Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

読む映画

2017-02-14 07:57:47 | コラム
本棚を整理した。

神経質なA型らしく、ジャンル別、あいうえお順に並んではいるが、最近は電子書籍で済ますことも多くなり「新入り」は増えず、また、「それほど大事とは思えないもの」は売ったりしてしまったので、3段目の左は文庫の小説/右はいきなりエロ本、、、みたいな無秩序性が際立つようになってしまった。

まぁいいか、そのほうがゲロのような生きかたをしてきた自分らしいし。

ただいえるのは、整理を繰り返しながら生き残っている本は、自分にとって「そーとー」大切なものであるということ。
だから本棚には、自分の半生やキャラクター性が分かり易い形で表現されているのだと思われる。


きょうから3日間は、「観る」以外の観点から映画を捉える企画を展開。

1日目は「読む映画」、つまり映画について書かれた本の個人的10傑をやってみよう。


かなーり偏りがあるとは思うが、映画を学ぶ学生であれば無視していいタイトルは1冊もないので、そこんとこよろしく!!


(1)『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか―ロジャー・コーマン自伝』(ロジャー・コーマン著/早川書房)

スコセッシやコッポラを育てた名プロデューサーが綴る、抱腹絶倒の映画制作裏話。

書いてあることのほとんどが、信じられない。

(2)『スコセッシはこうして映画をつくってきた』(メアリー・パトリック・ケリー著、斎藤敦子・訳/文藝春秋)

コーマン門下生スコセッシの、巨匠と呼ばれるまでの歩み。

(3)『にっぽん脚本家クロニクル』(桂千穂・著/ワールドマガジン社)



脚本家62人のシナリオ術に迫る、たいへんな労作。

インタビュアーの千穂さんは、自作脚本よりもいい仕事をしてくれている。
(エラソーで、恐縮です)

(4)『映画作家は語る』(デヴィッド・プレスキン著、柳下毅一郎・訳/大栄出版)

コッポラ、リンチ、オリバー・ストーンにアルトマンなどなど。
ヒトクセもフタクセもある鬼才たちへのインタビュー集。

(5)『仁義なき映画論』(ビートたけし著/太田出版)

たけしが「北野武」を自覚する以前に連載していた映画評をまとめたもの。

伊丹十三やオスカー受賞作を貶すいっぽうで、リンチやフェリーニを絶賛する。

少し前の「迷走期」は、たぶん、武なりにフェリーニをやりたかったんだろうな、、、と感じた。

(6)『タランティーノ・バイ・タランティーノ』(ジェイミー・バーナード著、島田陽子・訳/ロッキング・オン)



QTの登場は、90年代の映画史最大の衝撃だった。

安っぽい表現にはなるが・・・
これを読むと、彼が映画の神様に愛されていることが分かる。

(7)『映画作家が自身を語る デヴィッド・リンチ』(クリス・ロドリー編、廣木明子+菊池淳子・訳/フィルムアート社)



リンチはリンチ、分からない。
だから、本人に聞くのが早道なのだ。

(8)『中野シネマ』(中野翠/新潮社)

エッセイスト翠さんが、軽快に映画愛を綴る。

退屈なホンモノより、愉快なニセモノを―これ、翠さんの名言。

(9)『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』(フランソワ トリュフォー著、 山田宏一+蓮實重彦・訳/晶文社)

映画小僧のマストといえば、これ。

蓮實さんによる訳も堪能してほしい。

映画版も必見です。




(10)『映画愛』(武藤起一・著/大栄出版)



北野武、塚本晋也、黒沢清などへのインタビュー集。

それぞれの映画監督の「現在の立ち位置」を念頭に置きながら読むと、ひじょうに感慨深いのだった。

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明日のコラムは・・・

『聴く映画』
コメント (1)
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