まん「と」→「と」うきょう(東京)
東京を歌った名曲はいっぱいあって。
自分の世代では長渕の『とんぼ』であったり、
♪ 滲んだ文字、東京行き ♪ のくだりが泣かせる中島みゆきの『ファイト!』であったりするのだけれども、
いちばん響いたのは、これかな。
漫画でいえば、業田良家の『自虐の詩』。
父親が事件を起こしてしまった女子高生の主人公に、友人は「東京に行きな」とアドバイスする。
「あんたみたいなひとが、住む街」であると。
勝手に思っていることだけれども。
自分の世代が「ぎりぎり」なんじゃないかな、東京に対し幻想を抱いているのって。
行けばなんとかなる・なんとかしてくれる場所、それが東京であると。
いまの若い子には、それが通用しない。
東京に行っても、なんとかならないものはなんとかならない―ということを知っている。
幻想はなくなり、大学進学のためにいちどは東京に出てくるけれど、卒業したら地元に戻っていく、、、みたいな。
だから地方都市を舞台とした映画が沢山創られるようになった。
東京を舞台とした映画も(依然として)創られるけれども、かつて「たしかにあった特別感。」はなくなった。
良いか悪いかではなくてね、それが日本の変化であると。
以下、東京を描いた代表的な日本映画3傑。
『東京物語』(53)
切なくて、美しくて、ときどきドキッとして。
歳を取るごとに、好きになっていく映画。
『TOKYO FIST』(95)
無機質な都市で無機質な日常を送っていると、肉体を痛めつけることでしか生の実感を得られなくなる。
『男はつらいよ』シリーズ(69~)
本年末に復活。
熱心なファンというわけではないが、それでも東京の映画というと、これを外すわけにはいかない! と思う。
あすのしりとりは・・・
とうきょ「う」→「う」ちゅう。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(304)』
東京を歌った名曲はいっぱいあって。
自分の世代では長渕の『とんぼ』であったり、
♪ 滲んだ文字、東京行き ♪ のくだりが泣かせる中島みゆきの『ファイト!』であったりするのだけれども、
いちばん響いたのは、これかな。
漫画でいえば、業田良家の『自虐の詩』。
父親が事件を起こしてしまった女子高生の主人公に、友人は「東京に行きな」とアドバイスする。
「あんたみたいなひとが、住む街」であると。
勝手に思っていることだけれども。
自分の世代が「ぎりぎり」なんじゃないかな、東京に対し幻想を抱いているのって。
行けばなんとかなる・なんとかしてくれる場所、それが東京であると。
いまの若い子には、それが通用しない。
東京に行っても、なんとかならないものはなんとかならない―ということを知っている。
幻想はなくなり、大学進学のためにいちどは東京に出てくるけれど、卒業したら地元に戻っていく、、、みたいな。
だから地方都市を舞台とした映画が沢山創られるようになった。
東京を舞台とした映画も(依然として)創られるけれども、かつて「たしかにあった特別感。」はなくなった。
良いか悪いかではなくてね、それが日本の変化であると。
以下、東京を描いた代表的な日本映画3傑。
『東京物語』(53)
切なくて、美しくて、ときどきドキッとして。
歳を取るごとに、好きになっていく映画。
『TOKYO FIST』(95)
無機質な都市で無機質な日常を送っていると、肉体を痛めつけることでしか生の実感を得られなくなる。
『男はつらいよ』シリーズ(69~)
本年末に復活。
熱心なファンというわけではないが、それでも東京の映画というと、これを外すわけにはいかない! と思う。
あすのしりとりは・・・
とうきょ「う」→「う」ちゅう。
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明日のコラムは・・・
『シネマしりとり「薀蓄篇」(304)』