10月21日は風炉の稽古の最終日でした。
5月に教室を開いてから馴染んできた風炉の稽古も今日が最終日、終わり次第、開炉の準備にかかります。
最終日の科目は奥伝、真之炭手前と真之行・台子点前です。
京都の自主稽古以来久しぶりに、菓子七種を用意して生徒さんを迎えようと思いました。
床の軸は「平常心是道」、清水音羽山・良慶和尚の筆、
庭の片隅で一輪だけ咲いていた秋明菊(貴船菊とも)を古銅花入へ入れ、茶壺を荘りました。
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菓子七種は、栗の乗った大納言、月兎(薯蕷饅頭)、芋羊羹(以上、さくらや製)、
香果餅(京都老松製)、ピリ辛蒟蒻、里芋の含め煮(以上、暁庵製)、あんぽ柿です。
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13時少し前にFさん、続いてAさんがいらっしゃいました。
この日の利休百首はFさん、
「目にも見よ耳にもふれよ香(か)を嗅ぎて
ことを問ひつつよく合点せよ」
好いことがいろいろあったらしく、お茶への意欲が一層高まったみたい・・・です。
真之炭手前はFさん、続いてAさんとFさんに真之行・台子点前をして頂きました。
奥伝なので詳しく書けませんが、
「奥伝の稽古が楽しみになりました」というAさんの言葉が頼もしいです。
風炉と炉と一回ずつの真之行のお稽古なので、神仏に御茶を点て奉るという気持を忘れず、
丁寧にしっかりと、回を重ねて所作や気持を学んでいくことが大切と思っています。
それに・・・真之行・台子点前をさせて頂くと、一本真(芯、心)が通ったような気がします。
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稽古後、別室に移り、残りの菓子を味わいながら皆で薄茶を頂きました。
濃茶は「慶知の昔」(小山園)、薄茶は「千代昔」(奥西緑芳園)です。
11月の炉開きや長屋門公園・紅葉の茶会の打ち合わせを終えると、秋の陽ははや暮れかかっています。
暖かそうなコートやショールで身を包んだお二人を玄関で見送りました。
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