Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画監督別10傑(59)ウィリアム・ワイラー

2019-09-13 00:10:00 | コラム
~ウィリアム・ワイラーのキャリア10傑~

数々の名作を放っていて作品そのものは現在もきらきら輝いている・・・にも関わらず、監督に言及するひとは少ない。

『ウエストサイド物語』(61)などのロバート・ワイズもそうかしら、ウィリアム・ワイラーって、そんな印象がある。

作品さえ愛されれば―本人はそう笑うかもしれないけれど、せめて、監督至上主義の映画馬鹿くらいはその才能を称えたい。

これまた、オメーがいってもな・・・とか苦笑されちゃうかなぁ。


(1)『ローマの休日』(53)

非の打ちどころのない古典。

どこからもケチをつけられない映画って、本作と『第三の男』(49)くらいなものだと思っている。




(2)『コレクター』(65)

スリラー映画の教科書的作品。



現代の視点で観れば「柔い」ところもあるが、テレンス・スタンプの怪演にも助けられ、充分に怖いですよ。


(3)『ベン・ハー』(59)

初見はたぶん、金曜ロードショー。

小さい画面のブラウン管なのに、ガキだったのに、最後に感動して号泣した思い出がある。


※どうやって撮ったんだよ、まったく…と、呆れるほど感動




(4)『大いなる西部』(58)

タイトルどおり、たいへん堂々とした西部劇。

時代の変化を的確に捉え、憎悪からはなにも生まれないと力強く訴える。


(5)『必死の逃亡者』(55)

3人の脱獄囚と、人質になった家族との息詰まる攻防を描いたサスペンス。



後年、チミノがミッキー・ローク主演でリメイクしたが、ふたりの才能を微塵も感じられないような珍作になっていて失望したなぁ。


(6)『我等の生涯の最良の年』(46)

復員兵の日常を見つめた社会派ドラマ。

といってもじつは、高校生のころ衛星映画劇場で「いちど観ただけ」なので、よく覚えていない。


(7)『探偵物語』(71)

カーク・ダグラスが鬼のような刑事を好演。

そう、タイトルの「detective」とは刑事の意味であり、これは完全なる誤訳邦題。


(8)『おしゃれ泥棒』(66)

個人的に、ヘップバーンってあんまり…なのだが、ワイラーが起用するときの彼女は好きだったりする。




(9)『ファニー・ガール』(68)

実在した喜劇女優を熱演する、バーブラ・ストライサンド主演のミュージカル。

ストライサンド好きなんですけどね、元気しているのでしょうか。


(10)『ミニヴァー夫人』(42)

戦意高揚映画。

ゆえに、大東亜戦争中は公開されず、日本上陸は49年のこと。

しかしながらドラマ部分に深みがあって、不自然な感じ? はまったくといっていいほどありません。


それにしても。

この、多彩なジャンル!!

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明日のコラムは・・・

『スイカ三昧の夏。でした』
コメント (2)
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