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映画監督別10傑(60)ピーター・ハイアムズ

2019-09-25 05:42:15 | コラム
~ピーター・ハイアムズのキャリア10傑~

いわゆる作家主義の、独自色の強い映画監督を愛するが、だからといって職人監督に興味ないわけじゃあない。

与えられた仕事をきっちりこなし、スタジオの売り上げに貢献する。

それを繰り返し信頼を得たからこそ、コンスタントに映画を撮りつづけることが出来る。

ハイアムズ御大、76歳。
さすがに現役バリバリとはいかないが、古い映画ファンは彼の名前をしっかり憶えていて、新作が撮られたとすれば必ずチェックすることでしょう。

自分も、そんなひとりです。


(1)『カプリコン・1』(77)

有人火星探査を「でっちあげる」過程をスリリングに描いた、70年代ハリウッドを代表する娯楽大作。

やらせ問題を考察する際にも役立つテキストかと。




(2)『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』(86)

なんていうことのない刑事アクションかもしれない。

ただ、グレゴリー・ハインズとビリー・クリスタルという、刑事物には相応しくないふたりが(意外や意外、)好演しているので。




(3)『プレシディオの男たち』(88)

ショーン・コネリーとマーク・ハモンが演技対決をする軍事アクション。

だが、そんなことよりも、むちゃくちゃキュートなメグ・ライアンだろう。




(4)『ハンター』(80)

スティーブ・マックイーンの遺作として有名なアクション。

ハイアムズは脚本を担当、主人公のモデルは実在した賞金稼ぎラルフ・ソーソン。


(5)『2010年』(84)

不朽の名作『2001年宇宙の旅』(68)に「明解なこたえ」を与えようとした、ある意味で勇気ある作品。

出来は、けっして悪くはないのです。




(6)『カナディアン・エクスプレス』(90)

ジーン・ハックマン、美熟女アン・アーチャーが共演した列車サスペンス。

筋は覚えてないが、ソツなくこなすハイアムズの演出術に感心した記憶は残っている。


(7)『レリック』(97)

巨大肉食獣「レリック」を生む、生物兵器をめぐるスリラー。

こういうジャンル映画に色気は必要不可欠で、ペネロープ・アン・ミラーがきちんとそれに応えていて素敵。




(8)『タイムコップ』(94)

タイムトラベルのからんだ刑事アクションだが、見どころはSF要素ではなくジャン=クロード・ヴァン・ダムの身体表現でしょう。


(9)『アウトランド』(81)

ショーン・コネリー主演のSF。

強力な麻薬を用い、労働者たちの生産能力を向上させようとする企業と保安官の戦い。


(10)『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』(79)

ド直球の恋愛映画。

ハイアムズとしては珍しいし、ハリソン・フォードの演技も落ち着いていて、なんか新鮮。

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明日のコラムは・・・

『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
コメント (1)
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