だー「てぃ」→「てぃ」っぴへどれん(ティッピ・ヘドレン)
自分が映画好きを自覚し始めたころと、メラニー・グリフィスが色気を振りまいていたころは一致していて。
デ・パルマの『ボディ・ダブル』(84)なんか本筋よりも、とにかくメラニーに目が行って(イって)しまったクチなのです。
で、極めつけは『ミルクマネー』(94)。
このビッチな格好は、自分の上の世代にとってのジェーン・フォンダかな、、、なんて。
メラニーがママのティッピ・ヘドレンと共演したのは、90年の『パシフィック・ハイツ』。
※そのころのメラニーの旦那、アントニオ・バンデラスとのスリーショット
やっぱり親子、似てますなぁ!
しかしティッピの女優としてのキャリアは、すでに終わっていました。
ヒッチコックの怪作『鳥』(63)で鮮烈デビューを飾るも、ほかの代表作といったら翌年の『マーニー』(64)くらい。
これほどの美貌を持っていて、人気者になれなかった?
いや、これほどの美貌を持っていたからこそ…といえるのかどうか。
ヒッチコックがブロンド美女を偏愛していたのは有名な話。
バーグマンやグレース・ケリーに対してもそうだった―とは思わないけれど、ヒッチコックは新人女優ティッピを支配しようとします。
文字どおりの「支配」。
簡単にいえば、「俺の女になれば、将来のキャリアを約束する」っていうね。
やっていることは、業界を追放されたワインスタインと同じなんだよね。
しかしティッピはそれを拒否、自身の尊厳を守る代償としてキャリアが潰えてしまったと。。。
時代がちがえば、ヒッチコックも糾弾されていたはず。
ティッピがえらいのは、それを告発することもなく、終わってしまった自分のキャリアを甘んじて受け入れ、テレビの世界で細々と活動をつづけたところ。
こうした背景から、ヒッチコックを嫌う映画好きが居ることもたしかで。
その気持ち、すごーーーく分かる。
ただ、才能はまちがいなくあって。
このあたり、ほんとうに難しいのです「映画好きとしてのスタンスの取りかた」が。
いかにヒッチコックがすごかったかを語り合っていても、頭のどこかではティッピのことを考えてしまうっていうね。
そう考えるほど、惜しい俳優さんであったということです。
次回のしりとりは・・・
てぃっぴへど「れん」→「れん」さ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ちがう、そうじゃない。』
自分が映画好きを自覚し始めたころと、メラニー・グリフィスが色気を振りまいていたころは一致していて。
デ・パルマの『ボディ・ダブル』(84)なんか本筋よりも、とにかくメラニーに目が行って(イって)しまったクチなのです。
で、極めつけは『ミルクマネー』(94)。
このビッチな格好は、自分の上の世代にとってのジェーン・フォンダかな、、、なんて。
メラニーがママのティッピ・ヘドレンと共演したのは、90年の『パシフィック・ハイツ』。
※そのころのメラニーの旦那、アントニオ・バンデラスとのスリーショット
やっぱり親子、似てますなぁ!
しかしティッピの女優としてのキャリアは、すでに終わっていました。
ヒッチコックの怪作『鳥』(63)で鮮烈デビューを飾るも、ほかの代表作といったら翌年の『マーニー』(64)くらい。
これほどの美貌を持っていて、人気者になれなかった?
いや、これほどの美貌を持っていたからこそ…といえるのかどうか。
ヒッチコックがブロンド美女を偏愛していたのは有名な話。
バーグマンやグレース・ケリーに対してもそうだった―とは思わないけれど、ヒッチコックは新人女優ティッピを支配しようとします。
文字どおりの「支配」。
簡単にいえば、「俺の女になれば、将来のキャリアを約束する」っていうね。
やっていることは、業界を追放されたワインスタインと同じなんだよね。
しかしティッピはそれを拒否、自身の尊厳を守る代償としてキャリアが潰えてしまったと。。。
時代がちがえば、ヒッチコックも糾弾されていたはず。
ティッピがえらいのは、それを告発することもなく、終わってしまった自分のキャリアを甘んじて受け入れ、テレビの世界で細々と活動をつづけたところ。
こうした背景から、ヒッチコックを嫌う映画好きが居ることもたしかで。
その気持ち、すごーーーく分かる。
ただ、才能はまちがいなくあって。
このあたり、ほんとうに難しいのです「映画好きとしてのスタンスの取りかた」が。
いかにヒッチコックがすごかったかを語り合っていても、頭のどこかではティッピのことを考えてしまうっていうね。
そう考えるほど、惜しい俳優さんであったということです。
次回のしりとりは・・・
てぃっぴへど「れん」→「れん」さ。
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明日のコラムは・・・
『ちがう、そうじゃない。』