最終の第四席(横笛席)は、四名さまをお招きしました。
お正客のTさまは花月の会のお仲間です。
次客は名古屋から参席してくださっただちくゎんさまでした。
念願かなって春草廬で始めてお目にかかることができました。
三客のSさまと詰のNさまは私の茶事のお客さまです。
Nさまの他は男性というお席でした。
秋の日は短く、陽が翳って茶室は一層暗くなりました。
点前座にある三つの窓が明るく、亭主を助けてくれます。
夜目、遠目、傘の内でしょうか。
お客さまからは逆光になり、点前をするシルエットが
印象に残ったようでした。
外で声がしました。
三渓園のボランティアガイドさんが来園者へ
春草廬の説明をしています。
「重要文化財の春草廬は京都宇治の三室戸寺金蔵院に
ありましたが、原三渓が譲り受け、白雲邸に隣接して・・。
織田信長の弟、有楽が作ったと伝えられています・・」
その声をBGMのように心地好く聴きながら
軽快に?濃茶を練りました。
薄茶になり、席へ入りますと
暗い茶室の中で九つの障子窓が一層ほの白く浮き立って、
生き生きとした存在感を主張しだしました。
入る度に違う茶室の様子に息を呑み、春草廬の息遣い
のようなものを感じました。
その時は夢中でしたが、今思い出すとゾクッとしてきます。
(前へ) (有楽茶会 次へ)




写真は、「茶会後の談笑」だちくゎんさまの提供です。
お正客のTさまは花月の会のお仲間です。
次客は名古屋から参席してくださっただちくゎんさまでした。
念願かなって春草廬で始めてお目にかかることができました。
三客のSさまと詰のNさまは私の茶事のお客さまです。
Nさまの他は男性というお席でした。
秋の日は短く、陽が翳って茶室は一層暗くなりました。
点前座にある三つの窓が明るく、亭主を助けてくれます。
夜目、遠目、傘の内でしょうか。
お客さまからは逆光になり、点前をするシルエットが
印象に残ったようでした。
外で声がしました。
三渓園のボランティアガイドさんが来園者へ
春草廬の説明をしています。
「重要文化財の春草廬は京都宇治の三室戸寺金蔵院に
ありましたが、原三渓が譲り受け、白雲邸に隣接して・・。
織田信長の弟、有楽が作ったと伝えられています・・」
その声をBGMのように心地好く聴きながら
軽快に?濃茶を練りました。
薄茶になり、席へ入りますと
暗い茶室の中で九つの障子窓が一層ほの白く浮き立って、
生き生きとした存在感を主張しだしました。
入る度に違う茶室の様子に息を呑み、春草廬の息遣い
のようなものを感じました。
その時は夢中でしたが、今思い出すとゾクッとしてきます。
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写真は、「茶会後の談笑」だちくゎんさまの提供です。