暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

瀬谷の吊るし雛と茶会 (1)

2011年03月03日 | 茶会・香席
3月3日はひなまつり。
1月末にブログでご案内した「瀬谷の吊るし雛と茶会」の日です
埼玉県からお二人、東京からお一人、横浜市お一人、四名さまの参加で
遠くからのお出ましが嬉しかったです。

10時半過ぎに、最初の見学先の川口邸(横浜市瀬谷区竹村町)へ着きました。
川口邸は期間を限定して自宅開放してくださって、吊るし雛を見学することができます。
今年は3月3日~5日の三日間です。

初日のせいか、お客さんはぽつぽつで、ゆっくり鑑賞することができました。
毎年一つずつ作り続けたという吊るし雛。
最初の数年の作品はシンプルです。

「こんなのから作り始めたんですよ。
 これが昨年作ったさるぼぼの吊るし雛です。
 さるぼぼに始まり、さるぼぼに終わる・・・と作ったのです」
ご自分の歴史を思い出すかのように説明してくださる御当主は
「楽しみにしているので続けてほしい・・という声に後押しされてやっています」

                
                

昨年は味噌蔵を改造した茶蔵庵(さくらあん)で薄茶を頂いたのですが、
今年は5日(土)に茶会があるそうです。
思いがけなくご当主の案内でもう一つの茶室・雲夢庵(うんもあん)の見学が叶いました。
五人のうち、三人が着物だったせいでしょうね。

「雲夢庵」の扁額は、紫野大亀とありました。
三畳台目の茶室へ入り、点前座、炉、水屋も拝見させて頂きました。
床は松の一枚板、点前座の中柱は百日紅、他にも銘木と思われる木が
ふんだんに使われています。
昨日、客があって使用したばかりと伺って、良かった・・・。
これだけの茶室が使われないのは残念!・・と思っていたので。

川口邸から徒歩3分の石井邸(瀬谷区中屋敷)へ寄り、車で長屋門公園へ向かいました。
それぞれ展示の仕方や雰囲気が違うので、欲張って三か所をご案内しました。
蔵の中のお雛さまや吊るし雛を見学し、長屋門名物の甘酒を飲んだりしていると、
早や12時をかなり回っていました。

近くのレストランで昼食をとりましたが、待っている間に自己紹介や茶談義が始まり、
一気にお互いの距離がぐんと近づいたような気がしました。

それから我が家へご案内し、茶会(茶飲み会)です。

              瀬谷の吊るし雛と茶会(2)へつづく