60年12月10日生まれ・62歳。
北アイルランド出身。
サーの称号を持つブラナー、
映画界で脚光を浴びたのは80年代末、ただすでに舞台では名の通った俊英であり、20代にして劇団を率い、演劇界に新風を吹き込んでいた―ことから、オスカー授賞式でビリー・クリスタルが、
「もう彼は、シェイクスピアを超えたのだとか」
とジョークを発し、会場を笑わせていたのが印象に残っています。
このひとの強みは、いかにも演劇調のシェイクスピア映画を演出・主演しつつ、
職人監督としても腕があり、MCUやディズニーの実写映画においても成功出来ている、、、という器用さでしょう。
<経歴>
幼少期については、半自伝映画『ベルファスト』(2021、オスカー脚本賞受賞)を参考にしてください^^
前妻は、仕事のパートナーでもあったエマ・トンプソン。
※右上の〇写真は、その後に噂になったヘレナ・ボナム=カーター。
王立演劇学校(RADA)を首席(!)で卒業、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属し様々な演目をこなす。
実質的な映画俳優・監督デビュー作は、88年の『ヘンリー五世』。
これ傑作!
シェイクスピアに明るくなかった高校生の自分でも、あぁなんか新しい解釈!と分かるような斬新な創りだったもの。
ビリーの「シェイクスピア超え」は軽い皮肉が入っていたとはいえ、そう信じていたひとも居たのではないかな。。。
例外はあるものの基本、自らが監督した映画には主演しています。
塚本さんやチャップリンと同じスタイルですね。
輪廻サスペンス『愛と死の間で』(91)、『ピーターズ・フレンズ』(92)、
再びシェイクスピアに挑んだ『から騒ぎ』(93)、
さらには古典小説を原作に忠実に、それでいて壮大に描いた『フランケンシュタイン』(94…電気ウナギ!!)、
監督に専念した『世にも憂鬱なハムレットたち』(95)、
逆に俳優に専念した『オセロ』(95)、
そして96年、4時間の『ハムレット』を発表。
これ自分、立ち見でしたよ。ミニシアターだったものでね、すぐに満席(^^;)(^^;)(^^;)
この労作の疲れが出たのか、しばらくは・・・
『リチャードを探して』(96)『セレブリティ』(98)『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)などの俳優業がつづく。
2000年、『恋の骨折り損』を監督・主演し「来世紀もオレがシェイクスピア・マスターだ!」と高らかに宣言?する。
2002年、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でインチキ教師のギルデロイを好演し好評を得る。
以降も「俳優のみ」「監督のみ」「俳優・監督兼任」のキャリアはつづき・・・
『魔笛』(2006)を監督、リメイク『スルース』(2007)を監督、
『ワルキューレ』(2008)『パイレーツ・ロック』(2009)に出演、
なんと『マイティ・ソー』(2011)を監督、
『マリリン 7日間の恋』(2011)でローレンス・オリヴィエを演じ、
かと思えば『シンデレラ』(2015)を監督、
クリストファー・ノーランからの信頼が厚く、『ダンケルク』(2017)や『テネット』(2020)、そして公開が待たれる『オッペンハイマー』にも出演。
さらに。
シェイクスピアだけでは飽き足らず、ポアロ物にも監督・主演、
『オリエント急行殺人事件』(2017)と『ナイル殺人事件』(2022)を発表。
2018年、今度は原作ではなく原作者本人を描いた『シェイクスピアの庭』を監督・主演、
還暦を超えて未だ好調をキープ、
最新監督作は再びポアロだそうで、これも楽しみですね~^^。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(82)ケビン・クライン』
北アイルランド出身。
サーの称号を持つブラナー、
映画界で脚光を浴びたのは80年代末、ただすでに舞台では名の通った俊英であり、20代にして劇団を率い、演劇界に新風を吹き込んでいた―ことから、オスカー授賞式でビリー・クリスタルが、
「もう彼は、シェイクスピアを超えたのだとか」
とジョークを発し、会場を笑わせていたのが印象に残っています。
このひとの強みは、いかにも演劇調のシェイクスピア映画を演出・主演しつつ、
職人監督としても腕があり、MCUやディズニーの実写映画においても成功出来ている、、、という器用さでしょう。
<経歴>
幼少期については、半自伝映画『ベルファスト』(2021、オスカー脚本賞受賞)を参考にしてください^^
前妻は、仕事のパートナーでもあったエマ・トンプソン。
※右上の〇写真は、その後に噂になったヘレナ・ボナム=カーター。
王立演劇学校(RADA)を首席(!)で卒業、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに所属し様々な演目をこなす。
実質的な映画俳優・監督デビュー作は、88年の『ヘンリー五世』。
これ傑作!
シェイクスピアに明るくなかった高校生の自分でも、あぁなんか新しい解釈!と分かるような斬新な創りだったもの。
ビリーの「シェイクスピア超え」は軽い皮肉が入っていたとはいえ、そう信じていたひとも居たのではないかな。。。
例外はあるものの基本、自らが監督した映画には主演しています。
塚本さんやチャップリンと同じスタイルですね。
輪廻サスペンス『愛と死の間で』(91)、『ピーターズ・フレンズ』(92)、
再びシェイクスピアに挑んだ『から騒ぎ』(93)、
さらには古典小説を原作に忠実に、それでいて壮大に描いた『フランケンシュタイン』(94…電気ウナギ!!)、
監督に専念した『世にも憂鬱なハムレットたち』(95)、
逆に俳優に専念した『オセロ』(95)、
そして96年、4時間の『ハムレット』を発表。
これ自分、立ち見でしたよ。ミニシアターだったものでね、すぐに満席(^^;)(^^;)(^^;)
この労作の疲れが出たのか、しばらくは・・・
『リチャードを探して』(96)『セレブリティ』(98)『ワイルド・ワイルド・ウエスト』(99)などの俳優業がつづく。
2000年、『恋の骨折り損』を監督・主演し「来世紀もオレがシェイクスピア・マスターだ!」と高らかに宣言?する。
2002年、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』でインチキ教師のギルデロイを好演し好評を得る。
以降も「俳優のみ」「監督のみ」「俳優・監督兼任」のキャリアはつづき・・・
『魔笛』(2006)を監督、リメイク『スルース』(2007)を監督、
『ワルキューレ』(2008)『パイレーツ・ロック』(2009)に出演、
なんと『マイティ・ソー』(2011)を監督、
『マリリン 7日間の恋』(2011)でローレンス・オリヴィエを演じ、
かと思えば『シンデレラ』(2015)を監督、
クリストファー・ノーランからの信頼が厚く、『ダンケルク』(2017)や『テネット』(2020)、そして公開が待たれる『オッペンハイマー』にも出演。
さらに。
シェイクスピアだけでは飽き足らず、ポアロ物にも監督・主演、
『オリエント急行殺人事件』(2017)と『ナイル殺人事件』(2022)を発表。
2018年、今度は原作ではなく原作者本人を描いた『シェイクスピアの庭』を監督・主演、
還暦を超えて未だ好調をキープ、
最新監督作は再びポアロだそうで、これも楽しみですね~^^。
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明日のコラムは・・・
『令和版・海外俳優列伝(82)ケビン・クライン』