Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

GW特別企画(7)塀のなかの映画

2013-05-02 00:15:00 | コラム
個人的な話をすると・・・
知人の面会には行ったことあるけれど、受刑者として入ったことはない。

大半のひとは面会の機会? だってないだろうから、刑務所というのは「非日常的空間」なのだと思う。

知人の名誉とプライバシーに配慮しながら、もう少し詳しくいえば・・・
彼が入っていた刑務所、その独居房には「あの」田代まさしと、「あの」早稲田スーパーフリー主犯が居たというのである。

受刑者たちはふたりに一目置く―というより、看守はふたりを「守り?」ほかのものの目に触れないようにしていた・・・って、
ちょっと『コン・エアー』(97)のエピソードを思い出すよね、
犯罪者のなかにも階級があって、強姦魔は軽蔑され、殺人犯は崇められる、、、みたいな。

映画は非日常を描くのに最適で、だから刑務所のなかを描いた映画はひじょうに多い。
きのうの「ドア映画10傑」の候補作が20本程度だとすると、塀のなかの映画は、その倍の倍の倍の倍くらいある。


というわけで、早速いってみよう。


(1)『ミッドナイト・エクスプレス』(78)

麻薬不法所持によりトルコ刑務所に投獄された主人公が脱獄するまでを描く。

恋人が面会に訪れる場面で、ガラス越しに自慰を始めるシーンの迫真性といったら!

(2)『ケープ・フィアー』(91…トップ画像)

鉄格子を使って身体を鍛える、狂気の犯罪者デ・ニーロ。

(3)『暴力脱獄』(67)

ポール・ニューマンの映画で一本挙げるとするならば、自分はこれか。
繰り返し脱獄を図る男を描いて、いろんな意味で痛快だった。

ひどい邦題だと思うが、それさえも許したくなる面白さ。

(4)『女囚さそり』シリーズ(72~73)

伊藤俊也、そしてもちろん、主演を務める梶芽衣子(文末動画参照)にとっての代表作。

QTタランティーノがオマージュを捧げたことで、「初めて触れてみた」という若い映画小僧も多かったそうである。

(5)『告発』(95)

アルカトラズ刑務所が閉鎖される「きっかけ」となった事件を描く。

ケヴィン・ベーコンが熱演。
彼を慰めるために派遣された娼婦が実生活における夫人、キーラ・セジウィックというのがよかった。

(6)『グッドフェローズ』(90)

看守に賄賂、こうすりゃ刑務所のなかでも豪遊出来る。

なるほど、確かに世の中は狂っている。

(7)『パピヨン』(73)

終身刑となった主人公の脱獄劇。

キャスティング(マックィーン×ホフマン)完璧、音楽最高、そして、70年代の雰囲気漂うフィルムの質感も抜群。

(8)『アルカトラズからの脱出』(79)

それにしても脱獄モノばかりだ。

スプーンで穴を掘り続ける主人公が、泣かせる。

(9)『ロックアップ』(89)

スタローン主演作としては地味かもしれないが、けっこう好き。

悪徳な刑務所長役に、ドナルド・サザーランド。この時点で、成功しているんじゃないか。

(10)『ショーシャンクの空に』(94)

人気度でいえば、この映画が1位になるかもしれない。

うちの父親も好きで、しょっちゅう観返しているらしい。


※聞き惚れてしまう




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明日のコラムは・・・

『GW特別企画(8)絶叫の映画』

コメント (2)
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