Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(360)

2021-01-16 01:10:15 | コラム
じゅーくぼっく「す」→「す」り

スリとは「店舗ではなく」「他者の懐」などから金品物品などを「気づかれないようにかすめとる行為」であるからして、同じ盗む行為ではあるものの、いわゆる万引きとはちがう。

この世界について素人とか玄人とかいっていいのか分からないけれど、万引きするものよりも、スリのほうが職人のイメージがあるよね、他者と接触しなければ始まらない、危険度の高い行為だから。

スリが出てくる映画といえば、やはりロベール・ブレッソンの『スリ』(59…トップ画像)。

何度も捕まるがその度に更生に失敗する主人公を描いていて面白い。

同名タイトルで、2000年に発表された日本映画もある。

※真野きりな、好きだったなぁ!



どちらにせよ感情移入し難い連中ではある、痴漢と同じくらいに。
こういうこといっちゃうとアレだけど、まだ万引き犯のほうがね、いろいろ抱えている闇が理解出来そうなんだわ、
でも、スリは「完全にあっち側に行ってしまったひと」のような気がして、関わり合いたくない。

実生活ではね。

でもこれが物語の世界となると、その「わけのわからない感じ」に興味を抱けるというか。


「昔っから刑事やってたわけじゃない」が口癖だったのは、『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズ(84~94)のアクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)。

パート2では事件の最重要人物に接触したとき彼の財布をスリし、

仲間に「盗ったのか?」と問われると、

またまた「昔っから刑事やってたわけじゃない」と返していた。

『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)のキャメロン・ディアスは女スリ師の役で、ディカプリオの幼馴染みは(おそらく)何度も被害に遭っている。


でも彼女を好きなので、「わざと取らせているんだよ」などとうそぶいてみせる。


あまり知られていないところでは、『フォーカス』(2015)はあらゆるスリ・テクニックが展開されていて参考? になる。




・・・いや、だから、被害に遭わないための参考ということね!


ガキのころ、しょちゅう万引きしていた自分がいうのもおかしいし、あまりにも当然のことなので恥ずかしさもあるが・・・
真面目に働いて手に入れた金や物だからこそ、大事なものになるんですよ。

スリを楽しむのは、物語の世界だけにしましょうね!!


次回のしりとりは・・・
す「り」→「り」くるーと。

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明日のコラムは・・・

『赤と黄色』
コメント
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