48年6月25日生まれ・現在64歳。
京都出身。
公式サイト
グラムロック、その中心的存在だったデヴィッド・ボウイが好きで、今年初めて購入したCDがボウイの復帰作です。
おじさんになってもセクシー、おじさんになってもカッケー! と、CD流しながら感動したわけですが、
ジュリーこと沢田研二(さわだ・けんじ)さんを「和製デヴィッド・ボウイ」と評するのは、とてもよく分かるなぁ、と思いました。
ただ、俳優としても活動するボウイは、それでも音楽のひと―であるのに対し、
そう捉えるひとは少ないと理解したうえでいうと、自分にとってジュリーとは俳優さんなのですね。
リアルタイムで触れたわけではないですが、代表曲のほとんどを知っています。
それでもやっぱり、歌手ジュリーというよりか、俳優・沢田研二であると。
なんといっても『太陽を盗んだ男』(79)で主人公・城戸、自称「9番」を演じた男ですから。
「受験対策は塾でやれ」といい、授業で「原爆の創りかた」を教える理科の教師。
原子力発電所に忍び込み、プルトニウムを強奪する過激な犯罪者。
たったひとりで、しかも自宅で原爆を創りあげてしまうオタッキー。
しかし創ってはみたものの、なにをしたいのか分からない孤独な青年。
この4つの顔を持つ主人公を、なんとなく自然に演じちゃった「本業は歌手」の男―起用した長谷川和彦もすごいけど、やり切っちゃう沢田さんは「本業は俳優」でも充分にやっていけるのだと思います。
もちろん本人は、歌手として取り上げたほうがうれしいのでしょうけれど。
<経歴>
夫人は女優の田中裕子。
このひとのことも、好きっす。というか、大好きっす。
ザ・タイガース時代やPYG時代、さらにソロ時代も、大胆に? 大幅にカット。
イマサラ自分が記すことはないと思いますしね。
ただ「この一曲」を挙げるとするならば、本人の歌唱ではないですが、作曲を手がけた『東京の女』が好き。(ザ・ピーナッツ、カバーで椎名林檎)
ザ・タイガースの一員としてスクリーンに初登場したのは、68年の『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』。
同年に『ザ・タイガース 華やかなる招待』、翌年にも『ザ・タイガース ハーイ!ロンドン』(69)が公開されていますが、
実質的な映画俳優デビュー作は、72年の天地真理主演作『虹をわたって』になるのだと思います。
79年―前述した『太陽を盗んだ男』に主演。
脚本は『タクシードライバー』(76)の生みの親ポール・シュレイダーの実弟、レナード・シュレイダーによるものです。
なるほど、と思いますよね。あまり分かった風なことはいえませんが、日本人がこの物語を思いつくっていうのは、なかなか考えられないですから。
天草四郎を妖艶に演じた『魔界転生』(81)、内田裕也がデニス・ホッパーにも見える『水のないプール』(82)、『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(82)、『ときめきに死す』(84)、『カポネ大いに泣く』(85)、『リボルバー』(88)。
91年、塚本晋也の初メジャー作品『ヒルコ 妖怪ハンター』で考古学者を演じる。
塚本信者としては感心しない作品でしたが、いま観返してみると憎めないというか、特撮ドラマへの愛が詰まった、かわいい映画でした。
同年、『夢二』で竹久夢二を演じる。
鈴木清順が独特の映像美で魅せる極彩色世界―沢田さんは、インパクトという点で「そのケレン」に負けていなかったと思います。
99年、『大阪物語』で田中裕子と共演、夫婦を演じる。
そのほかの出演作に、『ピストルオペラ』(2001)、『カタクリ家の幸福』(2001)、上野樹里の父親を好演していた『幸福のスイッチ』(2006)など。
ヒット曲を飛ばしていたころに比べ太り、ファンが「ショック!」といっても、本人は「関係ないね!」みたいなことをいっているようですし、
歌手としてはショックを受けるひとも居るでしょうが、俳優さんとして捉えれば迫力も出て、いい感じになるのかも。
久し振りにインパクト大な怪演を拝みたいところです。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『にっぽん男優列伝(193)大地康雄』
京都出身。
公式サイト
グラムロック、その中心的存在だったデヴィッド・ボウイが好きで、今年初めて購入したCDがボウイの復帰作です。
おじさんになってもセクシー、おじさんになってもカッケー! と、CD流しながら感動したわけですが、
ジュリーこと沢田研二(さわだ・けんじ)さんを「和製デヴィッド・ボウイ」と評するのは、とてもよく分かるなぁ、と思いました。
ただ、俳優としても活動するボウイは、それでも音楽のひと―であるのに対し、
そう捉えるひとは少ないと理解したうえでいうと、自分にとってジュリーとは俳優さんなのですね。
リアルタイムで触れたわけではないですが、代表曲のほとんどを知っています。
それでもやっぱり、歌手ジュリーというよりか、俳優・沢田研二であると。
なんといっても『太陽を盗んだ男』(79)で主人公・城戸、自称「9番」を演じた男ですから。
「受験対策は塾でやれ」といい、授業で「原爆の創りかた」を教える理科の教師。
原子力発電所に忍び込み、プルトニウムを強奪する過激な犯罪者。
たったひとりで、しかも自宅で原爆を創りあげてしまうオタッキー。
しかし創ってはみたものの、なにをしたいのか分からない孤独な青年。
この4つの顔を持つ主人公を、なんとなく自然に演じちゃった「本業は歌手」の男―起用した長谷川和彦もすごいけど、やり切っちゃう沢田さんは「本業は俳優」でも充分にやっていけるのだと思います。
もちろん本人は、歌手として取り上げたほうがうれしいのでしょうけれど。
<経歴>
夫人は女優の田中裕子。
このひとのことも、好きっす。というか、大好きっす。
ザ・タイガース時代やPYG時代、さらにソロ時代も、大胆に? 大幅にカット。
イマサラ自分が記すことはないと思いますしね。
ただ「この一曲」を挙げるとするならば、本人の歌唱ではないですが、作曲を手がけた『東京の女』が好き。(ザ・ピーナッツ、カバーで椎名林檎)
ザ・タイガースの一員としてスクリーンに初登場したのは、68年の『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』。
同年に『ザ・タイガース 華やかなる招待』、翌年にも『ザ・タイガース ハーイ!ロンドン』(69)が公開されていますが、
実質的な映画俳優デビュー作は、72年の天地真理主演作『虹をわたって』になるのだと思います。
79年―前述した『太陽を盗んだ男』に主演。
脚本は『タクシードライバー』(76)の生みの親ポール・シュレイダーの実弟、レナード・シュレイダーによるものです。
なるほど、と思いますよね。あまり分かった風なことはいえませんが、日本人がこの物語を思いつくっていうのは、なかなか考えられないですから。
天草四郎を妖艶に演じた『魔界転生』(81)、内田裕也がデニス・ホッパーにも見える『水のないプール』(82)、『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』(82)、『ときめきに死す』(84)、『カポネ大いに泣く』(85)、『リボルバー』(88)。
91年、塚本晋也の初メジャー作品『ヒルコ 妖怪ハンター』で考古学者を演じる。
塚本信者としては感心しない作品でしたが、いま観返してみると憎めないというか、特撮ドラマへの愛が詰まった、かわいい映画でした。
同年、『夢二』で竹久夢二を演じる。
鈴木清順が独特の映像美で魅せる極彩色世界―沢田さんは、インパクトという点で「そのケレン」に負けていなかったと思います。
99年、『大阪物語』で田中裕子と共演、夫婦を演じる。
そのほかの出演作に、『ピストルオペラ』(2001)、『カタクリ家の幸福』(2001)、上野樹里の父親を好演していた『幸福のスイッチ』(2006)など。
ヒット曲を飛ばしていたころに比べ太り、ファンが「ショック!」といっても、本人は「関係ないね!」みたいなことをいっているようですし、
歌手としてはショックを受けるひとも居るでしょうが、俳優さんとして捉えれば迫力も出て、いい感じになるのかも。
久し振りにインパクト大な怪演を拝みたいところです。
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