Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(465)

2023-07-13 00:10:00 | コラム
きしべいっと「く」→「く」び

クビ、つまり解雇。

簡単にいえば・・・
従業員の同意なく、会社側からの一方的な通知により雇用契約を終了させること。

普通解雇と懲戒解雇があって、
自分のような派遣社員を悩ませるのが前者、
事件などを起こしたものが喰らうのが後者、

ハリウッド映画をよく観ている人間が、割と早めに覚える英語の台詞は、

「you are under arrest」
(お前を逮捕する)

「you are fired」
(お前はクビだ)

だもんね、いかに映画のなかでよく使用される単語なのか、、、って話ですわ。


映画のなかの「お前はクビだ」選手権を開催したら、おそらく第1位になるのはコレ!!

『ロボコップ』(87)



個人的には、『ビバリーヒルズ・コップ2』(87)のクビ宣告シーンが好き。


無能な警察署長がいい負かされたうえに、市長から「クビだ!」



ともに87年の映画なのは偶然か、
もうひとつ、まったくちがうシチュエーションの「クビ」を。

『フィラデルフィア』(93)、エイズ発症直前の主人公トム・ハンクスが、同性愛者であることを理由に解雇され、それを遠回しに表現する上層部に自ら「ボク、クビなんですか」と問う場面。




さっき年代について言及したが、これは偶然ではなく、こういう描写に時代性が表れているということなんですね。

「お前はクビだ!」といい放つ場面はいかにも映画的でスッキリするけれど、それを無邪気に楽しめたのが80年代、
そうもいっていられなくなったのが90年代、

そして2018年の『万引き家族』の安藤サクラは、経営難を理由にパートの退職を迫られる。

「同僚と話し合って、君と彼女の、どちらかが…」という話をサクラさんが呑んだのは、同僚に誘拐?がバレていたからでしたね。




あすのしりとりは・・・
く「び」→「び」る。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(466)』
コメント
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