藤沢周平のの時代小説が大好きです。
どの短編も長編も面白いのですが、その中で
このシリーズ(3巻)は圧倒的に魅力的です。
主人公の青江又八郎の剣も冴えているのですが
出会いは敵だと思っていた(女忍者)佐知との関係にぐっときます。
特に2巻目のラスト、別れの場面で、
又八郎が振り向くと佐知がじっとたたずんでいる
胸の中にあったものが一気にほとばしるシーン、そして
睦み合う中で、太ももの傷(出会いの戦いの際傷を負った)に触れた時、
佐知が…
時代小説ならではの控えめなラブシーンの情景にきゅんとさせられます。