映画のなかの名言―ということになっているけれど、「そうかな、自分はピンとこないな」と思うのがひとつだけあって、それは『フォレスト・ガンプ』(94)の、
「人生はチョコレートの箱みたいなもの。開けてみるまで中身は分からない」。
いや、いっていることは分かるのだけれども。
でも果たして名言なのかなぁって。
同作には「馬鹿なことをするヤツを、馬鹿っていう」というのもあって、個人的にはこっちのほうが名言だと思う。
きょうのテーマは映画の名言―などと予想させておいて、ガンプ母のいう「箱」のほうで特集を組んでみる。
箱? って突っ込まれそうだが、そう、箱。
広義の意味における、箱。
だからダンボールだけでなく、アタッシュケースなんかも入れちゃう。
印象に残る「映画に登場する箱」の10傑、ではいってみよう。
(1)『バートン・フィンク』(91)
コーエン兄弟、前期(といっていいのか、どうか…)における到達点。
箱の中身は予想出来るが、最後まで明かさないのが憎い。
(2)『RONIN』(98)
「あるケース」をめぐる、壮大な争奪戦。
前半でデ・ニーロが「ケースの中身は?」と聞くが、リーダーはそれに答えない。
結局は明かされないまま物語は終わる、、、のだが、だからといってモヤモヤ感は残らない。
モヤモヤ感を生じさせないほど、アクション描写が刺激的だったから。
(3)『セブン』(95)
「中身を見せない」映画がつづく。
奥さんの首が入っていることは、ブラッド・ピット以外は信じているので「見せる必要なし」。
露悪趣味のある監督であれば、ホイホイと見せてしまうところだが、フィンチャーはそんなことしないし。
(4)『パルプ・フィクション』(94)
ケースの中身は、たぶん宝石。
ティム・ロスが見惚れてしまうほどの輝きを放つ。
(5)『マルホランド・ドライブ』(2001)
トップ画像は、ヒロインふたりと監督リンチ。
青い箱。
この箱を手に入れたことにより、ヒロインたちの世界が反転する。
(6)『グレムリン』(84…文末動画参照)
初登場シーン。
(7)『ヘル・レイザー』(87)
ルマルシャンの箱と呼ばれる、一種のパズルボックス。
ちょっとだけブームを起こした特殊なホラーだが、自分は好きよ。
(8)『ニキータ』(90)
プレゼントがアレっていうのは・・・と、ヒロインに同情してしまった。
リュック・ベッソンの映画では、いちばん好きかもしれない。
(9)『ブラック・レイン』(89)
贈り物のワイシャツの下に、偽札原版が。
米国人的発想で、ちょっと悔しかった。
(10)『ポゼッション』(2013)
アジャーニ版「怪作」のほうではなく、新作米国映画のほう。
ある「箱」によって美少女が悶え苦しむ・・・う~~ん、ある意味で理想的な設定。
※ギズモが歌う場面。かわいー!!
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
前ブログのコラムを完全保存『macky’s hole』
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明日のコラムは・・・
『袋か、おふくろか』
「人生はチョコレートの箱みたいなもの。開けてみるまで中身は分からない」。
いや、いっていることは分かるのだけれども。
でも果たして名言なのかなぁって。
同作には「馬鹿なことをするヤツを、馬鹿っていう」というのもあって、個人的にはこっちのほうが名言だと思う。
きょうのテーマは映画の名言―などと予想させておいて、ガンプ母のいう「箱」のほうで特集を組んでみる。
箱? って突っ込まれそうだが、そう、箱。
広義の意味における、箱。
だからダンボールだけでなく、アタッシュケースなんかも入れちゃう。
印象に残る「映画に登場する箱」の10傑、ではいってみよう。
(1)『バートン・フィンク』(91)
コーエン兄弟、前期(といっていいのか、どうか…)における到達点。
箱の中身は予想出来るが、最後まで明かさないのが憎い。
(2)『RONIN』(98)
「あるケース」をめぐる、壮大な争奪戦。
前半でデ・ニーロが「ケースの中身は?」と聞くが、リーダーはそれに答えない。
結局は明かされないまま物語は終わる、、、のだが、だからといってモヤモヤ感は残らない。
モヤモヤ感を生じさせないほど、アクション描写が刺激的だったから。
(3)『セブン』(95)
「中身を見せない」映画がつづく。
奥さんの首が入っていることは、ブラッド・ピット以外は信じているので「見せる必要なし」。
露悪趣味のある監督であれば、ホイホイと見せてしまうところだが、フィンチャーはそんなことしないし。
(4)『パルプ・フィクション』(94)
ケースの中身は、たぶん宝石。
ティム・ロスが見惚れてしまうほどの輝きを放つ。
(5)『マルホランド・ドライブ』(2001)
トップ画像は、ヒロインふたりと監督リンチ。
青い箱。
この箱を手に入れたことにより、ヒロインたちの世界が反転する。
(6)『グレムリン』(84…文末動画参照)
初登場シーン。
(7)『ヘル・レイザー』(87)
ルマルシャンの箱と呼ばれる、一種のパズルボックス。
ちょっとだけブームを起こした特殊なホラーだが、自分は好きよ。
(8)『ニキータ』(90)
プレゼントがアレっていうのは・・・と、ヒロインに同情してしまった。
リュック・ベッソンの映画では、いちばん好きかもしれない。
(9)『ブラック・レイン』(89)
贈り物のワイシャツの下に、偽札原版が。
米国人的発想で、ちょっと悔しかった。
(10)『ポゼッション』(2013)
アジャーニ版「怪作」のほうではなく、新作米国映画のほう。
ある「箱」によって美少女が悶え苦しむ・・・う~~ん、ある意味で理想的な設定。
※ギズモが歌う場面。かわいー!!
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