めぐちゃんもジュリアもびびり屋さんの保護犬でした。
ジュリアは野犬で捕獲されて、ちがう預かりさんのおうちに少しいて、捕獲から2、3カ月たったころ預かり犬として家にきました。捕獲地は旭市です。テレビで旭市がでると、「ジュリちゃんのふるさと、ふるさと」って教えてあげます。旭市は東日本大震災をはじめ、災害でときどきテレビに出ます。
家に来たとき2歳くらい。出産経験ありということでした。ジュリアがお母さんだったことがあるなんて、ちょっと信じられません。でも意外と愛情深い、いいお母さんだったかもしれませんね。子犬たちは、今、どうしているでしょうか。保護犬の過去を考えると切なくなります。
めぐちゃんが家に来たときはまだ子犬、といっても6か月くらいでした。離れて見ている分にはびくびくしないのですが、だっこはいやがりました。むりにだっこするとびびりうんとしっこでした。きょうだい(多分)とセンターに収容されたらしいこと、ある程度の距離があれば人間を怖がらなかったこと、だっこが大のにがてだったことなどからすると、飼われてはいたけど、かわいがられていなかったってことでしょうか。
2匹の性格を比較すると、年齢は下ですがめぐちゃんの方がしっかりしています。まわりを観察できて、がまんのできる子です。ジュリアはほかの犬にくっついていくようなところがあります。あるがまま、天真らんまんというのかな。当初、分かりませんでしたが、甘ったれです。あとちがうのは、めぐちゃんは食いしん坊ですが、ジュリアは食いしん坊ではないです。初めての食べ物はおやつでも警戒します。甲斐犬のような毛色からすると日本犬の血が入っているからかもしれません。
最初お散歩できなかったのは同じなのに、今ではお散歩大好きさんとお散歩できないさんに分かれちゃいましたね。
ジュリアも私がもう少しがんばっていれば、お散歩大好きさんになれたかもしれません。庭をお散歩中、フェンスの前で立ち止まって、隙間から通りの人の行き来を見ていることがよくあります。その様子を見ると、お散歩ができるようになっていたら、めぐちゃんみたいに大好きになっていたのかなって思ったりもします。でも、お散歩の練習、練習ってハードトレーニング?しなかったのは、練習中にハーネスがすりぬけたりして逸走してしまうことがなによりこわかったのでした。ほんとうに散歩させたかったら、信用できるトレーナーさんをお願いすればよかったのかもしれませんね。それでもやっぱり逸走が心配・・・。
ジュリアは、さっき書いたように、甘ったれです。大きな体で甘えるのはかわいいです。夫と私に甘えて、鼻声出して、爪の伸びた手で自分をかまってとひっかきます。でもブラシを持つとPC机の下に逃げ込みます。
一番面白いというか、笑ってしまう特技があります。宅配の人と生協の人は道に車をとめたときから、分かるらしく、「きたよ、きたよ」ってそわそわしだして、インターホンがピンポーンって鳴ると「はやく、はやく、はやくぅ」って感じで大慌てで足踏み。私がピンポーンって返しながら、「はーい!」って応えると、いっしょに「あぁ~~ぃ」って返事して、いっしょに玄関に出てゆくんですよ(笑)
どちらかというと、夫のことが好きかな。私の方がちょっぴりこわいみたいです。ブラシかけたり、ふいたり、いやなことするでしょ、だから。