Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

毎日が誕生日^^

2022-09-10 00:10:00 | コラム
身内、友人知人に9月生まれのひとが異様に多く、

毎日のようにメールやウェブサイトで「きょうは〇〇さんの誕生日です」という通知が届く。

毎日毎日、はっぴばすで♪のメッセージ。

うん悪くない、
というか、かなりよい。

自分が祝われているわけではないけれど、
𠮟責とか謝罪とかとはちがって、おめでとうなら毎日いっても構わんですよ。

というわけで。
きのう生まれのみなさん、はっぴばすで♪
きょう生まれのみなさん、はっぴばすで♪
あす生まれのみなさん、はっぴばすで♪


※じっくり観て聴くのは、初めてかも^^


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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(20)菊地凛子』
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令和版・海外俳優列伝(27)ヴィゴ・モーテンセン

2022-09-09 00:10:00 | コラム
58年10月20日生まれ・63歳。
アメリカ出身。

出たてのころは「ヤカラ臭」が強かったモーテンセン、
じつはいまだって根っこは「それ系」だったりするのですが、『ロード・オブ・ザ・リング』のシリーズ(2001~2003)で頼れるアラゴルンを演じて映画ファンの注目度がグンとアップ、


役柄が広がったのでした。


※最もポピュラーな作品は、これでしょうね^^



<経歴>

けっして恵まれたデビューではなかった、、、ことが・・・

『スイング・シフト』(84)の出演場面はカット、名作『カイロの紫のバラ』(85)の出演場面もカット―という二連続悲劇で分かります( ノД`)

結局、ハリソン・フォード主演の佳作『刑事ジョン・ブック 目撃者』(85)が実質的な映画俳優デビュー作になりました。

『プリズン』(88)、『悪魔のいけにえ3 レザーフェイス逆襲』(90)、『ヤングガン2』(90)を経た91年、ショーン・ペンの初監督作『インディアン・ランナー』の主人公役に抜擢。

ブルース・スプリングスティーンの「Highway Patrolman」から想を得た物語で、モーテンセンの存在感はなかなかのもの。


きっとこのあと、出てくるのだろうな・・・と映画ファンの誰もが思ったものですが、ここからちょっと伸び悩む。

あぁ懐かしの『ルビー・カイロ』(92)、
『カリートの道』(93)、『クリムゾン・タイド』(95)、『ある貴婦人の肖像』(96)、『アルビノ・アリゲーター』(96)、『デイライト』(97)・・・と並べてみても「えっ、どのひとが??」と分からないひとも多いと思うのです。

風向きが変わるのは、97年の『G.I.ジェーン』から。
デミ・ムーアをいじめ抜く曹長を好演し、つづく『ダイヤルM』(98)や『サイコ』(98)でも「おっ、モーテンセン久しぶりじゃん!」みたいな反応が数多く寄せられる。

ずっとやってたんだって!( ノД`)

そして2001年、『ロード・オブ・ザ・リング』に出演。
「二つの塔」(2002)「王の帰還」(2003)と連続公開されたことにより、とくに若い女性のハートをがっちりつかみました。

しかし、このひとの可能性はショーン・ペンが見出した「負」にあるのではないか―と考えたのがカナダの奇人クローネンバーグで、2005年に発表した『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でモーテンセンを起用。


やっぱりそうだった!と確信したクロちゃんは2007年の『イースタン・プロミス』でも主演に迎えます。

この2本、ヘビィですがまちがいなく傑作です。


『善き人』(2008)、『ザ・ロード』(2009)、『危険なメソッド』(2011)、『オン・ザ・ロード』(2012)、『はじまりへの旅』(2016)、
オスカー作品賞受賞作『グリーンブック』(2018)ではLサイズのピザを折りたたんで喰ってしまう怪演、

2020年には『フォーリング 50年間の想い出』で監督デビューも果たし、不遇だった若いころが嘘のようですね^^

最新作は、まもなく公開の『13人の命』(2022)。
2018年にタイで発生した「タムルアン洞窟の遭難事故」を映画化した、ロン・ハワード監督作です。

こりゃ期待出来ますな!!


次回の列伝は、ウィリアム・H・メイシーさんから。

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明日のコラムは・・・

『毎日が誕生日^^』
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令和版・海外俳優列伝(26)ヴァンサン・カッセル

2022-09-08 00:10:00 | コラム
66年11月23日生まれ・55歳。
フランス出身。

昔に比べると、フランスやイタリア発「大」スターって少なくなったと思うのです。

アラン・ドロンやマストロヤンニ、ジャン=ポール・ベルモンドにジャンヌ・モロー。
みなさん殿堂入りというか。

スターが存在する意味って、映画ファン以外を取り込む力、、、そこにあると思うのです。
ふだん映画館に行かないけれど、このひとのだったら行くか。みたいな。

米国以外の話ね。
スターが居ないと、各国の映画はそれぞれ「熱心な」ファンしか観なくなってしまう。

現在のフランス映画・イタリア映画って、(少なくとも日本では)そうなってませんか?

自分の世代におけるフランス映画のスターといえば・・・
ジャン・レノ、エマニュエル・ベアール、ロマーヌ・ボーランジェやシャルロット・ゲンズブール、そして本日の主役ヴァンサン・カッセル。
元嫁のモニカ・ベルッチもそうですね。

お似合いでしたが!!



※共演作…この映画については、後述。予告編では期待値100000000だったんだけど(^^;)



<経歴>

父親は俳優ジャン=ピエール・カッセル、兄はラッパー、
女優セシル・カッセルは母違いの妹だそうです。

このひとの強みは、英語とポルトガル語も出来るというところ。
これが、ハリウッドデビューに活きてくるのですね。

実質的な映画俳優デビュー作は、93年の『カフェ・オ・レ』。

95年、若者の生態を荒々しい映像で描いた『憎しみ』で注目を受ける。
この映画はミニシアターのブームに乗り、日本でもスマッシュヒットを記録しました。

『アパートメント』(96)、
ベルッチと共演した『ドーベルマン』(97)。

設定もよいしアクションにもキレがある。
けれどもこの映画、アナーキーかつ反骨。みたいなイメージで語られることが多いのですが、権威雑誌を尻を拭く紙として扱うといったレベルの低い描写で、自分は最後まで乗れなかったんですよね。
それがどうした? その程度のものなのか?? と。

このころ―『鬼畜大宴会』(98)という日本映画のインディーズが話題になっていて、これまた自分は乗れなくて、独立系映画・小規模な映画の「ありかた」について真剣に悩んだり考えたりしたものです。熱いですね(^^;)

話を戻し。
少しずつ有名になっていくカッセルは、このころより自国の映画だけでなくハリウッド映画にも顔を出していくようになります。

アンジュー公を演じた『エリザベス』(98)、『ジャンヌ・ダルク』(99)、『クリムゾン・リバー』(2000)、

話はすごく面白いので、もっと評価されてもよかったと思う『ジェヴォーダンの獣』(2001)、


『バースデイ・ガール』(2001)、『リード・マイ・リップス』(2001)、
(強姦場面があるので)観るのはつらい、しかし映像の力を信じるギャスパー・ノエ監督の姿勢に感動する『アレックス』(2002)、
『オーシャンズ12』(2004)と『オーシャンズ13』(2007)、『イースタン・プロミス』(2007)、

やや自分に陶酔している演出家を好演した『ブラック・スワン』(2010)、


『美女と野獣』(2014)、『チャイルド44 森に消えた子供たち』(2015)、『ジェイソン・ボーン』(2016)、そして最新作は『アンダーウォーター』(2020)。


上に挙げた自分の世代のスターは、みなさん50代以上。
きっと、若いひとが出てきていないのが問題なのでしょう。

・・・ん~、ティモシー・シャラメくん(26歳)くらいかな?

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『令和版・海外俳優列伝(27)ヴィゴ・モーテンセン』
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令和版・海外俳優列伝(25)ヴァル・キルマー

2022-09-07 00:10:00 | コラム
59年12月31日生まれ・62歳。
アメリカ出身。

本年上半期におけるビッグサプライズのひとつは、『トップガン マーヴェリック』の出来のよさ(!)と、米国における異様な興行記録、そしてこの映画に前作のライバル「アイスマン」ことヴァル・キルマーが「ファンサービス」というより「けじめ」として出演したことでしょう。


本人ははっきりとは明かしていなかった、けれども映画ファンはなんとなく知っていた「咽頭がん」による闘病。
いちど声を失い、AI技術によって再び会話出来るようになったという。

コロナによる制作の遅れが、ここでは吉と出たのかもしれないよね。
この再共演に、胸を熱くしたおじさんは多いことでしょう^^


※この映画を支えているのは、なんにもしないブラピ、映画史上で最高の演技対決を拝めるウォーケン・デニホパ、そして、ほとんど映らないエルビスを演じたキルマーさんなのです!!



<経歴>

元嫁は、同業者ジョアンヌ・ウォーリー。

ジュリアード音楽院演劇科卒業。
(同期にケビン・スペイシー!)

映画俳優デビュー作は、84年の『トップ・シークレット』。

『天才アカデミー』(85)を経た86年、トニー・スコット&トム・クルーズによる超大作『トップガン』の相手役に大抜擢され注目を受ける。

当時の自分は、この映画好きでなかったんですよね。
じつはそれは、いまでも変わっていません。
本年の続編は大歓迎で大絶賛していますが、なんというか、平気でミグ(旧ソ連製)を撃ち落とす無神経な展開に「どうなんだろ…」とガキながら思ったものです。

88年、ファンタジー活劇『ウィロー』で主役を演じる。
綻びは散見されますが、割と好きです。


『もういちど殺して』(89)、
ジム・モリソンの伝記映画で「ジムそっくりさん」以上の演技を披露した『ドアーズ』(91)。

こちらのシーンは、人気番組『エド・サリヴァン・ショー』で、代表曲『ハートに火をつけて』の「煽り歌詞」部分を変更するよう迫られ、でもオリジナルのまま歌っちゃった―という逸話を再現したところです…しかし、すごいキャスティングよね、バンドメンバーがケビン・ディロン、マクラクラン、フランク・ホエーリーって!!



『ブロンディー/女銀行強盗』(93)、上にリンクした『トゥルー・ロマンス』(93)、ドク・ホリデイを演じた西部劇『トゥームストーン』(93)、
いまとなっては不評が気の毒、だってバットマンの本来のイメージはこっちだったから…とさえ思う『バットマン フォーエヴァー』(95)で主人公を熱演したり、
デ・ニーロやパチーノの演技「圧」に負けなかった『ヒート』(95)、
『ゴースト&ダークネス』(96)、『セイント』(97)など大活躍の90年代でした。

『ポロック 2人だけのアトリエ』(2002)、『アレキサンダー』(2004)、『バッド・ルーテナント』(2009)、『ブラッド・アウト』(2011)などなど、
忘れたころに出演作が公開され、映画ファンは「ちょっと安心」したものの、90年代に比べると失速具合が尋常ではありません。

どの時点で癌を患っていたのかは分かりませんが、本人がそれを明かしたのは2017年のことでした。

そして本年、『トップガン マーヴェリック』で復活。
このひとが出ていたかいなかったかで、作品そのものの価値も変わっていたと思いますよ^^

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『令和版・海外俳優列伝(26)ヴァンサン・カッセル』
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Macho Dragon

2022-09-06 00:10:00 | コラム
これは絶対に観なければ!という番組がNHKで放送される。

10日、『1オクターブ上の音楽会』。

仕掛け人は竹中直人、
藤波辰爾による伝説的・歴史的な迷曲『マッチョ・ドラゴン』を本人が歌うんだってさ!


なんか元気が出そうだし。
どんなコメディ映画、バラエティ番組より笑えそうだし(^^;)

いまから、すっごく楽しみです。


※まぁ聴いてみてくださいよ、リアル・ジャイアンの素敵な歌声を。



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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(25)ヴァル・キルマー』
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