ねんどあにめーし「ょん」→「よん」じゅうはちじかん(48時間)
buddyは「相棒」「仲間」という意味で、
バディムービーとはつまり、主人公がふたり一組で展開される映画を指す。
シチュエーションとしては「よくあるもの」だから、ここに挙げ切れぬくらいのバディムービーが世界各国で制作されている。
そのなかでポピュラーなものをいくつか挙げると・・・
『明日に向って撃て!』(69)
『真夜中のカーボーイ』(69)
『スケアクロウ』(73)
『ブルース・ブラザーズ』(80)
『リーサル・ウェポン』(87)
『ビルとテッドの大冒険』(89)
『テルマ&ルイーズ』(91)
『キッズ・リターン』(96)
『ふたりにクギづけ』(2003)
去年、日本でスマッシュ・ヒットを記録した仏産の『最強のふたり』(2011)も、構図はバディムービーそのもの。
そう、「刑事」「アクション物」が主流とされているが、ジャンルは問わないはずで、広義の意味では性別さえ関係ないと。
数あるバディムービーで個人的3傑を選出すれば・・・
『真夜中のカーボーイ』、『48時間』(82)、そして意外? といわれるのだが、けっこう好きなので『ビルとテッドの大冒険』を挙げるかな。
きょうの主役は、『48時間』。
男ふたりの確執、攻防を描かせたらピカイチ―現代でいえば、その名もマイケル・「マン」監督になるのだろうが、80年代はウォルター・ヒルで決まりだった「はず」。
80年代ハリウッドの主流は、スピルバーグ印によるSFX大作と、スライ/シュワによるマッチョ・アクションだった。
ヒルの映画は、特殊効果を用いない。
ボディビルダー系俳優も起用しない。
とはいえ、マッチョはマッチョで。
「破壊」を娯楽として捉えていた? ところのあるスライ/シュワに対し、ヒルの映画は「腕力そのもの」をテーマとしている―とまでいったら、語弊があるのかもしれないけれど。
79年、『ウォリアーズ』を発表。
ストリートギャングたちの抗争と逃亡を描き、米国では未だ問題作と位置づけされている。
この映画と、プロデューサーとして参加した『エイリアン』(79)の成功により、80年代は俳優からの「逆」指名が多くかかるようになった。
が、ヒルは「男くさい映画が撮りたい、俺はそれだけだ」というスタンスを崩さなかった。
格好いいぜ!
82年―雰囲気も声も男くさいニック・ノルティを主演にした『48時間』を発表。
ヒルによるオリジナル脚本だったが、この映画で俳優デビューを飾るエディ・マーフィが起用されたのは「単なる偶然」だったという。
白人のハミダシ系? 刑事ケイツ(=ノルティ)がジョークもいわぬ男であるからして、
バディ、つまり黒人のチンピラ小悪党ハモンドには軽さがほしい―ヒルはコメディアンのリチャード・プライヤーにオファーするつもりだったのだが、たまたま観た『サタデーナイト・ライブ』でエディを観てその才能に惚れ込み、、、という流れらしい。
脱獄犯を捕まえるため、刑事と、かつて脱獄犯の仲間だった服役中の男が手を組む。
48時間とは捜査協力のため、特例として許可された仮出所の期限を指している。
衝突を繰り返すふたりが、やがて分かり合い、協力し、最後は「絆」なんかも生まれたりして・・・というのがバディムービーの基本的な骨格で、この映画もそれを踏襲する。
しっかりとした筋だが、この手の映画が成功するか失敗するかは、バディそれぞれのキャラクター造形と演じる俳優にかかっている。
そういう意味で、『48時間』は100点満点だと思う。
次回のしりとりは・・・
よんじゅうはちじ「かん」→「かん」べえ。
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『しびれるたたかい』
buddyは「相棒」「仲間」という意味で、
バディムービーとはつまり、主人公がふたり一組で展開される映画を指す。
シチュエーションとしては「よくあるもの」だから、ここに挙げ切れぬくらいのバディムービーが世界各国で制作されている。
そのなかでポピュラーなものをいくつか挙げると・・・
『明日に向って撃て!』(69)
『真夜中のカーボーイ』(69)
『スケアクロウ』(73)
『ブルース・ブラザーズ』(80)
『リーサル・ウェポン』(87)
『ビルとテッドの大冒険』(89)
『テルマ&ルイーズ』(91)
『キッズ・リターン』(96)
『ふたりにクギづけ』(2003)
去年、日本でスマッシュ・ヒットを記録した仏産の『最強のふたり』(2011)も、構図はバディムービーそのもの。
そう、「刑事」「アクション物」が主流とされているが、ジャンルは問わないはずで、広義の意味では性別さえ関係ないと。
数あるバディムービーで個人的3傑を選出すれば・・・
『真夜中のカーボーイ』、『48時間』(82)、そして意外? といわれるのだが、けっこう好きなので『ビルとテッドの大冒険』を挙げるかな。
きょうの主役は、『48時間』。
男ふたりの確執、攻防を描かせたらピカイチ―現代でいえば、その名もマイケル・「マン」監督になるのだろうが、80年代はウォルター・ヒルで決まりだった「はず」。
80年代ハリウッドの主流は、スピルバーグ印によるSFX大作と、スライ/シュワによるマッチョ・アクションだった。
ヒルの映画は、特殊効果を用いない。
ボディビルダー系俳優も起用しない。
とはいえ、マッチョはマッチョで。
「破壊」を娯楽として捉えていた? ところのあるスライ/シュワに対し、ヒルの映画は「腕力そのもの」をテーマとしている―とまでいったら、語弊があるのかもしれないけれど。
79年、『ウォリアーズ』を発表。
ストリートギャングたちの抗争と逃亡を描き、米国では未だ問題作と位置づけされている。
この映画と、プロデューサーとして参加した『エイリアン』(79)の成功により、80年代は俳優からの「逆」指名が多くかかるようになった。
が、ヒルは「男くさい映画が撮りたい、俺はそれだけだ」というスタンスを崩さなかった。
格好いいぜ!
82年―雰囲気も声も男くさいニック・ノルティを主演にした『48時間』を発表。
ヒルによるオリジナル脚本だったが、この映画で俳優デビューを飾るエディ・マーフィが起用されたのは「単なる偶然」だったという。
白人のハミダシ系? 刑事ケイツ(=ノルティ)がジョークもいわぬ男であるからして、
バディ、つまり黒人のチンピラ小悪党ハモンドには軽さがほしい―ヒルはコメディアンのリチャード・プライヤーにオファーするつもりだったのだが、たまたま観た『サタデーナイト・ライブ』でエディを観てその才能に惚れ込み、、、という流れらしい。
脱獄犯を捕まえるため、刑事と、かつて脱獄犯の仲間だった服役中の男が手を組む。
48時間とは捜査協力のため、特例として許可された仮出所の期限を指している。
衝突を繰り返すふたりが、やがて分かり合い、協力し、最後は「絆」なんかも生まれたりして・・・というのがバディムービーの基本的な骨格で、この映画もそれを踏襲する。
しっかりとした筋だが、この手の映画が成功するか失敗するかは、バディそれぞれのキャラクター造形と演じる俳優にかかっている。
そういう意味で、『48時間』は100点満点だと思う。
次回のしりとりは・・・
よんじゅうはちじ「かん」→「かん」べえ。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『しびれるたたかい』