~ピーター・ハイアムズのキャリア10傑~
いわゆる作家主義の、独自色の強い映画監督を愛するが、だからといって職人監督に興味ないわけじゃあない。
与えられた仕事をきっちりこなし、スタジオの売り上げに貢献する。
それを繰り返し信頼を得たからこそ、コンスタントに映画を撮りつづけることが出来る。
ハイアムズ御大、76歳。
さすがに現役バリバリとはいかないが、古い映画ファンは彼の名前をしっかり憶えていて、新作が撮られたとすれば必ずチェックすることでしょう。
自分も、そんなひとりです。
(1)『カプリコン・1』(77)
有人火星探査を「でっちあげる」過程をスリリングに描いた、70年代ハリウッドを代表する娯楽大作。
やらせ問題を考察する際にも役立つテキストかと。
(2)『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』(86)
なんていうことのない刑事アクションかもしれない。
ただ、グレゴリー・ハインズとビリー・クリスタルという、刑事物には相応しくないふたりが(意外や意外、)好演しているので。
(3)『プレシディオの男たち』(88)
ショーン・コネリーとマーク・ハモンが演技対決をする軍事アクション。
だが、そんなことよりも、むちゃくちゃキュートなメグ・ライアンだろう。
(4)『ハンター』(80)
スティーブ・マックイーンの遺作として有名なアクション。
ハイアムズは脚本を担当、主人公のモデルは実在した賞金稼ぎラルフ・ソーソン。
(5)『2010年』(84)
不朽の名作『2001年宇宙の旅』(68)に「明解なこたえ」を与えようとした、ある意味で勇気ある作品。
出来は、けっして悪くはないのです。
(6)『カナディアン・エクスプレス』(90)
ジーン・ハックマン、美熟女アン・アーチャーが共演した列車サスペンス。
筋は覚えてないが、ソツなくこなすハイアムズの演出術に感心した記憶は残っている。
(7)『レリック』(97)
巨大肉食獣「レリック」を生む、生物兵器をめぐるスリラー。
こういうジャンル映画に色気は必要不可欠で、ペネロープ・アン・ミラーがきちんとそれに応えていて素敵。
(8)『タイムコップ』(94)
タイムトラベルのからんだ刑事アクションだが、見どころはSF要素ではなくジャン=クロード・ヴァン・ダムの身体表現でしょう。
(9)『アウトランド』(81)
ショーン・コネリー主演のSF。
強力な麻薬を用い、労働者たちの生産能力を向上させようとする企業と保安官の戦い。
(10)『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』(79)
ド直球の恋愛映画。
ハイアムズとしては珍しいし、ハリソン・フォードの演技も落ち着いていて、なんか新鮮。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
いわゆる作家主義の、独自色の強い映画監督を愛するが、だからといって職人監督に興味ないわけじゃあない。
与えられた仕事をきっちりこなし、スタジオの売り上げに貢献する。
それを繰り返し信頼を得たからこそ、コンスタントに映画を撮りつづけることが出来る。
ハイアムズ御大、76歳。
さすがに現役バリバリとはいかないが、古い映画ファンは彼の名前をしっかり憶えていて、新作が撮られたとすれば必ずチェックすることでしょう。
自分も、そんなひとりです。
(1)『カプリコン・1』(77)
有人火星探査を「でっちあげる」過程をスリリングに描いた、70年代ハリウッドを代表する娯楽大作。
やらせ問題を考察する際にも役立つテキストかと。
(2)『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』(86)
なんていうことのない刑事アクションかもしれない。
ただ、グレゴリー・ハインズとビリー・クリスタルという、刑事物には相応しくないふたりが(意外や意外、)好演しているので。
(3)『プレシディオの男たち』(88)
ショーン・コネリーとマーク・ハモンが演技対決をする軍事アクション。
だが、そんなことよりも、むちゃくちゃキュートなメグ・ライアンだろう。
(4)『ハンター』(80)
スティーブ・マックイーンの遺作として有名なアクション。
ハイアムズは脚本を担当、主人公のモデルは実在した賞金稼ぎラルフ・ソーソン。
(5)『2010年』(84)
不朽の名作『2001年宇宙の旅』(68)に「明解なこたえ」を与えようとした、ある意味で勇気ある作品。
出来は、けっして悪くはないのです。
(6)『カナディアン・エクスプレス』(90)
ジーン・ハックマン、美熟女アン・アーチャーが共演した列車サスペンス。
筋は覚えてないが、ソツなくこなすハイアムズの演出術に感心した記憶は残っている。
(7)『レリック』(97)
巨大肉食獣「レリック」を生む、生物兵器をめぐるスリラー。
こういうジャンル映画に色気は必要不可欠で、ペネロープ・アン・ミラーがきちんとそれに応えていて素敵。
(8)『タイムコップ』(94)
タイムトラベルのからんだ刑事アクションだが、見どころはSF要素ではなくジャン=クロード・ヴァン・ダムの身体表現でしょう。
(9)『アウトランド』(81)
ショーン・コネリー主演のSF。
強力な麻薬を用い、労働者たちの生産能力を向上させようとする企業と保安官の戦い。
(10)『ハノーバー・ストリート 哀愁の街かど』(79)
ド直球の恋愛映画。
ハイアムズとしては珍しいし、ハリソン・フォードの演技も落ち着いていて、なんか新鮮。
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明日のコラムは・・・
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』