45年12月1日生まれ・75歳。
和歌山出身。
富司純子(ふじ・すみこ)さんの・・・
父はプロデューサーの俊藤浩滋、夫は七代目尾上菊五郎、そいでもって長女は寺島しのぶ、長男は五代目尾上菊之助ときたもんだ。
解説要らずの芸能一家ですよね!
驚くのは、初主演が50本の映画出演を経てからだったこと。
本数はもちろん、「たった5年」で50本もの映画に出演したという濃過ぎる年月にも驚きます。
いまじゃ考えられないですよね、プログラムピクチャーが成り立っていた「あの時代」だからこそ可能だったのだ、、、といえるでしょう。
<経歴>
中学時代から芸能の世界に興味を抱くも、父親に反対されあきらめようとしていた―が、高校時代にマキノ雅弘にスカウトされ東映専属として芸能界入りを果たす。
「藤純子」の芸名をつけたのもマキノでした。
映画俳優デビュー作は、63年のマキノ監督作『八州遊侠伝 男の盃』。
千葉真一の相手役でした。
以下、主演作に辿り着くまでのキャリアを列挙。
『柳生武芸帳 剣豪乱れ雲』(63)、『次郎長三国志』(63)、『十三人の刺客』(63)、
『柳生武芸帳 片目の忍者』(64)、『隠密剣士』(64)、『新吾番外勝負』(64)、『博徒』(64)、『日本侠客伝』(64)、『竜虎一代』(64)、『肉体の盛装』(64)、『幕末残酷物語』(64)、
『顔役』(65)、『バラケツ勝負』(65)、『いれずみ判官』(65)、『関東流れ者』(65)、『おゝい雲!』(65)、『股旅三人やくざ』(65)、『関東やくざ者』(65)、『日本侠客伝 関東篇』(65)、『明治侠客伝 三代目襲名』(65)、『大阪ど根性物語 どえらい奴』(65)、『関東破門状』(65)、『無頼漢仁義』(65)、『隠密侍危機一発』(65)、『関東果し状』(65)、
『日本侠客伝 血斗神田祭り』(66)、『旗本やくざ』(66)、『日本大侠客』(66)、『大陸流れ者』(66)、『昭和残侠伝 一匹狼』(66)、『日本侠客伝 雷門の決斗』(66)、『兄弟仁義 関東三兄弟』(66)、
『日本侠客伝 白刃の盃』(67)、『一心太助 江戸っ子祭り』(67)、『あゝ同期の桜』(67)、『昭和残侠伝 血染めの唐獅子』(67)、『大奥(秘)物語』(67)、『日本侠客伝 斬り込み』(67)、『侠骨一代』(67)、『博奕打ち 総長賭博』(68)、『男の勝負 白虎の鉄』(68)。
・・・主役じゃなくても、これはすごいです。
たぶん数本を並行して撮影していたのでしょうね!!
そして、『尼寺(秘)物語』(68)の浄真尼役で初主演を果たす。
同年、名物プロデューサーとして知られる岡田茂の口説き―片肌脱げるか? 刺青入れられるか―により、『緋牡丹博徒』シリーズの主役「緋牡丹のお竜」に抜擢される。
第1作目『緋牡丹博徒』(68)、以降「一宿一飯」(68)「花札勝負」(69)「二代目襲名」(69)「鉄火場列伝」(69)「お竜参上」(70)「お命戴きます」(71)「仁義通します」(72)と立てつづけにリリース、
これがウケにウケて、一気に東映を代表するスター女優に。
岡田さんの嗅覚というか、さすがですよね。
『人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊』(68)、『人生劇場 飛車角と吉良常』(68)、『日本暗殺秘録』(69)、『昭和残侠伝 唐獅子仁義』(69)、
『緋牡丹博徒』が連作中であるにも関わらず新たにシリーズ化された『日本女侠伝』も人気を博し、
第1作目『日本女侠伝 侠客芸者』(69)、以降も「真赤な度胸花」(70)「鉄火芸者」(70)「血斗乱れ花」(71)「激斗ひめゆり岬」が制作される。
『ごろつき部隊』(69)、『渡世人列伝』(69)、
『博徒一家』(70)、『博奕打ち 流れ者』(70)、『シルクハットの大親分』(70)、『遊侠列伝』(70)、『昭和残侠伝 死んで貰います』(70)、『最後の特攻隊』(70)、『日本侠客伝 昇り龍 』(70)、『関東緋桜一家』(72)。
72年、結婚を発表し芸能界引退。
その2年後、寺島純子として『3時のあなた』の司会に就任する。
89年、『あ・うん 』で映画界に復帰。
現在の富司純子に改名したのは、このときでした。
『ふたり』(91)、『あ、春』(98)、『おもちゃ』(99)、
『解夏』(2004)、『待合室』(2006)、『寝ずの番』(2006)、『フラガール』(2006)、長男と共演した『犬神家の一族』(2006)、そして長女とも共演した『愛の流刑地』(2007)、『明日への遺言』(2008)、『山桜』(2008)、『櫻の園』(2008)、『空気人形』(2009)。
ここ10年も『この空の花 長岡花火物語』(2012)や『舞妓はレディ』(2014)、『トワイライト ささらさや』(2014)、『エイプリルフールズ』(2015)、『恋妻家宮本』(2017)、『散り椿』(2018)などで元気な姿を見せてくれています。
こんどは、一家総出演の映画でもいかがでしょうか?
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『DOME行くのはPerfume以来ですね(^^♪』
和歌山出身。
富司純子(ふじ・すみこ)さんの・・・
父はプロデューサーの俊藤浩滋、夫は七代目尾上菊五郎、そいでもって長女は寺島しのぶ、長男は五代目尾上菊之助ときたもんだ。
解説要らずの芸能一家ですよね!
驚くのは、初主演が50本の映画出演を経てからだったこと。
本数はもちろん、「たった5年」で50本もの映画に出演したという濃過ぎる年月にも驚きます。
いまじゃ考えられないですよね、プログラムピクチャーが成り立っていた「あの時代」だからこそ可能だったのだ、、、といえるでしょう。
<経歴>
中学時代から芸能の世界に興味を抱くも、父親に反対されあきらめようとしていた―が、高校時代にマキノ雅弘にスカウトされ東映専属として芸能界入りを果たす。
「藤純子」の芸名をつけたのもマキノでした。
映画俳優デビュー作は、63年のマキノ監督作『八州遊侠伝 男の盃』。
千葉真一の相手役でした。
以下、主演作に辿り着くまでのキャリアを列挙。
『柳生武芸帳 剣豪乱れ雲』(63)、『次郎長三国志』(63)、『十三人の刺客』(63)、
『柳生武芸帳 片目の忍者』(64)、『隠密剣士』(64)、『新吾番外勝負』(64)、『博徒』(64)、『日本侠客伝』(64)、『竜虎一代』(64)、『肉体の盛装』(64)、『幕末残酷物語』(64)、
『顔役』(65)、『バラケツ勝負』(65)、『いれずみ判官』(65)、『関東流れ者』(65)、『おゝい雲!』(65)、『股旅三人やくざ』(65)、『関東やくざ者』(65)、『日本侠客伝 関東篇』(65)、『明治侠客伝 三代目襲名』(65)、『大阪ど根性物語 どえらい奴』(65)、『関東破門状』(65)、『無頼漢仁義』(65)、『隠密侍危機一発』(65)、『関東果し状』(65)、
『日本侠客伝 血斗神田祭り』(66)、『旗本やくざ』(66)、『日本大侠客』(66)、『大陸流れ者』(66)、『昭和残侠伝 一匹狼』(66)、『日本侠客伝 雷門の決斗』(66)、『兄弟仁義 関東三兄弟』(66)、
『日本侠客伝 白刃の盃』(67)、『一心太助 江戸っ子祭り』(67)、『あゝ同期の桜』(67)、『昭和残侠伝 血染めの唐獅子』(67)、『大奥(秘)物語』(67)、『日本侠客伝 斬り込み』(67)、『侠骨一代』(67)、『博奕打ち 総長賭博』(68)、『男の勝負 白虎の鉄』(68)。
・・・主役じゃなくても、これはすごいです。
たぶん数本を並行して撮影していたのでしょうね!!
そして、『尼寺(秘)物語』(68)の浄真尼役で初主演を果たす。
同年、名物プロデューサーとして知られる岡田茂の口説き―片肌脱げるか? 刺青入れられるか―により、『緋牡丹博徒』シリーズの主役「緋牡丹のお竜」に抜擢される。
第1作目『緋牡丹博徒』(68)、以降「一宿一飯」(68)「花札勝負」(69)「二代目襲名」(69)「鉄火場列伝」(69)「お竜参上」(70)「お命戴きます」(71)「仁義通します」(72)と立てつづけにリリース、
これがウケにウケて、一気に東映を代表するスター女優に。
岡田さんの嗅覚というか、さすがですよね。
『人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊』(68)、『人生劇場 飛車角と吉良常』(68)、『日本暗殺秘録』(69)、『昭和残侠伝 唐獅子仁義』(69)、
『緋牡丹博徒』が連作中であるにも関わらず新たにシリーズ化された『日本女侠伝』も人気を博し、
第1作目『日本女侠伝 侠客芸者』(69)、以降も「真赤な度胸花」(70)「鉄火芸者」(70)「血斗乱れ花」(71)「激斗ひめゆり岬」が制作される。
『ごろつき部隊』(69)、『渡世人列伝』(69)、
『博徒一家』(70)、『博奕打ち 流れ者』(70)、『シルクハットの大親分』(70)、『遊侠列伝』(70)、『昭和残侠伝 死んで貰います』(70)、『最後の特攻隊』(70)、『日本侠客伝 昇り龍 』(70)、『関東緋桜一家』(72)。
72年、結婚を発表し芸能界引退。
その2年後、寺島純子として『3時のあなた』の司会に就任する。
89年、『あ・うん 』で映画界に復帰。
現在の富司純子に改名したのは、このときでした。
『ふたり』(91)、『あ、春』(98)、『おもちゃ』(99)、
『解夏』(2004)、『待合室』(2006)、『寝ずの番』(2006)、『フラガール』(2006)、長男と共演した『犬神家の一族』(2006)、そして長女とも共演した『愛の流刑地』(2007)、『明日への遺言』(2008)、『山桜』(2008)、『櫻の園』(2008)、『空気人形』(2009)。
ここ10年も『この空の花 長岡花火物語』(2012)や『舞妓はレディ』(2014)、『トワイライト ささらさや』(2014)、『エイプリルフールズ』(2015)、『恋妻家宮本』(2017)、『散り椿』(2018)などで元気な姿を見せてくれています。
こんどは、一家総出演の映画でもいかがでしょうか?
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明日のコラムは・・・
『DOME行くのはPerfume以来ですね(^^♪』