Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

老体とアクション

2023-07-06 00:10:00 | コラム
わが神スコセッシは、ときどき「キャスティングで無理を」する。
これだと語弊があるな、
「人物の年齢設定、それにともなうそれぞれのキャスティング」と訂正しようか。

つまり人物A(初老)の青年期を同じ俳優で撮るムチャをする、、、っていう。
その逆「青年が老人を演じる」というのであれば、まだ可能だと思うのだが。

たとえば『レイジング・ブル』(80)。

デ・ニーロがオスカーに輝いた名作だが、
主人公ジェイクが20代前半のころ・・・ってどうよ、これ。


とてもそんな風には見えない。

相手役のキャシー・モリアティもそうで、このシーンの設定はティーンエイジャーだったかな。


そんなバカな!みたいな(^^;)(^^;)

たとえば『アイリッシュマン』(2019)。

これまた名作だが、主人公フランクを演じるデ・ニーロは撮影当時75歳。

この「蹴り」の場面では主人公は30代前後だったはず、
しかしやっぱりその「蹴り」には「キレ」がなく、どう見ても70代の「ソレ」だった。


どちらにせよ。
そういうツッコミをねじ伏せるだけの演出力と物語のパワーがあったから、映画そのものは救われて。
つまりふたつの映画は傑作にはちがいないが、『第三の男』(49)のような「傷ひとつない作品」ではない、、、ということ。


それでは、現在公開中の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はどうか。

ヒット作だからといってムリクリつづけていないか。
ハリソン爺は、爺になり過ぎていないか。
アクションにキレがないのではないか。
考古学者に見えるのか。

いやちょっと待て、考古学者はあくまでも学者であってこんなにアクティブなのは、このシリーズが与えた間違ったイメージでしょ?というツッコミは置いておいてだね、

キャスティングに関していえば、ハリソン以外のインディはあり得ないから正解。
正解というか、ハリソンで創れないならインディでなくなるし。

もしキャスティングとそのキャラ造形に問題があるとするならば、ちょっとうるさい女性キャラのほうだと思う。

・・・まぁいいや。

映画の出来としては、正直「やや」危うい。
ただ『アイリッシュマン』で感じた「若くは見えない蹴り、アクション」というものを、この作品は器用に回避している。

というのも、「老体」がひとつのテーマになっていて「爺であればあるほど、それが映えるアクション」を念頭に置いて制作されているのだった。

その点においては、さすがマンゴールド監督だなぁと。
スピルバーグのアドバイスもあったかもしれないね^^




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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(81)ケネス・ブラナー』
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日本女優別10傑(64)常盤貴子

2023-07-05 00:10:00 | コラム
~常盤貴子のキャリア10傑~

貴子さん、自分より少しだけ上の51歳。

自分の世代が・・・
必ずといっていいほど(この写真じゃないよ)

言及するのは、デビュー時に出演した『悪魔のKISS』(93・フジテレビ)でしょう。

ヘルス嬢を演じ、ヌードを披露。
ゴールデンの時間帯に裸体が映った、最後のほうの時代かも。
貴子さんの人気が上昇すると、所属先のスターダストが版権を買い取り、よって再放送が出来なくなりソフトも未発売。
スケベ根性がゼロとはいわないけれど、よいドラマなのに、ちょっともったいないなぁ、、、と。

本人は、そこに疚しさや後悔はないと思うのですよ。。。


(1)『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020)

大林宣彦の遺作。
ケレン大爆発、やりたいことやって大往生でしょう^^



(2)『野のなななのか』(2014)

そう貴子さんは、後期大林映画のミューズとなったのでした。



(3)『汚れた心』(2012)

日系ブラジル人の知られざる歴史を描いた、「純正」ブラジル映画。
共演に伊原剛志、奥田瑛二。

この映画、あまりにも知られていないのが哀しい。。。



(4)『地下鉄(メトロ)に乗って』(2006)

吉川英治文学新人賞を受賞した浅田次郎のファンタジー小説を映画化、
現在と過去を往来する地下鉄に乗った主人公(堤真一)の物語、
日本の映画もこういう設定なら、ファンタジー出来るんですよ。


(5)『アフタースクール』(2008)

俊英・内田 けんじ(いま、どうしてる??)による凝ったコメディ。

面白いよ!!



(6)『赤い月』(2004)

なかにし礼の小説を降旗康男が映画化、
貴子さんも共演の伊勢谷友介も熱演していたのにな、監督がなぁ・・・。


(7)『花筐/HANAGATAMI』(2017)

大林宣彦による戦争三部作の完結編。
若いころから自由な演出だったが、歳を取る毎に過激化していったひとだよなぁ!!



(8)『ゲロッパ!』(2003)

井筒和幸のコメディ。
しかし成功しているとはいい難く、、、。


(9)『魂萌え!』(2006)

桐野夏生の小説を阪本順治が映画化、
風吹ジュン・三田佳子・貴子さん、女優陣がみな活き活きしていてすばらしい。



(10)『だれかの木琴』(2016)

ストーカー誕生を丹念に描いてみせた井上荒野の野心的な小説を、貴子さん×池松壮亮で映画化。

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ネーミングセンスはどうかと思うがね(^^;)

2023-07-04 00:10:00 | コラム
現在のMMA(総合格闘技)の源流とされる団体が、UWF。


UWF消滅後の93年、船木誠勝がパンクラスを設立する。


そこから遡って89年、佐山聡が中心となって修斗が設立される。


97年―PRIDEが開幕。

高田延彦VSヒクソン・グレイシーを実現させるため「いちどきり!」を前提とした興行だったが好評を受けて継続され・・・
2000年代前半の格闘技ブームを牽引する。

2006年、いわゆるフジテレビショックが直接的原因となりPRIDE消滅。

その残党が二手に分かれ、DREAMと戦極が立ち上がる。





しかし、そのどちらも経営難?からか自然消滅し、

そうして2015年にRIZINがスタートした。


米国のUFC、
UWFとパンクラス、修斗、PRIDEは合格。

戦極はぎりぎり及第点。

そして、DREAMとRIZINは・・・う~む。


なにが?

ネーミングセンスです。

DREAMなんか、とくに。
宝くじかよ!!って。

戦極は昭和のセンスかも…だけれど、こういう当て字は好きなひと多いし雰囲気はあるので。


RIZINは40大会をこなしているので「それなりに」格好がついてきた、、、ものの、それほどよい興行名とは思えないなぁ。

そこへきて超RIZINですよ、あなた。

読みかたは「スーパーライジン」(^^;)(^^;)(^^;)


カード内容が素晴らしいだけに、余計にそう思うのだが・・・どうですか逆に、格闘技あんまり興味ないひとから見ると?



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やっとこさ、脱マスク

2023-07-03 00:10:00 | コラム
先週―じつに30ヵ月以上ぶり?に、マスクを着用せずに外出した。

コロナが5類に移行したけれど・・・

①花粉が飛んでいる
②コロナ感染は収入減につながるので避けたい

という思いから頑なにマスク着用をつづけてきたものの、

①さすがに暑く、マスクのままだと息苦しいし、あきらかに仕事の生産性が下がる
②職場のコロナ対策が「だいぶ」緩和され、感染したとしても熱さえ下がれば出勤可能となった

というわけで、そろそろいんじゃね? と、おそるおそるね。

職場のマスク着用率は、5:5くらいかな。
街では8:2くらい、だいぶ脱マスクマン・ウーマンが増えた。

マスク着用の時期でもずっとヒゲを整えていた自分、これでやっと自己主張?出来るぜと。

周囲の評判もよい。

「おっ、かっこういいね」と。

若干「白」混じりのヒゲなのだけれどもね。
以前も記したが、一気に宮崎化・筑紫哲也化して「真っ白ヒゲ」になりたいのだが!


たいした額ではないが、マスクを買う必要がなくなったのはうれしい。

コロナショックで買ったもの。といえば・・・

マスク以外に、
除菌用アルコール、
体温計(なかったんだよ)、

そして頭痛薬。
これはワクチン副作用対策としてね。

もう2度と使用しないであろうものが、引き出しの中にいろいろと。

掃除する度に、あぁ、そんなこともあったっけ・・・という風になっていくんだべか。


※キン肉マンの、マスク下の素顔にはけっこう驚いたな~。




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28cm、深底が理想です^^

2023-07-02 00:10:00 | コラム
食事内容の内訳

外食…1割

出前館・ウーバーなどのデリバリー…2割

「半分だけ」自炊つまり米だけ炊いておかずはスーパーの総菜…5割

自炊…2割


では、自炊内容の内訳

納豆やレトルトカレー…2割

食材を焼く炒める…8割


まぁ独身なんてこんなものでしょう、
要は自炊のほとんどはフライパン「だけ」を使うものであると。

ほぼ「肉野菜炒め」「チャーハン」なのだが、量が量だけに26cm・底が浅いものだと食材がどんどんこぼれていく。

400gの挽肉×卵3個×米3合のチャーハンだからね(^^;)

だから、独り暮らしには大きいであろう28cm・深底のものを使っているのだった。


いやぁ使い易い、これだよこれ!
・・・って、大した料理しないくせにね!!


※映画『フライパン殺人』(82)


ロジャー・コーマンが絡んでいそう(実際は無関係)なB級コメディ。
設定も展開も演技も呆れてしまうレベルだが、不思議と退屈しなかった^^


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『やっとこさ、脱マスク』
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