Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

止められるときは、止められる(^^;)

2022-09-15 00:10:00 | コラム
万引きGメンをやっていたころの話―。

厄介な窃盗犯を捕まえたため、定時を大幅に過ぎて、警察署から出たのは23時を過ぎていた。

「ここからチャリで帰ると、1時くらいになるんでしょ」
「えぇまぁ、でも慣れてますんで」
「パトカーの後ろにチャリ乗っけてよ。家まで送ってくよ」と生活安全課のおまわりさん。

「いいんですか」
「これからパトロールなんだよ。そのついでにね」
「では、お言葉に甘えて」

車だったらスムーズにいけば30分くらいで到着する・・・が、いざ出発してみると、コトある毎にパトカーを停めて不審者チェック。

まぁパトロールといっていたしね、仕方ない。

不審者とは、無灯火やボロボロのママチャリに乗っているものを指す。

結局、自宅に辿り着いたのは1時過ぎ。
チャリ飛ばしたほうが早く着いたくらいかな(^^;)

パトロールの成績。
10人に声をかけ、ひとり占有離脱物横領のチャリに乗っているジジイを逮捕した、、、と。

「ごめんね、予定よりも遅くなってしまった」
「いいんですよ、勉強になりました」

ほんとうは、イライラしたがね!!

ノルマ。
とまではいわないけれど、おまわりさんも実績が必要なんだろうね。


自転車でしょっちゅう止められるもの、その逆に、いちども止められたことがないもの。
そのちがいは、なんなのか。

運。としかいいようがないね。

基本、女性の割合は少ないと思う。
男であれば、無灯火でなくとも、ときに高級なロードバイク、装着するものの色を統一していたところで、止められるときは止められるんです。

なんで俺ばっかり!?とキレたところで仕方がない。

そういうものだ。と開き直って、あきらめましょう^^




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明日のコラムは・・・

『日本女優別10傑(21)岸恵子』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(428)

2022-09-14 00:10:00 | コラム
たーみねーたー「2」→「2」1ぐらむ

QTやノーランの出現により「時間軸を徹底的にいじくる」映画が流行るのと同様、

群像劇や、
あることがきっかけで、その余波が多くのひとに影響を与えていく、、、みたいな構造の映画も「ときどき」流行る。

そのマイスター、アルトマンが死んだあとだって「それ」はつづく。

2000年―メキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが、『アモーレス・ペロス』を引っ提げてカンヌに殴り込みをかけた。


その後、複数の物語が同時に進行していく創りの集大成として『バベル』(2006)を発表。
(その2年前には、群像劇『クラッシュ』(2004…監督ポール・ハギス)がオスカー作品賞に輝いている…ね、やっぱり流行りってあるんですよ)



『バベル』を撮ったイニャリトゥの野心は買うがしかし、映画の出来としては「そのあいだ」に撮られた『21グラム』(2003)のほうが優れていると思う。



心臓病を患い、余命1ヶ月。ドナーを待つ身の大学教授ポール(ショーン・ペン)。
その妻メアリー(シャルロット・ゲンズブール)は、体外受精でポールとの子をもうけようとしている。

前科者ジャック(ベニチオ・デル・トロ)は、信仰に身を捧げることで救いを得ようとするが、ある日、交通事故を起こしてしまう。

犠牲者は、クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)の夫と娘。
そして夫の心臓は、ポールに移植され…。

しんどい、ひたすらしんどい、ホッと一息つくことを許してくれない物語。なんだけれど、
正直いって話がどうのこうのというより、まず俳優さんの演技が素晴らしいのですよ。

これは、演者の映画だと思います。イニャリトゥとか関係なしに!



現在、コレ系の映画はあまり発表されていません。
アルトマンの後継者と目されていたPTA、ソダーバーグ、そしてイニャリトゥ自身も飽きが?きたようで。

たぶん10年後あたりに、新世代が再び流行らすのではないかしら。


ところでイニャリトゥ。
久しぶりの新作(=バルド、偽りの記憶と一握りの真実)が閉幕したばかりのベネチア映画祭に出品されていて、かなりの高評価だったとか?

はやく観たいです。


次回のしりとりは・・・
21ぐら「む」→「む」ら。

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明日のコラムは・・・

『止められるときは、止められる(^^;)』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(427)

2022-09-13 00:10:00 | コラム
あーとしあ「たー」→「たー」みねーたー2

第1作目の偉大さ、面白さ。を充分理解したうえで、
それでも第2作目のほうが好き。と多くのひとが断言する映画って珍しい。

いやたぶん、ひとつしかない…かもしれない。
それが、『ターミネーター2』(91)。

この評価に似たパート2は『ゴッドファーザー』と『グレムリン』、そして仲間入りしたばかりの『トップガン』くらいなものかも?

けれども『ゴッドファーザー』は長過ぎるし構成が複雑なので熱心なファンが推してはいるものの、ポピュラーというわけではない。
『グレムリン』も「ほとんど投げやりな構造」がオタク心をくすぐっているに過ぎず、大人気というわけじゃない。

結論。
やっぱりT2はすごいんだぜぇ!!っていう。

シュワ氏よりスライを信用している自分でも、この映画の面白さは圧倒的なので認めざるを得ませんがな!

公開時は高校生だったしね、夢中になるに決まっているよね。


①CGの可能性

監督J・キャメロンが最新作『アバター』のパート2で、最も心血を注いでいるのが「CGで表現している水の3D化」らしい。

未確認で、噂の段階なのだけれどね!

えっ、『アビス』(89)でクリア済みじゃないの、水の表現は? と思うが、この世界のプロフェッショナルにしか分からないことがあるってことでしょう。



キャメロンが第一人者というわけではないが、

映画ファンがCGの可能性に気づいたのも、
一部の特撮ファンがCGに対し嫌悪感を抱いたのも、

『ターミネーター2』がきっかけだった、、、と結論づけることが出来るでしょう。

②エドワード・ファーロングという新世代アイドル

現在の姿に驚愕しちゃったファンも多いけど(^^;)


公開当時の美少年っぷりは、文句のつけどころがないというか。
肉体派シュワ氏と好対照に映る繊細な感じ、ナイスなキャスティングだったと思います。

※ところどころシュワ氏のボディダブル(この場合、スタントマン)が起用されているけれど、分かります?^^


③ヒロイン、サラ・コーナーの身体的変化が時代を先取りしていた

第1作目ではB級映画のヒロインらしく、柔らかそうな乳房を披露していたサラ・コナー(リンダ・ハミルトン)。

けれども監督は「戦うおんな」を好んで描き、フェミニズムというよりは男女の区別なく「キャラクターに対しひどい目に遭わせてきたひと」だからね、
第2作目ではアスリート体型に大変身、


米国で女子格闘技が認知される数年前の出来事であり、キャメロンって様々な点で「一足先に行く」トップランナーなのです。

④キャラ化が加速する直前のシュワ氏

このあとシュワ氏のキャラクター化が加速、カップヌードルのCMに出たりして好感度が爆上がり、多くのひとが彼を「シュワちゃん」と呼んだ。

人気が出るのはよいことだけれど、キャラクター化はある意味でおそろしくて。
(『エクソシスト』(73)のリンダ・ブレアはどうなった? 『エマニエル夫人』(74)のシルビア・クリステルは?? そういうことです)


T2は「その直前」に制作されたものだから、本質とはちがうところで評価・認知されがちな「キャラクター化されたものの皮肉」から逃れることが出来た。

ぎりぎりだったけど!!



ほかにもあるが、この4点がT2成功の大きな要因だったと思うのです。


あすのしりとりは・・・
たーみねーたー「2」→「2」1ぐらむ。

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safety shoes

2022-09-12 00:10:00 | コラム
新しい職場は、安全靴が絶対で。

しかしまぁ、おしゃれになったこと安全靴も!!

というわけで、29.5cm(!)のデカいやつをなんとか探し出し、毎日履いている。


5人に1人くらいの確率かな、安全靴で足を痛める―というけれど、自分もその例に漏れず。
そもそも足が奇形ですからね、予想はしていたことだけれども。。。

まぁでも、少しの辛抱でしょう。

身体も適応すると思うのです、適応。適応ですよダーウィンもいってますし!!


※靴といえば、やっぱりこの曲ですかね^^


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日本女優別10傑(20)菊地凛子

2022-09-11 00:10:00 | コラム
~菊地凛子のキャリア10傑~

脂が乗り始めた凛子さん41歳、旦那さん・染谷将太の両者とも「超」のつくクセモノのイメージ。

このふたりの個性を巧く使いこなせていない―このあたりに、現代日本映画の問題点(の、ひとつ)がある、、、ような気がしています。


(1)『パシフィック・リム』(2013)

ロボットと怪獣を愛するデル・トロ監督が、自分の想いを映像に叩きつけた傑作。



(2)『WE ARE LITTLE ZOMBIES』(2019)

「生きてるくせに、死んでんじゃねえよ。」

この年の、発見の1本。
凛子さんは、特別出演枠。みたいなものだけれど・・・長久允監督、要注意ですぞ。


(3)『ノルウェイの森』(2010)

大ベストセラーを、なぜかトラン・アン・ユンが映画化。
世評はよいとはいえなかった、、、ものの、
「凛子さん=直子だけはよかった」が、観たものの共通認識です、はい。



(4)『サイドウェイズ』(2009)

大人の恋愛をワインとともに描く佳作『サイドウェイ』(2004)をリメイク、レベルはだいぶ落ちますけどね(^^;)


(5)『バベル』(2006)

イニャリトゥ監督にしては粗い創りだが、日本パートは悪くなかった気がする。
役所広司、凛子さんの演技。そして坂本教授の音楽。これだけでも観る価値はある。



(6)『図鑑に載ってない虫』(2007)

ゆるいコメディといえば、三木聡。
この監督の代表作でしょう、いまは凛子さん、あまりこういう作品に出なくなったしね。


(7)『トレジャーハンター・クミコ』(2014)

コーエン兄弟の名作『ファーゴ』(96)に取り憑かれた日本人女性が、劇中で埋められた大金を探すため単身米国に向かった謎の事件「コニシタカコの自殺」をもとにしたインディーズ。
これ、面白いですよ^^



(8)『シャンハイ』(2010)

戦時下の中国を舞台とした、米中合作映画。
共演にジョン・キューザック、コン・リー、そしてチョウ・ユンファ。


(9)『小川の辺』(2011)

藤沢周平による同名短編を篠原哲雄が映画化、
東山紀之くんの演技にちゃんと触れたの、初めてだったかも笑


(10)『テラフォーマーズ』(2016)

人気コミックを映画化。
出来はともかく(^^;) キャスティングと衣装はなかなかのものでした。


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明日のコラムは・・・

『safety shoes』
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