まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

赤いカリーナとハート型の種

2017年09月13日 | ロシア

夕方、夫が帰ってきました。今回庭から持ち帰ったのはこれです。

♪カリンカ、カリンカ、カリンカ マヤ♪ の歌のカリンカです。

カリンカというのはカリーナの愛称で、カリーナの木はロシアでは知らないひとはいないくらいありふれた灌木です。ガクアジサイのような真っ白の花も赤い実も昔から愛されてきました。

今のロシア人がカリーナときいて思い浮かべるのは、映画の『赤いカリーナ』かもしれません。

『赤いカリーナ』はソ連時代の一九七三年に作家で脚本家、映画監督で俳優(何でも屋ですね)のワシーリイ・シュクシーンが自らの作品を監督、主演した映画です。

完成後に彼がロケ地で急死したこともあって、今でも非常に人気のある映画で、ネットにもUPされています。

映画の中で「赤いカリーナ、カリーナが熟した・・・」とくり返し歌われる「赤いカリーナ」の歌はカリーナの美しさと苦さがヒロインのリューバの運命でもあることを暗示しています。

数十年前ロシアで「カリーナの実の中にはハート型の種がはいっているのよ」と、その種をくれたひとがいました。ちなみに女のひとです(笑)

この実の中にもハートがあるかしら?と確かめたら、ありました。

      

                  右側はまだ熟れていない実の種です。

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夏至のころ

2017年06月23日 | ロシア

 毎年、夏至がくると思い浮かべる中部ロシアの風景。実際に体験したわけではないのに、

もう3,40年来私の大好きな中部ロシアの風景があります。

夕焼けがずーっとつづき、やがて朝焼けに変わり、ロシアの森ではワイルドストロベリーがよい香りを

あたりに漂わせて、実りはじめる夏至のころ・・・・自然をよく知るロシア人の作家ズーエフが

『森の贈り物』(1961)に描く風景です。

昔は冬の間生野菜も果物もないロシアでは春先にはたくさんのひとが壊血病にかかってしまいました。

それが夏至のころになれば、森へ行けば、ちっちゃな実だけれど、いくらでもワイルド・ストロベリー

がなっていて、食べることができ、それが壊血病の治療にもなるのです。

だれもが待ちかねた、ワイルドストロベリー。

子供には滋養のために森へ通って、このベリーを毎日食べつづけることが勧められました。

ワイルドストロベリーはロシア人の大好きなベリー。

今も、きっと編籠を手に森に出かけ、ゼムリャニーカ(ワイルドストロベリー)を摘んだり、

座り込んで、口いっぱいほおばっている子供や大人がいるにちがいありません。

  *******************************

家の近くでは夏至の日、親ツバメが巣にまたもどっていました。

2回目の産卵ですね。まだ、これから?

川原のヒマラヤスギは相変わらず、たくさん若い球果を鈴なりにしてます。

分からないとおっしゃる方は、こちらを。大きくなった?

 

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笑うこととうなずくこと

2017年04月19日 | ロシア

ロシアのことを検索していると、ときに『ロシアNOW』の記事にでくわす。

日本人の私たちには分からないロシア人のこと、ロシアの今や昔の暮らしなどが分かりやすく、面白く書かれていて、教えられることがよくある。

最近では、「ロシア人が笑顔を見せない10の理由」 http://jp.rbth.com/arts/2013/11/29/10_46227

どうしてロシア人が笑い顔をみせないかがよく分かった反面、あれれ~、私はよく大口開けて笑うのだけれど、ロシア人はあれを「馬の笑顔」だと思ってたのか。でも、まあ、今更仕方ないやー。

そういえば、昔のことですが、職場にきていたロシア人の奥さんに会話を習っていたんですが、同じ生徒で外交官希望の大学院生とときどき一緒になりました。

あるとき、オクサーナ先生が「かれは、こんど、ロシアに留学するそうだけれど、ああやって、ひとの話をうなずきながらきくのはよくない。あれではロシアの学生たちにばかにされる」というのです。

彼女の話によれば、ロシア(ロシアだけではない?)では、「うなずくこと=同意している」なのだそうです。

たしかに、テレビでプーチンが笑ったり、うなずいたりしているのを見たことないですね。

それにくらべ、日本の首相は愛想笑いをしたり、うなずいたりして、ばかにされてるかもしれませんね。

「馬の笑顔」の私ではありますが、先生の話をきいて以来、やたらにうなずくのはやめたのでした。

         今年の夏ミカンの収穫終わりました

 

          ***************************

            

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風邪に効くか、オトギリソウのナストイカ

2016年10月09日 | ロシア

昨夜おそく久しぶりに喉にいがいが感がありました。どうやら風邪をひいたみたいです。

みなさんそれぞれに風邪の引きはじめの対策をお持ちと思いますが、私はオトギリソウの浸酒(ナストイカ)をほんの少しだけ一瞬喉にとまるようにして飲みつづけます。

まだ効いたかどうかは分かりません。もっともっと飲まないと(笑)

ここに入っているオトギリソウの草は、去年私が毎月参加している「なろうど」の会のメンバー4人が夏休みにアルハンゲリスクから僻地のトイマにフィールドワークに行ったときにWさんがおみやげに持ち帰ってくれたものです。

もう乾燥していたので、この容器に草をそのまま突っ込んで、35度の果実酒用のホワイトリカーを注ぎました。アクアリューム式浸酒の作り方です。

前に書いたかもしれませんが、度数の高いウオトカを注ぐと一時間もしないうちに血液のような赤い色に染まるんですが、果実酒用の35度ではだめです。

さて、トイマのオトギリソウ浸酒は私の風邪に効くでしょうか。

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バクチーはロシアではキンザ

2016年08月16日 | ロシア

きっと夫は嫌いだろうと思い込んでいたバクチー、いやだったら、すぐに取り除けるようにサラダにパラパラパラ。

おっ、食べてます。というわけで、最近よくバクチーを買います。

バクチーはコリアンダーのことです。地中海東部原産、古代エジプト時代から料理や医療に利用され、

ヨーロッパに渡り、世界で広まって用いられてきました。日本には10世紀以前に渡来していたのですが、

日本人にあるいは日本の食事に合わなかったのでしょうね、普及しなかった。今でも苦手っていう方は多いですものね。

ロシアでは広く、日常的に使われています。葉っぱはキンザとよばれます。(種子はコリアンダーとよばれて、

別々のハーブだと誤解しているひとも多いんだそうです。)日本のシソ、ショウガ、ミョウガの香味野菜の

ロシア版は、ディル、イタリアンパセリ、キンザといったところでしょか。

ダーチャで育てるのはもちろんですが、お家の中の窓辺の鉢やプランターで育てているひともたくさんいます。

バクチーはディルなどより栽培しやすいそうですので、私も蒔いてみようかしら? 

 

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「夏は炎暑を越える」(ロシア)

2016年07月29日 | ロシア

関東は例年よりおそく梅雨明けとなりましたが、暑さはこれから本番ですね。

ロシアでは旧暦7月16日の今日はアフィノゲン、

「アフィノゲンに夏は炎暑を越える」といい、ロシアでは暑さの盛りは過ぎ去ります。

また、この日は小麦の穫り入れ前の儀式やまじないがありました。

穫り入れた初穂の束は家に運び、聖像のもとに立てかけました。初穂の穀粒は人間にも家畜にも治効力をもち、

藁も家畜の病気を治すために与えました。また、種蒔きの際にはこの穀粒をまぜもしました。

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ボダイジュ(リーパ)の花咲く7月

2016年07月22日 | ロシア

ロシアの7月はボダイジュ(リーパ)の花なしに語れません。

「花咲くボダイジュは真夏の指標」といい、夏の暑さの頂きにボダイジュは咲きます。

早くて6月末から、ふつう7月はじめに咲きだし、1週間から2週間咲きつづけます。

ボダイジュは森で、街の公園で、庭園で、道ぞいで、どこでも見かける身近な木です。

革命前、地主屋敷にびっしりと密に植えたボダイジュの「暗い並木道」はロマンチックな恋の生まれる場所でした。また屋敷の庭で大きく枝を広げるボダイジュの木の下にサモワールをおき、お茶を飲むことは当時の夏の日常の風景でした。(ボダイジュの下はフィトンチッド効果で涼やかになるのだそうです。)

さて、ボダイジュの開花は人びとにとって大事件です。

あちこちから「ボダイジュが咲きはじめましたね!」「ボダイジュの花が咲いた!」と聞こえて来るそうですよ。

次第にネクターいっぱいの小さな黄白色の花々が木全体をおおい、花の重さに枝々はしなうほどです。あたりは夏の暑さに熱っぽくなった大気に花の甘い香りがただよいます。

花に近づいて、よく見ると5個から10個の花のついた花序の柄は細長い柳のような苞葉から伸びていて、これはボダイジュの特徴です。

  ボダイジュの画像

ボダイジュの花は非常にたくさんネクターを出すので、花のまわりを早朝から夕方おそくまで蜜蜂が飛び交い、蜜を集めます。一本のボダイジュから蜜蜂が集める蜜は一ヘクタールのソバの畑から集めるのとほぼ同じ量だそうです。

ボダイジュの蜂蜜はロシア語でリーペッツといい、古くは七月のよび名でもありました。

蜜を一番多く提供するのは樹齢60年から90年の木で、古木の幹には大きな洞(うろ)のあるものが多いので、そこに野生の蜜蜂がよく巣をつくります。リーペッツは透明な金色で馨しく、良質なことで古くから知られています。日本でも売られていますね。

また花は摘み取り、屋根裏の日陰やロシア式暖炉(ペーチ)で乾燥させて、お茶にします。ボダイジュの蜂蜜をいれた、熱い花のお茶は昔から風邪をひいたときの頼りになる薬(発汗剤)とされ、また鎮静剤、入浴剤にも用います。

今ではいろいろな種類のボダイジュが植えられていますが、ロシアのボダイジュといったら、葉の小さなフユボダイジュです。

1991年にゴルバチョフ大統領夫妻が来日した際、迎賓館主庭に記念植樹されたのはフユボダイジュで、植樹をした故ライサ夫人は「ロシアではこの木で聖母像をつくり、花はお茶として飲む」と語ったそうです。

今、そのボダイジュはどうしているでしょうか。日本の暑い夏を生き延びて、花を咲かせているでしょうか。

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今日はイワン・クパーラの日

2016年07月07日 | ロシア

今日は七夕、ロシアではイワン・クパーラの日です。

旧暦ですと6月24日、ヨーロッパでは聖ヨハネ祭。イワンはヨハネのことです。聖ヨハネ祭

と同じようにイワン・クパーラの日も不思議なことの起こる日でした。

 

かつては川岸や丘の上で焚火がたかれ、人びとはそれを跳び越え、樽のたがなどを燃やして丘

からころがり落としました。うたって、輪舞し、明け方には水浴、露浴び・・・ この夏至の

時期には大地の力が最高になり、そこに生える薬草は超自然的な力をもつのでした。

薬草摘みはイワン・クパーラの前夜、アグラフェーナ・クパーリニツアの夜から行われます。

このイコンは知り合い(だった)ロシアのイコン作家の方に注文して、聖女アグラフェーナが

クパーリニツァ(セイヨウキンバイソウ)を摘む姿を描いてもらいました。

左側の下の方に生えているのがクパーリニツァです。ロシア人の植物好きに愛されています。

   画像はこちら 2列目からです

北杜市の庭にもずいぶん前に植えたのですが、なくなってしまっているでしょうね。

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ロシアの<緑のシチー>(スイバのスープ)の作り方

2016年06月11日 | ロシア
             
「シチーがもっともロシア的な料理だとしたら、緑のシチーは春のもっともロシア的な料理である」とネットの料理のサイトにあります。
<緑のシチー>こと、スイバスープの作り方を紹介しましょう。ちなみに<緑のボルシチ>ともよぶそうです。
ちょっと酸っぱいスイバに相性のいいゆで卵をのせた「緑のシチー」は、現在もロシアの人びとに好かれる今の季節の一品です。
                                               
材料
   水       2L
   肉       300~400g(できれば塊)
   ジャガイモ  2~3個
   タマネギ   1個
   ニンジン   半個
   ゆで卵    1~2個
   スイバ    1束
   ディル    1~2束
   イタリアンパセリ 1~2束
   月桂樹の葉  1枚
   黒粒コショウ 6~7粒
   サワークリーム

1. 水に肉をいれ、強火にする。沸騰したらごく弱火にして、月桂樹の葉を入れる。
  あくをとりながら1時間煮る。
  (肉は、牛、豚、鶏、野菜など好みでよい。なにもいれなくてよいみたいだ。
  切ってある肉なら弱火にかけるのは20~30分くらいでよい。

2.1時間たったら、肉を取り出す。肉は骨付きなら骨をはずし、適当な大きさに
  切っておく。

3. ジャガイモは皮をむき、すきなように切って、火にかけてあるスープストックに加える。

4. タマネギ、ニンジンは細く切り(細かくなくてもよい)、炒めて(炒めなくてもよい)、3に加える。

5. 切っておいた肉をもどし、月桂樹の葉を入れる。(「3分間」とあるレシピにあった。)
  黒粒コショウを入れる。

6. スイバと香味野菜(ディル、イタリアンパセリ)を切って、加え、火を止め、ふたをして5分おく。
  (スイバは色が変わるくらい煮てしまってもよい。←この方が昔ながらかも?)

7. 皿にもって、食卓に出すとき、半分か4分の1に切ったゆで卵、サワークリームをのせる。
  香味野菜はこのときに一緒にそえてもよい。

 どうぞ、召し上がれ!!

書くと面倒なように思えますが、憶えてしまうときわめて簡単です。
スイバの葉が手に入ったら、ぜひ作ってみてください。


         ( 絵 ももははさん)



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緑のシチー

2016年05月19日 | ロシア
ちょっとおくれましたが、5月16日(旧暦5月3日)を昔「緑のシチー」とよびました。
それは去年漬け込んだ塩漬けキャベツのたくわえが残り少なくなってくるこの時期、ちょうど野外で育ちはじめた野草(スイバとイラクサ)を摘んで、スープをつくったからです。「緑のシチーにイラクサを探せ」

今でもこの緑のシチーはつくりつづけられていることは、動画にたくさんUPされていることからもわかります。スイバのシチーの作り方の動画
スイバは野外で見かけますが、ご存じですか。
(フレンチ)ソレルの名でハーブとして売られていますね。

イラクサはとげとげで刺すおそろしい草ですが、若葉を使ったシチーはおいしいんでしょうか?
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「モスクワ郊外の自然カレンダー」から 

2016年05月17日 | ロシア
この日付けは1880~1970年の観察の平均日です。

ツバメ飛来する            平年5月8日

ナイチンゲール(ヨナキツグミ)鳴き始める   5月10日

タンポポ 咲き始める             5月11日

オドリコソウ 咲き始める           5月11日
     
サンシキスミレ 咲き始める          5月15日

ジャガイモの植付け               同上           

エゾノウワミズザクラ 咲き始める       5月16日

ライムギが穂を出す               同上

カエルが鳴き始める               同上

リンゴ 咲き始める              5月20日
    ]
ドイツスズラン 咲き始める           5月23日

ワスレナグサ 咲き始める           5月24日

        (アレクサンドル・ストリジョフ著『ロシアの自然カレンダー』1972年版より)

16日のエゾノウワミズザクラの真っ白の花が咲き始めると、あたりは息詰まるような、甘くつんとした、強烈な芳香が広がるそうです。私はまだ見たことがありません。この花は私のあこがれです。

日本のサクラのように「花冷え」とおなじように、「エゾノウワミズザクラ(チェリョームハ)が咲くといつも寒さがもどる」といい、「チェリョームハ寒(ざ)む」の言葉もあります。
一時的に寒さはもどりますが、エゾノウワミズザクラの開花は春が完全に支配力をもち、大地が暖まったことを意味し、春らんまんの時期がそろそろ終わり、夏が近いことを告げる晩春の指標でもあります。
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今年の正教会の復活祭(パスハ)は5月1日

2016年04月26日 | ロシア
今年の正教会の復活祭は5月1日です。
御茶ノ水のニコライ堂(東京復活大聖堂教会)で正教会の復活祭(復活大祭)の儀式を見学することができます。
もう10年以上前に友人と前日夜おそくから復活祭当日の朝3時ころまで見学したことがあります。始まる前には庭で信者の方たちが復活祭になくてはならないクリーチという円筒形の菓子パンや凝った模様で色づけをした卵などを売っていました。卵は2000円もして悩んだのですが、両方とも買ってきました。不思議なことに卵は中身がはいっているようなのに、数年たっても腐りませんでした。なにか加工しているのでしょうか。

今年も行ってみたいと思っていますが、なにしろ、夜中ですから、どうなりますか。

ニコライ堂のホームページから。

※ (30日)20時半に大聖堂を開けます。

◆ 復活大祭(パスハ) ◆
30(土) 23時半 夜半課

5月(2016)
◆ 復活大祭(パスハ) ◆
1(日) 0時 早課・一時課・聖金口イオアン聖体礼儀・・・・




復活祭は春分のあとの満月直後の日曜日と決まっていますが、今年はおそい方です。

今頃がどんな時期か昔の農民暦(民間暦)を見てみましょう。

4月28日(旧4月15日)プード
「聖なるプードの日に保管場から蜜蜂を引っ張り出せ」
古くはカリーナ〔セイヨウカンボク〕とナナカマドの芽で薬酒を造った。

4月29日(旧4月16日)イリーナ
ハンノキが花を咲かせる。

4月30日(旧4月17日)ソシマ・プチェーリニク
蜜蜂(プチョーラ)の巣箱を養蜂場に出す。

5月1日(旧4月18日)コシマ
「コシマにニンジンとビーツを蒔け」


ハンノキが花房を垂らして咲き、森じゅうに花粉をまき散らして、地面を黄色く染め、春の到来を告げます。もうミツバチの巣箱を野外に出しても、大丈夫。
農民たちは苗床に野菜の種を蒔きはじめます。


 
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今年もヒバリのパン(ジャーヴォロンキ)

2016年03月29日 | ロシア
日曜日の例会にIさんが今年もヒバリのパンを焼いてきてくれました。



古くからヒバリパンは3月22日(旧暦3月9日)2度目の春との出会いの祭日に焼きました。
この日は教会の暦で「40人の殉教者」の日なので、民間ではソーロキ(40)とかジャーヴォロンキ(ヒバリ)といい、練粉で40個のヒバリを焼いて、春に呼びかけました。

(今のヒバリパンと昔の様子などの画像は → ここ

 
言い習わしに「四〇人の受難者の日にヒバリ飛来」というのがありますが、モスクワ郊外の19世紀~1970年の観察によれば、ヒバリが飛来するのは平年3月28日だそうです。
温暖化で今はもう少し早く22日あたりかもしれませんね。
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「白い日」

2016年03月16日 | ロシア
ロシアの≪今日はなんの日≫のサイトで「3月14日」を見たら、いろいろある中に「日本では白い日」とあります。
「えー、白い日ってなんだろう?」と検索してみました。

ウィキペディアにありました。 ここ
 
ご丁寧に日本語まで書いてあります。
「ホワイトデー」ですって。
にぶい私は「白い日」がホワイトデーだとは思いつきませんでした。
英語版なども参照したのでしょう、義理チョコ、本命チョコ、三倍返しなんて言葉までのってます。
こうした言葉、あまり耳にしなくなりましたね。 



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ロシアの民間暦の今日(春を開く日)

2016年03月14日 | ロシア
3月14日(旧3月1日) エフドーキヤ 大きな祭の日
中世ロシアではこの日が新年のはじまりでした。そのため十九世紀になっても、この日は働かないなど、エフドーキヤにちなむ習俗や予兆がたくさん残されていました。

春を開く日。
村々によっては娘と子どもたちが屋根や小丘といった高いところに登り、最初の「春への呼びかけ」をしました。
また多くの土地で農民たちは森から大枝を運んできて、「春が暖かくなるように!」と家で焚きつけました。


 この日の天気は夏の天気と同じ。

「エフドーキヤから晴れれば、夏中晴れて暖かい」

「雨のエフドーキヤなら、雨がちの夏」

「エフドーキヤに屋根から滴が落ちてくれば、暖かな夏」

「エフドーキヤの日が晴天なら、キュウリとチチタケ(キノコ)豊作」

「エフドーキヤに水なら、エゴーリイ(新暦5月6日)には草がある」


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