイの「割には」筋がしっかりしていて、個人的にはけっこう好きだ。悪になりきれないエド・ハリスも素晴らしかったし、また、ヒロイン役のヴァネッサ・マーシルはこの映画でしか見ないが、えらくキュートだったし)
9月、10月、11月、12月と友人の結婚式が続く。
物入りでひぃひぃだが、葬式が続くよりかはいい。
こんな自分? でも結婚に関しては見返りを求めず、真に祝ってあげたい気持ちになる。
そのひとにとって人生の節目であることは確かだし、めでたい空気に「乗っかっち」まえば、自分もハッピーになれそうだし。
大金は包めない・・・代わりに、なにかちがった祝いかたをしようと心がけている。
そのまま、うまいこと? 夫婦生活を続けている場合は、呑み会などで「これ、奥さん(旦那さん)に」「これ、お子さんに」といったプレゼントも忘れない。
あまりにもマメなので相手が恐縮することが多いが、照れもあって「いや、ここで恩を売っておかないと、、、」と返すようにしている。
向こうも「それが礼儀」だと思って「すぐに」お礼を送ってくることが多いのだが、いやいや、だからここでプラスマイナスがゼロになっても困る、「ずっと先に」恩を返してくれよ、、、みたいな。
『ゴッドファーザー』(72)の冒頭や、この映画が参考にしたとされる『悪い奴ほどよく眠る』(60)のような、厳かに過ぎる結婚式は苦手だし、いや苦手というか出たことはなく、おそらく一生招待されることはないだろう、
それよか『ディア・ハンター』(78)の、切なくて温かい結婚式のほうが居心地がいいだろうし、自分が新郎になるときもああいう感じのをやりたい。
さて、10月と11月の結婚式に関して。
この二組は、ともにフェイスブック上で知り合い、結婚にまで繋げたカップルである。
時代だなぁ! と思うが、そういう自分だって現在のハニーとはネットで知り合ったんだっけか。
式で「ふたりの馴れ初め」を明かすとき、どう表現されるの? と彼ら彼女らに聞いてみたら、
「そのままっていうのは親の世代がよく思わないから、司会のひとに、うまいこと考えてもらう」とのことだった。
あぁそうかもしれない、自分の世代では抵抗感がないけれどね。
ただ、劇的、、、とまではいかなくとも、印象に残る馴れ初めというのは確かに憧れる。
うちのとーちゃんは、出勤途中、町の煙草屋さんでマイルドセブン一箱を購入するのが日課だった。
そこの看板娘をやっていたのがかーちゃんで、ふたりはそうやって出会ったという。
しかし、すぐにデートに誘わないのがいかにも昭和である。
とーちゃんは煙草屋の主人と話をつけ、それから口説きにかかったそうである。
ほっこりするエピソードじゃないか。
出会ってすぐにねんごろ、、、というのが理想? ではあるものの、馴れ初めのエピソードには出来ないからねぇ。
フェイスブックのカップルは既に「司会者に頼んでおいてある」というが、
おいおい、君らの知り合いには似非とはいえ、モノカキが居るのだから自分に頼めばいいのに・・・と、ちょっと寂しい気持ちになったのであった。
※「新郎の気持ちを代弁して、、、」といって、友人Kは元カノの披露宴にギターを抱え参上、この曲を歌ったそうである。
その結果、二次会で独身女性にモテモテ。
くそー、確かに格好いいだろうね。
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明日のコラムは・・・
『怒れる牡牛の物語』