Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(323)りょう

2022-04-20 00:10:00 | コラム
73年1月17日生まれ・49歳。
埼玉出身。

公式サイト

「涼しげなひとになりたいから」という理由で「りょう」(旧芸名:涼)という芸名をつけたそうで、これほどしっくりくる芸名由来もありませんよね^^

モデルの印象が強かったですけれど、結婚後もゆっくりではあるもののテレビ・映画でキャリアを構築、このマイペースさも「りょう」さんっぽいです。




<経歴>

子どもふたりののママで、
旦那はバンド「BRAHMAN」のTOSHI-LOW。



スカウトされモデル活動を開始、女優への挑戦はフジテレビのドラマ『ロングバケーション』(96)から。

映画俳優デビュー作は、99年の塚本晋也監督作『双生児』。

乱歩と塚本の世界観って似て非なるものだと思い、不安はあったのですがじつは相性抜群、「ちょうどいい感じのアングラっぽさ」がウケてミニシアターでスマッシュヒットを飛ばしました。




是枝監督がまだ若手とされていたころの意欲作『DISTANCE』(2001)、
宮崎あおいの佇まいが素晴らしかった『害虫』(2002)、
じつは隠れた名作『ロックンロールミシン』(2002)、
黒沢清の傑作青春映画『アカルイミライ』(2003)…と、ここまでハズレ知らず、メジャーではなくインディーズ系で光ることがなんとなく分かると思います。

だからなのか、
『あずみ』(2003)や『CASSHERN』(2004)などの大作だと、あまり実力を発揮出来ないのですよね…。

塩田明彦の『カナリア』(2005)や松尾スズキの『クワイエットルームにようこそ』(2007)を観たとき、「そうそう、りょうさんはこうでなきゃ」と思ったことを覚えています笑


ほかの作品に・・・
『西の魔女が死んだ』(2008)、『GOEMON』(2009)、『死刑台のエレベーター』(2010)、『さや侍』(2011)、ダチョウ俱楽部・寺門ジモンが監督に挑戦した『フード・ラック!食運』(2020)など。


『双生児』のインパクトが強過ぎるのかもしれませんが、
再び是枝さんや黒沢さんあたりが起用してくれれば、新たな代表作が生まれそうなのですけれどね。。。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(324)若尾文子』
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まだ紅白を観ていない(^^;)

2022-04-19 00:10:00 | コラム
某日―。
ブルーレイレコーダーの録画番組を整理。

べつに連ドラ沢山観ているわけでもないし、毎週欠かさず観ているバラエティ番組(有吉の壁、有吉クイズ、かりそめ天国、ガキ使、ロンハー…半分以上が有吉さんだ(^^;))はその週のうちにこなしているから、それほど溜まらないだろう・・・と思っていたら、けっこうな量になっているなと。

特番とか、ドキュメンタリーとか、あとはスカパー!経由で録画した映画をブルーレイに焼く前のやつとかね。

この日でだいぶ「流し見」をして削除したり焼いたはずだけど、あれれ去年末の紅白をまだ観ていない。

Perfumeのとこしか観ていない!!
(じつは毎年、こんな感じ)

この調子だと、「流し見」としてもフルで観る覚悟?が出来るのは6月くらいかな(^^;)(^^;)(^^;)


~記憶に残る紅白の場面3選~

①3.11の年の泉谷さん


②動く米ちゃん^^


③暴走モックン



※これは紅白じゃなく、ふつうのステージだけど、Perfumeでいちばん好きな楽曲



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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(323)りょう』
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映画スタッフ別10傑(59)スティーヴン・ザイリアン

2022-04-18 02:20:02 | コラム
~スティーヴン・ザイリアンのキャリア10傑~

なかなかに厄介な原作小説を脚色化していくことに長けている職人ザイリアン、69歳。

スピルバーグやスコセッシに頼られているって、かなりすごいことのように思うのであります^^


(1)『アイリッシュマン』(2019)

近代「裏」米国史。

この長丁場を飽きさせないのは、エピソードのつなぎかたが適格だからです。
つまりザイリアンの巧さ。



(2)『シンドラーのリスト』(93)



あざといといわれたクライマックスも、いかにも映画的で嫌いじゃない。


(3)『ボビー・フィッシャーを探して』(93)

チェスを知らないひとでも楽しめるし、グッとくる。

兼監督。
ソツなくこなしているので、もっと監督やってもいいと思うのだけれどね。


(4)『マネーボール』(2011)

経営難に陥った球団を再建させた、実在する大リーグのGMを描く快作。

テンポがよいので、あっという間に時間が過ぎたなぁ。


(5)『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2001)

ラストにツインタワーの亡霊を登場させたのは、スコセッシではなくザイリアンのアイデアだった―と勝手に思っている。


(6)『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)

スウェーデン産のヒット作をリメイク。
フィンチャーが監督した割に粗さは目立つものの、話そのものが面白いので細かいところは無視出来る(^^;)



(7)『レナードの朝』(90)

本ブログで何度か言及しているけれど・・・
大好きなデ・ニーロが主演しているにも関わらず、この偉大な俳優のキャリアにあって「唯一好きになれない演技」ゆえに作品そのものの評価もし難いと。

ただザイリアンに関しては、よい仕事をしていることは確かなのだよね~。


(8)『ザ・インタープリター』(2005)

名匠シドニー・ポラックによるサスペンス。
入り組んだ物語だったからか、脚本は3人で仕上げている。



(9)『今そこにある危機』(94)

複雑な物語を見事に交通整理してみせた。

これまた何度も言及してるかな・・・
このシーンのダイナミズムといったら!



(10)『コードネームはファルコン』(85)

スパイを扱ったノンフィクション小説の映画化で、ザイリアンにとっての出世作となった。

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明日のコラムは・・・

『まだ紅白を観ていない(^^;)』
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決戦は調布で^^

2022-04-17 01:28:02 | コラム
きのう・きょうと、調布は「武蔵野の森総合スポーツプラザ」で『RIZIN』の興行が開催中。

近所…っていうとチャリダー以外のひとは驚く距離ではあるんだけれど、(きのう)チャリで行ってきました&(きょうも)行く予定。


なので、きょうは短めに。
きのうの興行はサブ興行といったら語弊があるけれど、メインはきょうなのです。
なんといっても3大タイトルマッチがあるから!!







海の向こうじゃオオタニサ~ンがすげーし、シブコちゃん好調だし、
わが国では広島も楽天も上向きだし、
スポーツするにも、それを観戦するにもよい季節になって、わしゃうれしいですよ^^

では、もう寝て、数時間後またチャリ漕ぎますアディオス!!


※とくに、この試合の第2章となるタイトルマッチに期待!
これ、途中まで完全に斎藤さん勝ってたもんなぁ。。。


※※あと最近のRIZIN、地上波へのこだわりがなくなってきて、それでよい方向に向かっている面はあると思う。
それで失敗したのがDREAMだと思うので。。。

そりゃ、一般層には届き難くなったけどさ…。

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明日のコラムは・・・

『映画スタッフ別10傑(59)スティーヴン・ザイリアン』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(412)

2022-04-16 00:10:00 | コラム
む「し」→「し」とう(死闘)

死闘とはことばのとおり、死に物狂いの戦い、死を賭す戦いのこと。

映像で触れているぶんには勇ましいものがあるかもしれないが、そこに至るまでの物語を知れば、そうドキドキワクワクしてもいられなくなる。

どっちにも負けてほしくない、なぜなら負けは死を意味するから。
あるいはどう考えても負け戦なのに、それを覚悟のうえで戦うものの凄みに感動したり戦慄したり。
もっといえば果たして死を賭すほどの意味が、この戦いにあるのかなどと思ってみたり。

ダイナミズムに直結するであろう死闘は、たくさんの映画で描かれてきた。
こんな風に5選を並べてみると、やっぱり潤沢な予算があったほうが勝ちなのかな、、、とは思ってしまう。

「低予算で描かれる死闘」の代表として、ひとつだけは入れてみたけれど・・・やっぱりね、ちょいと分が悪いかな~。


『七人の侍』(54)

わざわざ雨を降らせるという発想が、フツーではないと思わん?


『最後の決闘裁判』(2021)

徹底したリサーチがおこなわれ、美術や小道具も当時を再現。
馬に乗り、長~~~い槍を使って始まった対決は、やがて馬からおり短剣を持ち、ついには肉弾戦となる。

迫力は充分、しかし真の被害者が置き去りにされた戦いに、なんの意味があろうか―21世紀の死闘の描きかたとしては、最も先端をいっていると思われる映画。



『プロジェクトA』(83)

海賊リーダー、強い強い。
結局は3人が力をあわせ、ヤツを吹っ飛ばす。

娯楽としての死闘は、このくらい爽快なほうがよい。



『ターミネーター』(84)

観客がゲンナリするほどしつこい戦いを―まだ名を成す前のキャメロンは、そんな野心があったのではないか。

マシーンの中枢(あの赤い点)が消滅したとき、こころの底からホッとしたもん。



『プライベート・ライアン』(98)

戦闘描写は、「これ以前/これ以後」で語られるようになった―そのくらい、様々な映画に影響を与えた戦争映画の傑作。

壮絶に過ぎて、もはやなにが起こっているのか分からない。
戦場を知るオリバー・ストーンが絶句したというのだから、この描写は正しいのでしょう。



次回のしりとりは・・・
しと「う」→「う」み。

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明日のコラムは・・・

『決戦は調布で^^』
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