わが神スコセッシは、ときどき「キャスティングで無理を」する。
これだと語弊があるな、
「人物の年齢設定、それにともなうそれぞれのキャスティング」と訂正しようか。
つまり人物A(初老)の青年期を同じ俳優で撮るムチャをする、、、っていう。
その逆「青年が老人を演じる」というのであれば、まだ可能だと思うのだが。
たとえば『レイジング・ブル』(80)。
デ・ニーロがオスカーに輝いた名作だが、
主人公ジェイクが20代前半のころ・・・ってどうよ、これ。
とてもそんな風には見えない。
相手役のキャシー・モリアティもそうで、このシーンの設定はティーンエイジャーだったかな。
そんなバカな!みたいな(^^;)(^^;)
たとえば『アイリッシュマン』(2019)。
これまた名作だが、主人公フランクを演じるデ・ニーロは撮影当時75歳。
この「蹴り」の場面では主人公は30代前後だったはず、
しかしやっぱりその「蹴り」には「キレ」がなく、どう見ても70代の「ソレ」だった。
どちらにせよ。
そういうツッコミをねじ伏せるだけの演出力と物語のパワーがあったから、映画そのものは救われて。
つまりふたつの映画は傑作にはちがいないが、『第三の男』(49)のような「傷ひとつない作品」ではない、、、ということ。
それでは、現在公開中の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はどうか。
ヒット作だからといってムリクリつづけていないか。
ハリソン爺は、爺になり過ぎていないか。
アクションにキレがないのではないか。
考古学者に見えるのか。
いやちょっと待て、考古学者はあくまでも学者であってこんなにアクティブなのは、このシリーズが与えた間違ったイメージでしょ?というツッコミは置いておいてだね、
キャスティングに関していえば、ハリソン以外のインディはあり得ないから正解。
正解というか、ハリソンで創れないならインディでなくなるし。
もしキャスティングとそのキャラ造形に問題があるとするならば、ちょっとうるさい女性キャラのほうだと思う。
・・・まぁいいや。
映画の出来としては、正直「やや」危うい。
ただ『アイリッシュマン』で感じた「若くは見えない蹴り、アクション」というものを、この作品は器用に回避している。
というのも、「老体」がひとつのテーマになっていて「爺であればあるほど、それが映えるアクション」を念頭に置いて制作されているのだった。
その点においては、さすがマンゴールド監督だなぁと。
スピルバーグのアドバイスもあったかもしれないね^^
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(81)ケネス・ブラナー』
これだと語弊があるな、
「人物の年齢設定、それにともなうそれぞれのキャスティング」と訂正しようか。
つまり人物A(初老)の青年期を同じ俳優で撮るムチャをする、、、っていう。
その逆「青年が老人を演じる」というのであれば、まだ可能だと思うのだが。
たとえば『レイジング・ブル』(80)。
デ・ニーロがオスカーに輝いた名作だが、
主人公ジェイクが20代前半のころ・・・ってどうよ、これ。
とてもそんな風には見えない。
相手役のキャシー・モリアティもそうで、このシーンの設定はティーンエイジャーだったかな。
そんなバカな!みたいな(^^;)(^^;)
たとえば『アイリッシュマン』(2019)。
これまた名作だが、主人公フランクを演じるデ・ニーロは撮影当時75歳。
この「蹴り」の場面では主人公は30代前後だったはず、
しかしやっぱりその「蹴り」には「キレ」がなく、どう見ても70代の「ソレ」だった。
どちらにせよ。
そういうツッコミをねじ伏せるだけの演出力と物語のパワーがあったから、映画そのものは救われて。
つまりふたつの映画は傑作にはちがいないが、『第三の男』(49)のような「傷ひとつない作品」ではない、、、ということ。
それでは、現在公開中の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』はどうか。
ヒット作だからといってムリクリつづけていないか。
ハリソン爺は、爺になり過ぎていないか。
アクションにキレがないのではないか。
考古学者に見えるのか。
いやちょっと待て、考古学者はあくまでも学者であってこんなにアクティブなのは、このシリーズが与えた間違ったイメージでしょ?というツッコミは置いておいてだね、
キャスティングに関していえば、ハリソン以外のインディはあり得ないから正解。
正解というか、ハリソンで創れないならインディでなくなるし。
もしキャスティングとそのキャラ造形に問題があるとするならば、ちょっとうるさい女性キャラのほうだと思う。
・・・まぁいいや。
映画の出来としては、正直「やや」危うい。
ただ『アイリッシュマン』で感じた「若くは見えない蹴り、アクション」というものを、この作品は器用に回避している。
というのも、「老体」がひとつのテーマになっていて「爺であればあるほど、それが映えるアクション」を念頭に置いて制作されているのだった。
その点においては、さすがマンゴールド監督だなぁと。
スピルバーグのアドバイスもあったかもしれないね^^
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(81)ケネス・ブラナー』