marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(272回目)「大胆な罪人に〔メランヒトンへの手紙〕」(M・ルター)

2017-02-25 18:19:18 | 日記
これは知る人ぞ知る有名な手紙です。僕ら異邦人にとっては、「罪人とは何か」ですが、言われるのは道徳的な欠落もしかりですがそもそも「神から離れてしまっているそのもの」をいうのですと。例の列車に例えるとすれば、行き先が不明となっている、または脱線しているということになるということです。自分の言葉でイエスと語ろうとするまでは(人間から知ろうとしている限りは)すっきりしないかもしれません。あるいは、パウロが内省を含めた文をしたためているローマ人の手紙第7章を自分のこととして理解されるまではすっきり納得いかないかもしれませんが・・・。ルターが知人のメランヒトンが諸々の理由で個人的に折れそうになったときに、この手紙を出したと言われています。
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 あなたが恵みの説教者であれば、つくりものの恵みでなく、ほんものの恵みを説教しなさい。もしそれがほんものの恵みであれば、つくりものの罪ではなく、ほんものの罪を負いなさい。神はつくりものの罪人を救いたまいません。罪人でありなさい。大胆に罪を犯しなさい。しかしもっと大胆にキリストを信じ、喜びなさい。彼こそは罪と死とこの世との勝利者です。私たちがこの地上にいるかぎり、罪を犯さざるをえません。この地上での生は、義がわがものとなるようなものでありません。ペテロが言うように、私たちは、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望むのです。この世の罪をとり除く小羊キリストを神の大きな恵みによって、私たちが知るに至ったことで十分です。たとえ日に千度と殺人を犯しても、どんな罪でもわたしたちをこの小羊から引き離すことはないでしょう。これほど偉大な小羊によって私たちの罪の贖いのために支払われた代価が少なすぎるとあなたは思うのですか。
 大胆に祈りなさい。もっと大胆な罪人になりなさい。
   1521年使徒ペテロの日に  (「メランヒトンへの手紙」1521年8月1日 Br2・372)
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                         (*ワイマール版ルター全集 Brは「書簡」2巻のp372)・・・ Ω