病院は横浜線の相模原駅からバスで行きます。とりとめのない街ですが、メインストリートの見事な古木の桜並木がどこまでもつづいていて、バスは桜のトンネルの中を走るんです。父が入院しなかったら、この桜のトンネルを走ることはなかったんだなぁ、入院もいいことがあるなぁ、なんて思いながら毎日見とれています。
先週木曜日に入院したときは咲いていなかった病院前の桜も見事に満満開です。
痛みも少なくなって、少し歩き回れるようになった父ですが、どの窓をのぞいても桜は見えないので、デジカメで撮った桜を見せてあげました。
桜のせいか、朝の散歩でヒゲクマさんにお会いして、ラブちゃんのことを聞いたせいか、今日はバスの中や電車の中でしきりにパンジーのことを思い出す日でした。
川原の満開の桜の下を一生懸命に歩いていた姿がずっと浮かんできて、電車の中で涙が止まらなくなって困りました。
あの頃、パンちゃんは常識的には生きていられない数値だったのに、午前と午後の散歩に出て、一生懸命に歩き、ときにはよそのわんこと挨拶までしていました。
パンちゃんはどう手を尽くしても、現在の医療では助かることのできない重い腎不全でした。
パンちゃんと同じように常識を越えてがんばってるももちゃんは手術が成功すれば、まだまだこれからずっと生きていけますね。
それにももちゃんの手術は、これからのわんこの医療を前進させる役割ももってるんじゃないでしょうか。
ももちゃん、もうちょっとだから、がんばってね。