2001年4月1日(日)
ブルース・ブラザーズ「ディフィニティヴ・コレクション」(イーストウェスト・ジャパン)
ああ、もう四月か、早いもんだ。世間じゃ入社式の季節だが、こちとら会社に入ってまる20年がたっちまったい、なんてこった!などとボヤきつつ聴くのは、これだ。ブルース・ブラザーズ。
とにかく、選曲がいいよなぁ。ジョニー・テイラーの「フーズ・メイキング・ラヴ」とか、マジック・サムのヴァージョンをカバーしたロバジョンの「スウィート・ホーム・シカゴ」とか、ウィリー・メイボンの「アイ・ドント・ノー」とかもう絶妙なんだわな。
ソロモン・バークの「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ」ってのもシブくない?
あとさぁ、「ドゥー・ユー・ラヴ・ミー」だって、デイヴ・クラーク・ファイヴじゃなくて、絶対コントゥアーズのヴァージョンで聴いて覚えたクチだよなぁ、ベルーシって。よく聴きこんでるよ。
サニー・ボーイ・ウィリアムスン、これは二世のほうかな、「フロム・ザ・ボトム」なんて取り上げてやんの、ようやるよって感じ。フツー、こんな曲、知らねーぜ。オタクでもなきゃ。
ベルーシ、歌もけっこう、上手いじゃん。お笑いの片手間にやってるお遊びってレベルじゃないね。かなりマジで聴ける。
ランディ・ニューマンの「ギルティ」なんか、聴いてて、思わずホロリときちまったもんなぁ、オレ。いやホント。
あと、やっぱ、バックがいいやね。元MG'Sの面々とかさあ、いたんだよね。あと、マット・マーフィーもだっけ?
ホーン・セクションもメチャいいし。ン? トム・スコットもいたんだ。そいつぁ、すげえや。
ゲストだけど「シェイク・ユア・テイルフェザー」って曲、レイ・チャールズが出てて、やっぱこのジーサン、カッコいいぜって思っちまった。金が出たらどこでも出るって悪口言うやつもいるけど、芸人なんだから、そんなの当然だよな。
金のためではありません、私はアーティストでござい、なんてことほざくヤツに限って、ロクな芸もねえんだから。
やっぱ、客を楽しませてナンボの商売だと思うぜ。ほんと、ベルーシは偉いやね。
オタクの道も極めれば、スーパー・エンターテイナーに通ずる、ってか。
しかしだね、ベルーシが亡くなって、この3月でまる19年になるっていうじゃねえか。
ほとんどオレの社会人歴と同じってことか。時のたつのも早いよなぁ…。
ン? なんだか最初のボヤきに戻ったって感じだな。「振り出しにもどる」か。やれやれ…。
結局、20年間、まるで成長してないオレらを尻目に、ベルーシどんは天国のプレスリー、レノン、ジャニス、ジミヘンやボンゾと一緒にジャムってるんだろうね。「ソウル・マン」なんぞを…。