YBR125に7年間乗ってみたで、購入後の7年まとめをしてから早や一年。そんなに魂詰めて乗らない日常の足としてぼちぼち使っていると、「え、もう?」といった感じで時は過ぎた。
そんなわけで、今年は8年分のまとめということになる。
この一年で加わった走行距離は1万キロに満たなかった。年間の走行距離が1万キロ前後というのは多いのか少ないのかよく分からないが、車の保険のCMなど見ていると、これくらいしか乗らない人も多そうな気がしてくる。
毎年同じまとめ方をしているのもマンネリな気がしてしまうが、だんだん積み重なった記録を見ていると面白い発見もある(かもしれない)。
今気付いたのは、1年間毎で比べてみると、段々ガソリン価格が上がってきていて、今一番高いところにいるのだなということ。
何年か前の、それこそ街から車がガクッと減った高い時も、均してみるとまだ安かった。今は安くなる時がない。燃料が高くちゃ、そりゃ車買っても乗れないんで、離れた人を呼び戻すのは無理ですな。燃料単価が高くても大丈夫なエコカーを買える人が多ければ良いのだろうけど、財布のトリクル充電は出来ているのだろうか。
そんなガソリン高の時代を走り続けて、去年笑い話で書いた話が現実になった。
燃費向上の傾向は続伸し、年平均燃費が、ついに今年は50km/Lの大台に乗ってしまったのだ。まーじーかーよー、普通で考えると、段々悪くなっていくもんだろ、と思うのだが、段々良くなっていく謎エンジンだ。実はまだこのエンジンは本領を発揮していなくて、リミッターになっている周辺パーツが先に朽ちていく事で解き放たれているのではなかろうかと、本気で思えてきた。
別角度から見てみる。たいてい出かけるときは移動ログを取っているのだが、8年目に一日の目安で300km以上走った日の平均移動速度を総平均してしまうと、46.1km/hであった。サンプル数は16回で、乗らなかった冬場以外に月1~2回のツーリング使用みたいなものとして、山も街も郊外もバイパスも全部含んでの数字だと思えば良いだろうか。乗れば乗るほど進化するYBR。まったく謎である。
進化の一方で、劣化する部分もある。
よく言われるのが中華ゴムの品質で、ステップのゴムがいよいよ縁の方からひび割れてきた。まあ国産バイクで8年程度でこうなっては不良品と言われても仕方なかろうが、中国製を乗りも乗ったり14万キロも踏み続けてきてこれならば、許せない値段ではない、かな。パカッと割れてしまったら交換しようとも思うが、まだ溝もあるし、鉄棒から抜けても来ないしな。最後の最後まで使い切ってやろう。
この一年、定期的なオイル交換以外にやったことと言えば、激安バッテリーはやっぱり1年寿命だったのでダメになって交換したとか、メーターワイヤーが切れて交換したのと、さすがにもうストックしておくより使ってしまおうと、無印用のパーツを消費し始めてメーター全体やらキーシリンダーやらを新しくしたくらいで、面白パーツを楽しんでみるといったこともなかったな。Kとの絡みでエアクリを交換して、透過の良いものに交換したらやけによく走るようになってビビッたなんてこともあったな。
この一年は、そんなもんだったか。
早く使い切らないと次がつかえてると思いつつ、これは最期をみとるのも楽しみだったりで、まだまだ捨てられないマシンである。
最後に恒例、これまでかかった総費用の金額まとめをしよう。
車両導入 20万円
ガス代 45.1万円
メンテ費 35.2万円
任意保険 3.2万円
税金 1.3万円
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合計 104万8千円
ついに総費用が100万円を超えた。ガソリン代も45万円を超えた。
それだけの費用をかけて走った距離は、144,017kmである。これを見ての高いか安いかの判断は、各自の思うところにまかせよう。
そしてまだ走り続けられることに感謝しつつも、マフラーの錆落としなどしているヒマはなく、次の旅が始まるのであった。
つまり、使い倒しに最適な耐久バイクということなのだろう。