Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画スタッフ別10傑(51)川村元気

2022-02-27 00:10:00 | コラム
~川村元気のキャリア10傑~

東映や松竹の影が薄く、東宝だけが「目立っている気がする」のは、気がするのではなくほんとうのところで、そこには必ずといっていいほど川村元気の名前を確認出来る。

42歳、映画界では「まだ」若手のほうだろう。

このひとのすごさは・・・そうだなぁ、やっぱり嗅覚だろうか。
嗅覚こそ、映画プロデューサーに必須の能力だと思うから。


(1)『君の名は。』(2016)

ことばは悪いが、新海誠を表舞台に引きずりだしたのは川村元気でしょう。

一部では「バカでも分かるストーリー」と腐されたが、ここまであらゆる要素を盛り込んでヒットしなかったとしたら、それは日本が終わった。ということなので。


※主題歌のカバーも沢山発表されたが、りらさんのがいちばんかな^^



(2)『怒り』(2016)

本コラムで度々取り上げる2010年代の傑作。

ふつうなら、通受けはするが無名のキャストで映画化しているところです。


(3)『バクマン。』(2015)

原作漫画に比べて「甘い」とする批判もあるにはあったが、漫画業界の「ある一面」はきっちりと描き出されていると思う。

エンディングだけでも観る価値があるし。



(4)『悪人』(2010)

このあたりから、川村元気の名前を「よく」目にするようになった。



(5)『陰日向に咲く』(2008)

劇団ひとりの初小説を映画化、出来は「ぜんぜん」悪くないが、ひとり本人が脚本に携わったほうがよかった・・・んじゃないかな。


(6)『天気の子』(2019)

大ヒットの直後だからこそ、新海誠にとっても賭けであったろう快作。

破綻はしているものの、物語は前作より好きです。



(7)『おおかみこどもの雨と雪』(2012)

細田守のアニメーションも手がける。
しかしこのあと細田監督は迷走、たぶん新海監督より作家性が強いひとなのだろうね。


(8)『ラストレター』(2020)

岩井俊二らしさ全開、「あのとき」は瑞々しいと感じた物語の続編―不安は大きかったはずだが、監督の才能を信じるのもプロデューサーの能力のひとつなのでしょうし。


(9)『告白』(2010)

湊かなえ×中島哲也×松たか子―この3カードを組めた時点で「勝ち」が見えた。



(10)『スキージャンプ・ペア Road to TORINO 2006』(2006)

ほんの「一瞬だけ」流行ったパロディ動画を映画化、長編だときついが、目のつけどころはSHARPでしょ^^

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明日のコラムは・・・

『ワイン1本、コーヒー7杯^^』
コメント
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